虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ブロック講座 10日目  (それぞれの子にとっての「魅力を感じるレベルの難しさ」) 1

2012-11-27 17:14:24 | レゴ デュプロ ブロック

 

↑ 映画監督になった気分で。

色違いのスポットライトがきりんたちに当たると、スクリーンに幻想的な映像が浮かび上がります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日のブロック講座の参加者は、2、3歳児さんたちと5歳のお兄ちゃん。

 

基本のブロックの組み方やさまざまな動かし方などを学んでいただいた後で、

お母さん方に、

それぞれの子は、どのような課題に魅力を覚え、

夢中になって取り組もうとするのか、

子どもたちの姿を通して学んでいただきました。

 

また取り組み方はどういったものか、今後の課題についてもお話しました。

2歳9ヶ月の★くん。ブロックで1、2、3、4、5の塊を作って並べる立体パズルを

作ると、「ぼくもぼくも(やりたい)」とブロックに飛びついて、

1、2‥‥‥と並べ始めました。3の次に5の塊を置いてから、「おかしいな」と気づいて、

3と5の間に4を入れました。「できた、できた」と上機嫌です。

「もっとするー」と意欲満々なので、ブロックでテトリスのピースのような形を作って、

四角作りをするパズルを作ってあげました。

すると、それもさっさと解いてしまい、心から満足そうでした。

 

★くんは、通常のレッスンにも通ってくれているエネルギッシュなやんちゃさんです。

前回のレッスンまで、お母さんを自分の意のままにコントロールするのが

すっかり楽しくなって、大騒ぎしてはお母さんを振り回していました。

そこで、お母さんに★くんへの関わり方を学んでいただきました。

 

↓の記事です。

お母さんを困らせてコントロールするのが遊びのメインになってしまう 1

お母さんを困らせてコントロールするのが遊びのメインになってしまう 2

お母さんを困らせてコントロールするのが遊びのメインになってしまう 3

 

今回のブロック講座では、★くんお母さんは手出し口出しを控えて、余裕を持った態度で★くんに接していました。

すると普段ならしつこくごねて大騒ぎする場面でも、ちょっとアドバイスするだけで納得して聞き分ける

ようになっていました。

また、これまではお母さんと揉めることに注いでいた全エネルギーを

わたしの手本から学ぶことや、先に紹介したような課題を解くことに使っていました。

★くんが夢中になっていたスライドする扉。

 

車を閉まった扉の前で待たせて置いて、ボタンを押してから、ギーギーガチャンと

扉を動かします。そして車を渡らせてまた閉めます。

 

影絵のスタジオのセットにライトを当てるのにも夢中でした。

「やりたいやりたい」「ぼくもぼくも」と騒ぐ時、

「ちゃんと先生のお話聞ける?」

「その作り方習う?」

などとたずねると、「うん」と返事し、言葉に責任を持って

ちゃんと学べています。

 

★くんのように親や周囲を振り回すほどエネルギーが溢れている子は、その使い方さえ

いい方向に導けば、

難しそうなことにも果敢にチャレンジし、疲れることなく頑張りぬく力を育てていくこともできます。

そのためには、その子にとって、「魅力を感じるレベルの難しさ」を持った

課題を環境にそろえてあげることも大切です。

 

次回に続きます。


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (8たろう)
2012-11-28 20:08:52
先日はありがとうございました。
今回は先生の助言どおりの接し方をしていたら変化があり
驚きと嬉しさの一日でした。

本人もいつもとは違ったようで満足感があったのか、
今度はいつ行くの?と帰りの電車で言っている程でした。
やはり子供も先生がおっしゃるように、何か出来た達成感や満足感は必要なんですね。
日々の生活の中でも参考にしたいです。
次回が今から楽しみです。
返信する
びっくり!感嘆!の2時間でした!! (ぽんみかん)
2012-11-28 22:33:13
ブロック教室ではお世話になりました。
ぽんすけは、教室ではみんなが先生のお話をちゃんと聞いている中、(今回もまた!)一人だけ好き勝手して我関せず!だったのに、
この記事の写真を見て「★ちゃんの手だ!」と大はしゃぎ・・・!
そして今日は自分の部屋で「ここ虹色教室!ぽんちゃん奈緒美先生だからママはぽんちゃんやって!」と、
一日中奈緒美先生になりきって「ブロックでなにつくろうか?」などと小芝居を続けていました!
全く興味なさそうにしていたのに、家でばーばやパパに何をしたあれをつくったとずっと説明していました。
ちゃんと聞いているんですね。
肝心の私がしっかり見ていたつもりなのに、
どれもこれも再現できず、犬は閉じるはずの口が空いちゃうし、ロボットのねじもなんだか・・??
うんうん唸りながら格闘中です。
でも、大人でもこんなにワクワク楽しくなるのだから、お教室のお子さんたちはみんな幸せですね!
そしてブログを拝見できる私たちも・・!
これからもよろしくお願いいたします!
返信する
ありがとうございました! (ジャスミン)
2012-11-29 02:50:09
昨日(一昨日)のブロック講座でお世話になりました、ジャスミンです。
昨日はありがとうございました!

レッスン中はあまりブロックに興味を持っていなかった子供達ですが、帰宅後私が教室で作ったものを再現していると・・・
「何作ってるの?あ!僕もやる~!」と長男が飛んで来ました!
飛び出すビックリ箱は、私より高い四角柱にして、高く飛び出すと嬉しそうでした。てっぽうでは自分の方がよく当たると得意げにしていました。
(ちなみに次男は、私と同じものを作るのは嫌でもっと大きなてっぽうを作り「れおくんのてっぽうのほうが凄い!」と満足していました)
その後、ゴミ収集車を作って焼却場へ行ってみたり、ミサイルや剣を作ったりして2時間は遊んだでしょうか。
こんなに充実した時間を持てたのは講座のおかげです!
行って良かった・・・レゴでの遊び方が今までの何十倍にも広がりました。本当にありがとうございました。


また、先生に愛着の問題を指摘され、ガツーン!と頭に衝撃が走りました。
記事で愛着の問題を知っていたにも関わらず、「うちはちゃんと甘えてくるから大丈夫かな~?」と深く考える事もしていなかったんです。
(この感覚の鈍さ・・・凹みます)

数日前の愛着についての記事を読み返しました。
「子どもと心の交流がずれている・・・」
私は子供と心を響かせるような会話をどれだけしてこれたかと問われたら、言葉を返せません・・・。
大人のペースに合わせて急かせ、弱音を吐けばアドバイスをしていました。
私はつい、長男には指示や手出しが多くなりがちです。

まずは長男の話を沢山聞き、一緒にワクワクしたり驚いたりすること、弱音をはいても認めてあげること、長男の好奇心にも出来るだけ付き合って行こうと思います。

・・・と講座後から決意し実践中ですが、好奇心に付き合うという部分が上手く出来ずにいます。
大阪は始めての場所だった事もあり、10m進むごとに次から次へと好奇心も移って行き・・・。帰宅したころには忘れている・・!近場の外出でもよくそうなります。これをどう拾って広げてあげたらいいのか模索しています・・・。

ダラダラとすみません!

長くなってしまったので、就学準備の日程についてはまた後でご連絡しますね。

感謝を込めて。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。