論文捏造

論文捏造・二重投稿・盗用の研究不正疑惑を追及。論文捏造反対!論文撤回、訂正も監視します。


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慈恵医大の懲りない面々

2012-02-01 | 東京慈恵医科大学 神経内科


慈恵医大の懲りない面々

Retraction Watch / 2011.10.02 04:27 / 推薦数 : 1

うっかりミスによるデータ数値の誤り

が数多くあり、

あなたの論文が撤回されたとします。

 

しかし論文そのものの結論に揺るぎがないのであれば、

データの誤りを訂正して

もう一度新しい論文として投稿し直すことに、何ら不正はありません。

撤回された論文は、もうこの世から消されたものと解釈でき、2重投稿にはあたらないからです。

 

2008年に6本の論文が撤回された慈恵医大神経内科のOka 氏は、

その後3本の論文を発表しました。

J Neural Transm 2011 Sep;118(9):1323

Reduced cardiac (123)I-MIBG uptake reflects cardiac sympathetic dysfunction in de novo Parkinson's disease

Oka H, Toyoda C, Yogo M, Mochio S

 

Eur J Neurol 2011 Feb;18(2):286

Cardiovascular dysautonomia in de novo Parkinson's disease without orthostatic hypotension

Oka H, Toyoda C, Yogo M, Mochio S

 

J Neurol 2010 Jun;257(6):969

Olfactory dysfunction and cardiovascular dysautonomia in Parkinson's disease

Oka H, Toyoda C, Yogo M, Mochio S

 

やはり3本ともパーキンソン病に関するものです。

6論文が撤回された後に、新たに臨床研究をやり直した結果を発表したものでしょうか?

そんな面倒なことはせず、撤回論文に少し手直しをして焼きなおしたものでしょうか?

 

すくなくとも

J Neural Transm

に掲載された論文は撤回論文の焼き直しのようです。

なぜなら、撤回論文中の図を再利用しているからです。


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【5】慈恵医大パーキンソン論文6本

2012-02-01 | 東京慈恵医科大学 神経内科

【4】慈恵医大パーキンソン論文6本 

からの続きです。

 

雑誌 JNS に掲載された2本の論文の撤回理由アナウンスにも Oka 氏による説明文が併記されています。

説明文の内容は、Mov Disor の時のものとほぼ同じですが、

今回は、

慈恵医大の調査委員会が2008年の2月に発足された、

と書かれています。

 

誰かが、慈恵医大の研究不正相談窓口に警笛を鳴らしたものとみるのが妥当でしょう。

 

雑誌 JNS の編集長による撤回アナウンスの一部です。

A reader of the Journal of the Neurological Sciences wrote to me and pointed out some issues in the two articles published in the Journal by Dr Oka and colleagues. At around the same time I became aware of similar issues raised about papers by Dr Oka published in several other journals. Dr Okawas contacted about the issues by me as well as by the editors of the other journals.

 

このことからわかるように、誰かが雑誌 JNS 編集長に問題があると連絡したことも事実のようです。

その問題とは具体的に何か?については、編集長は明らかにしておりません。

 

以下の点から想像するしかありません。

  1. 6本の論文すべてにパーキンソン病患者群とコントロール群が存在すること、
  2. それぞれの論文はオリジナルであること、 
  3. それぞれの臨床研究は独立したもののようである(すなわち、著者らは6つの独立した臨床研究を行った)こと、
  4. さらに、すべて前向き研究のようであったこと、
  5. 6つの独立した前向き臨床研究の結果が、わずか2年の間で発表されたこと、

最後に

Oka 氏は平成23年3月に教授に昇格されているようです

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【4】慈恵医大パーキンソン論文6本

2012-02-01 | 東京慈恵医科大学 神経内科

【3】慈恵医大パーキンソン論文6本 

からの続きです。

Mov Disor 論文の撤回アナウンスが2008年10月29日になされました。

最初に申し上げましたように、この撤回アナウンスが6本のうち、一番最後であり、この時すでに他の5本の論文は撤回されています。

 

さて撤回のアナウンスに伴って Oka 氏からの説明文も掲載されています。

以下はその説明文の一部です。

The investigative committee found some serious errors as follow. In control groups, some subjects who underwent the Valsalva maneuver and head-up tilt table test did no [sic]correspond to those who underwent MIBG scintigraphy. The age of the controls (65.7+/-7.0 years) that was stated in PATIENTS AND METHODS is for MIGB scintigraphy. The age of controls for the Valsalva maneuver and head up tilt table test also should have been mentioned in the article.

I also made mistakes in calculation and copying of the data. These errors were made by myself, without the knowledge of the other authors. These problems are considered serious errors. The investigative committee concluded that these errors in dealing with the data did not occur intentionally.

