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トムスク7 放射物質投棄地域 ロシア・シベリア・トムスク州

2011-05-31 18:16:11 | 学ぶ

日本の放射能物質対策は皆無なのである。
 敢えて東電福島原発事故の精査をする観点から提案する。

 放置されている放射能物資貯蔵地域 トムスク7 核開発秘密都市(ソ連時代)

 日本の使用済み核燃料の再処理はイギリスとフランスに依頼し、そのフランスは電力のほとんどをを原発でまかない、一見原発先進国に見えるが大違い。

 将来どうにかなるだろうと思われた大量の使用済み燃料の処理方法はいまだに見つからず、フランスの廃棄物処理会社アレバAREVA社(社長のAnne Lauvergeon, ニックネームはアトミック・アンヌ “Atomic Anne”.) のラ・アーグ使用済核燃料再処理工場は、放射性廃棄物を『合法的』に大気や海洋に放出(海洋への投棄は禁止だが、一定量の海洋への放出は認めている)」し、再処理後の劣化ウランはシベリア奥地へ『投棄』されている。

 投棄といってもロシア・シベリアの「トムスク7:Tomsk 7 (現在名セーベルスク、セベルスク Seversk;シベリア化学コンビナート)」の濃縮施設に輸送された大半がそのままコンテナに入れられ、無防備に野ざらし状態で保管されているとも指摘されている。

 仏・アレバは露・トムスク州と契約し、大量の劣化ウランをシベリア奥地に事実上「投棄 放置」しているのだ。左は、グーグルマップで確認できる広大な敷地に野積されているトムスク7の核廃棄物コンテナ群 参照記事 アレバ社YOUTUBEフランス・アレバ社はフクシマの汚染水に特殊な化学物質を投入して放射性物質を水底に沈殿させ、沈殿物を水から取り出す分離技術を持ち、処理後は水は汚染濃度が現在の1千~1万分の1程度まで薄まる。

 1時間あたり水50トンの処理が可能ということで、もうすぐ日本で汚染水処理を実行する。

元仏環境相コリーヌ・ルパージュ
 「廃棄物の処理法がいずれ開発されるだろうと、1970年代、我々は原子力にかけた。
それから40年。処理方法は見つかっていない。私たちは行き詰っている。
原子力は持続可能なエネルギーではない」

元仏環境相コリーヌ・ルパージュ
 「原子力は特にフランスでは殆ど宗教のようなもの。原子力は多くの問題を生み出している。フランス社会における諸悪の根源。
不透明な秘密主義。真実を覆い隠すという風潮は他の分野にも広がっている。財政難の一因にもなっている」

マイケル・シュナイダー:Mycle Schneider(欧州の原子力専門家)
 「仏のエネルギー政策は政治家ではなく理工系高等教育機関を卒業したエリート技術官僚が進めた。
原子力に関する政治家の知識ときたら全く目も当てられない。
07年の大統領選討論会で、サルコジ大統領も何一つわかっていないことが明らかになった」

 マイケル・シュナイダー氏の発言と日本の状況はまったく同じで、世界中が処理問題を先送りにし、政治家も誰も、何も分からないまま原発を拡散させて来たのが現状だと言える。
最終廃棄物をフランスはシベリヤへ投棄(放置)し、日本はモンゴルの地下へ投棄しようとしている。原子力を使えば使うほど、危険な廃棄物は世界中の地上と地下にあふれていく。
また、安易に科学を過信して原子力に手を出すと国家予算をも食いつぶす。1Wの発電も出来ず失敗に終わった高速増殖炉「もんじゅ」の完全停止には、年間500億円、今後約5兆円の費用がかかると試算されている。誰が責任を取るのか、それさえ国民は要求していないおめでたい民族でもある。

 政官業の原発優先の弊害で自然エネルギーの研究開発は二の次にされ、日本はこの分野での実用化にも世界から大きく遅れを取ってしまった。
莫大な赤字財政の中で、もう場当たり的な原発行政は許されない。

 原発運用・建設には絶対阻止する。
ドイツもスイスも原発を廃止する政策を発表している。
我々の子供・孫に残せるのは、狭い日本国土の好ましい自然環境である。
 サハリンマン

 
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