脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

世界戦争へのフレームワーク。

2022年07月23日 21時54分33秒 | 社会時評
参院選さ中の2022年7月8日昼、奈良で街頭応援演説中に安倍晋三元総理が、銃撃を受け同日亡くなった。
これ程衝撃的な事件は、オウム事件以来だろうか。いやある意味それ以上である。犯人は山上某(41)なる痩せた
男性で自作の散弾銃を用い、路上から安倍氏の背後へ2度発砲し、その場で取り押さえられた。動機の弁は、
某宗教団体に強い怨恨があり、団体と親密な関係にあると思われたので、安倍殺害を企てたという。

ここでは、山上某や当該宗教団体の社会悪の問題、自民党・議員と宗教団体との利害近縁関係については触れない。
理由は安倍暗殺事件の本質にとっては、些末だからだ。まず、山上は安倍の後方から2度自作銃を発砲しているが、
安倍氏は路上に置かれた40cmの赤い踏み台に乗って演説し、彼のすぐ後ろには6~7名の選挙関係者等が並び立っ
て手を振るなどしていた。注意したいのは、安倍氏の背後には人がおり、全くのガラ空きだったのではないことだ。

1発目の号砲が鳴る。安倍の後方から放たれた散弾(1回に6弾発出)は、安倍氏を含め後ろの誰にも被弾していない。
合図のための空砲だった可能性がある。2発目の山上銃は、安倍氏により接近し、5mの近距離から発砲されている。
その時も安倍の後ろには数人いたが、散弾銃が安倍にだけ命中し、運よく?死亡させられたのは、不可思議である。
警護のSPの動きが悪い等言われているが、2発目が撃たれる僅か前に、二人のSPが安倍氏の背後に身を寄せるが、
彼らにも山上銃の弾は全く当たらず、安倍氏にだけ命中しているのである。この手製の銃で安倍が殺害されたとすれ
ば、素晴らしい魔法の銃だか、魔法の弾丸を素人が製作したことになるだろう。

(まるで1963年11月22日JFK事件の、犯人オズワルドが撃った魔法の弾と話が似てくるのが、不謹慎ながら面白い。)

だいたい至近距離から散弾銃で撃たれると、衣服はボロボロで相当の流血がその場で起こるのではなかろうか。
本当に山上銃の弾は、安倍元総理の体に当たっているのか? また彼のいう動機、宗教商法被害というのも事実であ
るにせよ、この暗殺劇の事前に用意された台本であり、彼は稚拙な自家製銃を打ち鳴らしては、警備の気を自分に引
きつけ、狙撃手にバトンを手渡す事と、逮捕後にベタな動機の「物語」を狂言回しする、端役に過ぎないのでは‥。

山上銃の1発目と2発目との間には、2~3秒の間がある。当時の現場映像を秒以下送りで丹念に見ると、1発目の発
砲音を聞いた安倍氏は、体をやや左に捻り右肩を前に出して、首を少し後ろに振り向けている。その時、彼のシャツの
右側の白いエリだけが機械的に瞬間翻るのだが、その瞬間に首胸付近に小さな何かが撃ち込まれた印象に見える。彼は
ウッ!と小さく呻くようにして体を丸め、姿勢が下へ崩れていく。(解剖所見では、首に5mmの銃創が2か所あり。)

エリの翻りと首胸の印象は、動画をスロー再生して、山上銃2発目が鳴るより前、30分の1~2秒直前の様子である。
そして安倍氏は体をうずくまらせつつ、自力の脚さばきで赤い台を飛び降り、意識不明で路上に倒れる。出血は見えな
い。心肺停止の状態でAEDを試みる、上半身裸の画像でも、シャツは白いままだし、上体にほとんど流血はない。

しかしながら安倍氏の死因は奈良医大によれば「失血死」である。治療した医師も「心臓に穴があいていた」という。
ならば外傷性心不全とでも言うべき気がする。首に2か所の射入痕があったらしいが、そこから弾丸が進入して心臓
に達し穴をあけたものか。医師は体内に弾丸は全く残ってなかったという。すると全て貫通したのか。ネットで調べ
ると、体内に入ると溶解する弾丸、水銀弾とか岩塩弾というのもあるそうで、暗殺には好都合だ。

山上銃の1発目の後、安倍氏の胸は演説場所前方の左手(サンワ・ビル)を向いており、ビルの屋上だかに伏せて待機し
ていた狙撃手が、山上銃1発目を合図に2発目に添わせて、多分口径の小さ目のライフル銃かで、狙撃を行ったとい
うのが、現時点での私の推測、憶測である。ここに記している多くは、そういう私的な疑念の束である。

