ナオスミンの雑記

2009年9月14日より、四年半使用し続けた、グリチルリチン酸配合のATPリピットゲルを中止。リバウンド体験中。

乞食

2022年02月05日 15時31分00秒 | 言いたいこと
昔の話である。
こんな話をすると、私の歳が分かりそうだが笑笑
子供の頃、私がまだ小学生の低学年くらいの頃の話だ。
その頃は、まだ私の祖母も生きていて、元気だった。
ある日、私の家に、乞食がやってきた。
汚い身なりで、頭は五分刈りで、女性で、知恵遅れなのだろうか、何歳かは分からないが、玄関の前で、お金をくれと言う。
私は物珍しくて見ていた。
すると、私の祖母は、ちょっと待ってな、と言って、大きなおにぎりを握り、たっぷり味噌を塗って、これを持ってけ、と乞食に差し出した。
そして、小銭も何枚か持たせた。
乞食は、喜んで感謝して帰った。
祖母は、そういう人間だった。
私はそれを見ていて気持ちよかった。
私も大人になったら、困っている人に何かしてあげたいと思った。
ある日、また同じ乞食が家にやってきた。
その日は祖母はいなくて、母がいた。
母は乞食を見て嫌な顔をして、お金も何も無いから帰ってくれ、と言って追い返した。
私は子供ながらにそれを見て悲しかった。
母は、プンプンしながら、一度何かあげるとクセになってまたやって来るんだ、と言った。
母はそんな人なのだ。
今の世の中、乞食などは見たことがない。
路上生活者はいるけれど。
しかし、私の子供の頃のように、各家庭を回って、何かもらったりするような乞食はいないし、たとえそんな汚い身なりをした乞食に何かあげる人が、今の世の中にいるのだろうか?
そう思うと、昔はたとえ乞食だって、みんなが何か少しずつ恵んであげて生きることができたのだろうと思う。
昔の方が良かった、なんて決して思わないけれど、もし、今私が各家庭を回って、何かください、と言ったら、どんな顔をされるんだろうと、想像してしまう。
助けてくれる人はいるのだろうか。

コメント    この記事についてブログを書く
« ほんとに眠れない | トップ | やはり眠れない »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

言いたいこと」カテゴリの最新記事