■sincere／160713

シンシア（フランス料理／北参道）

【2017年12月に当時の日付で記事を編集しています】
初訪問店については、すでに閉店していようと、賞味期限切れのネタであろうと、全て新記事を作成します。
※再訪店でTwitterの写真付きツイートによる実況がなかった場合は、後日画像をスライドショーで貼り付けています。

＊バカールのDNA

予約困難店として有名だった松濤のフレンチ バカール の石井シェフが、北参道にオープンさせたお店です。
ちょっと説明するのが面倒な事情により、記事を作成すべきか悩んだのですが、せっかく写真を50枚近く撮った（！）ことだし、ボツにするのも忍びないので、ご紹介させていただきます。

店舗外観
JR原宿駅竹下口より徒歩8分。マンションが密集する閑静な住宅街の一角、原宿東急アパートメントの地階にあるスタイリッシュな店舗。路地から下を覗くと、入口前のテラス席が見下ろせます。

店内風景

スタートはシャンパーニュ
Alfred Gratien Brut　アルフレッド・グラシアン ブリュット

卓上風景

おなじみの自家製パン

「繋がり」という9,600円のコースをワインのペアリング（5,000円）と共に。

兵庫県産牡蠣のムニエル、進化した5つの味のトマト、カリフラワーと雲丹の冷製

鹿児島産車海老の蒸し焼き
カリフラワーのムースとエスプーマ、金目鯛、ラタトゥイユ添え。

ペアリングはアルザスの Jean Ginglinger Sylvaner　ジャン ガングランジェ シルヴァネール。

新鮮野菜のバーニャカウダ
バカールでも定番メニューだった蟹味噌入りのソースでいただくバーニャカウダ。2層に分かれた器で登場（下は食べられません）。

ペアリングはなんと日本酒！ SPICA　スピカ。
新潟県の新星 阿部酒造 が「日本酒のライトユーザー向けに」造った清酒とのこと。スッキリとドライな口当たりはライスワインと呼ぶのがピッタリ。ちなみにSPICAとはは春の夜に見えるおとめ座の一等星です。

和歌山産金目鯛のたい焼き
アメリケーヌソースでいただくパイ包み焼きです。

ペアリングは Ch.des Tours Cotes du Rhone Blanc　シャトー デ トゥール コート デュ ローヌ ブラン。

メインの今帰仁アグー豚が焼き上がりました！

メインを前にお口直し。ナイフの柄のカラーを選べます。

今帰仁アグー豚のロースト
沖縄の奥地 今帰仁村で育った、原種の血を濃く受け継いだアグー豚だそうですよ。

ペアリングはブルゴーニュのピノ Meo Camuzet F&S Bourgogne Rouge　ドメーヌ メオ カミュゼ フレール エ スール ブルゴーニュ ルージュ。

ペアリングのラストは甘口ワイン、山梨の Domaine Oyamada Bow!　ドメーヌ・オヤマダ バウ。

というわけで、これから別腹のデザートが登場です。

アヴァンデセール
ヨモギとグレープフルーツ。ヨモギのソルトをふりかけると味わいに変化が。

グランデセール
バラの花びらとベリーのシャーベットと、黒胡椒としょうがのチョコレートアイス。

バラの花びらを液体窒素で凍らせ細かく砕きます。なかなか素敵な演出。

ミニャルティーズ
メインのデザートの後にもこれだけ出てきます！

かわいいドングリマドレーヌ　鳥の巣の卵に見立てたトリュフチョコ
植木鉢の土はチョコレート
スコップ型のスプーンですくっていただきます。


食後のコーヒーは漆の器で

切り株の引き出しには木の葉の形のシュガー
ホント細かいところまでこだわっております。

お土産
トマトのマカロン。甘酸っぱくて美味しい！

食後酒
を追加してごちそうさま。
Domaine Saint Jean d'Aramon Rivesaltes　ドメーヌ サン ジャン ダラモン リヴザルト。ラングドックの極甘デザートワインです。

支払いは20,400円弱。お料理は美味しいし、雰囲気もサービスも心地好いものだったし、そういう意味ではまったく問題ないのですが、多分再訪はありません。直接自分が嫌な思いをしたわけではないので、なんとも複雑な心中ではあります。
以前、赤坂の某店 でも同じジレンマに陥ったなぁ。
この記事を見て「行ってみたい！」と思った方は、ぜひ足を運び、ご自身でお店を評価してみてください。まあなかなか予約は取れないでしょうが。
※ワインの詳細データは こちら をご参照ください。

■sincere
□18：00～21：00（L.O）
□日曜、第1・3・5月曜定休
□渋谷区千駄ヶ谷3-7-13 原宿東急アパートメントB1
□03-6804-2006