   *      *      *      *      *      *      *

プロの狙撃手による「安倍晋三暗殺事件」であるなら、まさに恐るべき政治テロである。
5.15や2.26が脳裏を掠めたが、国内にクーデターの気配はない。これは軍国時代の要人テロとは異なるが、
ついに日本もこんな時代に突入したかと思うと、愕然とするし震撼する。
当該事件は、国家またはそれと同等の勢力を有する、外国勢による計画的な犯行とでも考えざるを得ない。
無作為の要人暗殺ではなく、何故、今、安倍晋三を狙ったのか? 何処の、誰がか?
まるで時代が、1世紀戻るような不穏な気分だ。政治も警察もマスコミも、この件この事態について沈黙したままである。
私は恐怖に近い感情で、本当に戦慄すべき事態だと思っている。
国民には隠して知らせぬ方が、国家統治、治安上、民心の動揺等を考えると、相応しいという判断なのだろうか。
それとも私が、物事を過大に危険な方向に想像し、穿ち過ぎというのなら、私の一人よがりなら、それは結構である。

世界は未だコロナ禍である。2019年11月22日、中国の武漢市にて新型コロナ(Covid19)が報告されて以来、我々は
それ以前の日常世界を失ったままである。今年2月24日、ロシアがウクライナへ全面侵攻を開始した。両国間は2014
年頃から紛争が続いていたものが、全面戦争に発展した形である。未だ終戦が見通せず、戦端は今後も拡大するかは不明
である。そして去る7月8日、安倍元総理がおそらくは国外勢力により暗殺されたのだ。

戦後の我が国で、安倍氏程の大物政治家が(おそらくは)国際政治的な謀略から、暗殺に至った事例などあっただろうか? 
ひとつだけ近い事例で思い出すのは、死亡事件ではないが未だ犯人等一切が定かでない、国松警察庁長官狙撃事件(1995年)。
とにかく安倍暗殺事件は、日本の戦後史上初めての、要人暗殺による国際政治テロ事件の可能性があり、時代が戦争への
転換期を迎えつつある兆しなのか、不気味である。(無論、日本は憲法で戦争を放棄している、では済まない問題である。)

さっき、何とはなしに7月8日を検索したら、この日は「中国茶の日」(NPO法人日本中国茶協会製定)とあった。
また1914年7月8日は、孫文が東京で「中華革命党」を結成した日らしい。私はこの結社のような政党を知らないが、
蒋介石もメンバーだったという。台湾の李登輝総統が死去したのが、丁度2年前の、2020年7月30日。戦後の日・台
関係の礎石を築いた中心人物は、安倍晋三の祖父・岸信介(1987・8・7 没)氏だろうか。

晋三氏が2010年に訪台した際、李登輝から「もう一度、首相になりなさい」と言われたという。岸家・安倍家、更には
麻生太郎・森喜朗氏等々は、台湾との友好関係を継承してきた伝統的な保守政治人脈である。今、この当たりが中国に強烈
に揺さぶられているのだろう。日本国の国際的な立ち位置の変更を、(私の勝手な推測)脅迫的に迫られているのかもしれない。

安倍晋三は今年訪台の予定があったとも聞くが、蔡英文総統(台湾)にも、安倍暗殺事件の衝撃はさぞ深刻であろう。台湾有事
は我々日本国民においても対岸の火事では済まない。戦慄的な事態である。ロシアによる北海道侵攻が連鎖する可能性もある。
極東発の「世界大戦」の危機である。今徐々に、「世界戦争」への枠組みが形作られているのかもしれない。外交の手段とし
ての「戦争」という、破壊と殺戮の「外交」のフレームが作動(work)しつつあるとすれば‥。また20世紀をやるのか。畏怖
すべき時代が、再び始まらないことを祈るばかり‥。

(安倍晋三元総理の「国葬」が閣議決定された。私も思想は別にして、人柄としては安倍晋三は好きな方である。銃で撃たれ路
上に横たわるその姿は、気の毒で痛々しかった。政治家という職業の冷徹な非情さを垣間見た思いだ。国葬により各国の首脳
と世界平和を巡って懸命に外交展開して頂きたい。本来このような基準の不明確な個人の国葬化には反対したいのですが、
今回だけは喫緊の外交舞台作りに賛同したい。)

※ 最後の最後、末筆ですが、安倍晋三氏のご冥福を衷心よりお祈り申し上げる次第です。本ブログでも過去に安倍政権批判は
 再々しましたし、今でも「桜」「加計」「森友」事案は不愉快な政治問題だったと思いますが、安倍晋三氏という純粋な個人
 は私の批判の対象ではありません。「暗殺」というやり方は、吐き気がするほど非道すぎます。安倍晋三がいつ暴力をふるい
 ましたか。全く許しがたい怒りと憤りを感じます。安倍総理の人懐っこい笑顔と舌足らずな喋り方が懐かしい。
 貴方は、命を賭して信念を貫いた立派な政治家でした。僭越ながら私は、この零細ブログにてそれを認めます。(合掌)










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