ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

楊貴妃も愛した幻の桃

2008-10-01 00:43:01 | グルメ


*3000年に1度だけ実る不老長寿の果実、蟠桃(ばんとう)

…というのは昔話で、もちろん毎年実をつけます
しかし栽培が大変難しく、また樹の上で完熟にしないと美味しくない桃なのに、完熟にするとすぐに傷んでしまう、取扱いも非常に面倒な品種です。
代表的な産地はなく、全国的に少しずつ栽培され、市場へ出回ることはごく稀なので、「幻の桃」と呼ばれているようです。



かおりんと共に エリゼ光 へディナーにお邪魔したまさに9/5から、「早いもの勝ち!」でこの幻の桃がデザートとして堪能出来るということで、超ラッキーでした。
コース料理+500円のオプションです。

幸せを運ぶてんとう虫 蜂蜜とミント風味

真ん中が蟠桃です。果肉は黄桃に近いクリーム色、味は白桃より少し濃厚で、甘さの中にキリッとした酸味があります。
ちょっとマンゴーに似ているかな?
驚いたのは食感。水分が少なくてねっとりとして、とても弾力があるのです! 香りも強く、食べた後もしばらく残り香を楽しめます。

原産地は中国で、孫悟空が盗み食いした不老長寿の桃として『西遊記』にも登場します。
かの楊貴妃も宮廷の畑で自分のために作らせていて、他の者が食べたら死罪になったそうです

この桃に惚れ込んだエリゼの六川シェフ曰く、「この桃を栽培している人は、国内に10人もいない。流通も困難で、味わった者は3000人に1人、いや、もっと低い確率になるだろう。まさに3000年に1度しか実らないに匹敵する価値があります」とのこと。
メニューに食材の産地や生産者を詳しく紹介している六川シェフが「どこで誰が栽培をしているかは言えません」と言うのだから、その神秘性は増すばかり。

■西遊記に登場するばんとう桃
仙人を目指して修行していた石猿(まだ名前を授けられていない孫悟空)が、下界で任されていた仕事は、天界の大仙女-西王母(せいおうぼ)が住まいのある崑崙山(こんろんさん)で育てていた不老長寿の桃「蟠桃」(ばんとう)を守ること。
3000年に1度しか実らないという蟠桃が実り、それを祝って催された「蟠桃宴」に乱入した孫悟空は、あろうことかこの桃の実を食べてしまいます。
不老不死の仙力を身につけるも、お釈迦さまに叱られ、罰として五行山の岩の下に閉じ込められるハメに。
500年後、五行山を通りかかった三蔵法師に助けられ、共に経典を求める旅に出る―というお話。

西遊記の桃が実在するとは驚き。
古来中国では、桃には魔除けの力があると伝えらていれますが、この「蟠桃」はその代表格。
上と下から押し潰したような不格好な形に似合わず、楊貴妃を魅了したのも納得の美味しさです!
不老長寿と神通力を授けられたような気がしてくるから不思議。
高級スーパー、有名フルーツショップなどで見かけた際には是非ご賞味あれ。

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