 

実際に論文内容を把握していないと、上記の説明では理解しにくいと思いますので、補足および要約します。

 

パーキンソン病患者58人に加えてコントロール群の人に、主に3種類の臨床検査をした。

1)心筋シンチ(コントロール群33人)

2)バルサルバ法による副交感神経刺激試験(コントロール群25人)

3)起立性低血圧の検査(コントロール群20人)

 

問題点は 

  • 2)と3)の検査を受けた人のうち何人かは、1)の検査を受けていなかった。
  • 論文中に記載されたコントロール群の平均年齢は心筋シンチを受けた33名の平均であった。2)の検査、3)の検査を受けた人の平均年齢も別に記載すべきであったのにそれを怠った。
  • 計算まちがい、データの写し間違いをした(具体的には前回紹介した標準偏差の間違いを指すのか?)。

の3点。

慈恵医大調査委員会は、これらの問題は、深刻であるとしたものの、データの誤りは故意によるものではないと結論づけた。

 

よって、この論文を撤回します。

 

と続くのですが、頭をかしげてしまいます。

 

3点の問題、それほど深刻でしょうか?

特に、2つ目と3つ目の問題点は、ほとんど深刻ではないと思います。

2)の検査を受けた人、3)の検査を受けた人の平均年齢がかなり若かったのなら、問題でしょう(年齢をマッチングしたコントロールとはならないので)。論文に記載されている平均年齢65.5歳というのは、心筋シンチを受けた33名の平均なんだろうな、ということは論文を読めば想像はつきます。

 2.41+/-0.27とするところを2.41+/-0.26

と誤った。どこが深刻なのか。

故意に間違いをしていたのなら、深刻な問題と言えましょう。

 

ちなみに

Oka 氏の説明文中で

 The age of the controls (65.7+/-7.0 years)

とあるのは、65.5+/-7.0の誤りだと思います。

やはり

この方うっかり屋さんだったのです。

 

さて、実際に6つとも論文を読まれた方なら他のところに深刻な問題がありそうだと思われるでしょう。

 

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【3】慈恵医大パーキンソン論文6本

2012-02-01 | 東京慈恵医科大学 神経内科

 【2】慈恵医大パーキンソン論文6本

 からの続きです。

 

編集長からの問い合わせに対する Oka 氏の回答を要約すると:

 

ANS 論文、JNS 2007 論文、Neurology 論文のデータを再度見直したところ、コントロール群の年齢と心筋シンチの検査データが誤って掲載されていたことに気づいた。したがって、2008年1月8日に3つの雑誌社に連絡し、誤りを訂正するよう要求したところだ。

 一方、Mov Disor 論文中の数値については、心筋シンチの平均値は、過去の論文の数値と偶然一致しただけであり、誤りではないが、標準偏差値に誤りがあることに気づいた。

 

となります。

そこでMov Disor 論文の数値を訂正しますと以下の表になります。青が訂正箇所。

以上のやりとりのあと

訂正の記事が Mov Disor に掲載されました。2008年3月26日のことです。

また、同時に以上のメールのやりとりも掲載されたのでした。

Oka 氏からのメールの一部です。

Please make sure that the age and mean value of Early and Delay H/M were correctly described. Even though those values were the same of previous data coincidentally, one mistake I have to state following the re-analyses, were the standard deviation (SD) of Early and Delay H/M, so should be revised to 0.22 and 0.27 from 0.21 and 0.26, respectively.

 

ここで、さらに混乱してしまいます。

Mov Disor 論文の Early H/M の平均値は2.47であり、過去の論文のデータ(2.49)とは一致していないのに、

「偶然一致した」と

Oka 氏は述べています。Oka 氏はうっかり屋さんなのでしょうか?

 

残念ながら訂正記事の掲載で一件落着とはなりませんでした。

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【2】慈恵医大パーキンソン論文6本

2012-02-01 | 東京慈恵医科大学 神経内科

 【1】慈恵医大パーキンソン論文6本

 からの続きです。

 

さて

雑誌 Mov Disor の編集長 

から

筆頭著者兼責任著者である Oka 氏あてに

2007年に Mov Disor に掲載された論文の内容につき

問い合わせがありました。

2008年1月30日にメールを送ったようです。

 

問い合わせの内容を要約すると:

コントロール群の一部データが、別の数編の論文のコントロール群のデータと全く同じだが、年齢、症例数は異なる。これは非常に驚き。もう一度、あなたのデータを見直してデータが正しいかどうかチェックし、直ちに返答して頂けますか?

 

となります。

ここで前回の表を以下に再掲します。

Mov Disor 論文のコントロール群は33例で平均年齢は65.5歳。これに対して、Neurology論文は、25例で平均年齢は68.5歳。

従って2つの論文のコントロール群は別々の異なる集団(多少オーバーラップがあるかもしれないが)と考えられます。

にもかかわらず、

青で示した数値(検査結果)が全く同じ。標準偏差まで同じ(ただし、Neurology論文では H/MデータがEarlyかDelayか不明)。

同じような不思議なパターンが赤で示したようにみらる。

こんなことはあり得ないと考えるのが普通です。

 

この問い合わせに対して筆頭・責任著者である Oka 氏が回答している。これは次回のお楽しみ。

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