脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

人間とは、ムダ毛を剃るサルである。

2015年04月05日 12時22分00秒 | コギト
今年は既に2度も入院し、いつの間にやらの4月である。まだ体がだるく調
子は今ひとつだけど、心臓の血流が回復すると、気持ちが若返るみたいだ。
音楽を聴くにも、JazzよりもRock、それも例えばGreen Day のような、若々
しい直球ロックの音が気分に同調する。『American idiot』とか『21st
Century breakdown』とか。

気持ちの若返りとは関係ないが、3月も下旬になると日昼妙に暑くて汗ばむ
ほどの時があって、家で半袖シャツ一枚で過ごすことがある。また近年温暖
化のせいか、一年を通じて半袖を着る機会が増している気がする。

私の場合どうも4月~10月位まで、半年以上は半袖を着用している。だか
ら3月下旬には夏服を引っ張り出して、プチ衣替えとなる。昔は半袖なんて
3ヶ月位しか着なかったし脚も出さなかったが、おじさんになってから、特
に夏は、短パンにサンダル姿で、電車にも乗るようになってしまった。

この風俗は私だけではなく、周囲の中年も普通に恥じることもなく、そんな
出で立ちをしている様子に見える。暑いのだから、これが理の当然なのであ
る。私も30代の頃までは、大人の男が脚を出すなんて、みっともないと思っ
ていた方であるが、今では涼しいし楽だから、人目を無視してそうしている。

もし脛毛がむさ苦しいとかなら、電動式ボディ・シェーバーとかで、ザッと
刈れば(細かく丁寧に剃らないでも)好いと思う。初めて脚の毛を剃ったとき、
夏でもこんなに涼しくて快適だとは、眼からウロコの思いで、もっと早く気
が付けばと思った程だ。

昨今のTV・CMでは、男も美顔・美肌への意識をもつようにと、ビジネス
・チャンスを仕掛けている。世のイケメンと呼ばれる若者は、肌も綺麗にし
ている点、何処か女性性のような柔らかさを醸し出している点等、往年の
「男前」とは異なっていると思う。

また、男の脚も人目を意識して露出するモノとなり、さらにその感覚が通年
化したら、やがて男も女性のように、素肌や性シンボル、ボディラインだか
を、周囲にアピールするのが当たり前の、表出文化に行き着くものか。21世
紀は確実に、男女のジェンダー境界が果てしなく怪しくなる時代だろう。

世界的に見ても、男性文化には女性文化に比べて精神性を重んじる傾向があ
る。今、男が取り戻すべきは、体力や知性よりも精神性である。それは例え
ば、かつての日本では武士階級が刀や禅を通じて磨き上げてきたものである。

資本主義の黄昏どきには、男も外見の美欲文化に取り憑かれ、そんな中身の
ない自尊と自分中毒ばかりが蔓延るのだろうか。それは、種としての人類の
滅亡への一里塚なのでは、とも思う。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 心筋梗塞その後 (5)。 | トップ | 人間とは、先ずは個人存在で... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コギト」カテゴリの最新記事