未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

シースー

2018-11-30 03:12:53 | 日記
稽古終わり、松井先生から寿司に誘って頂きました。道場を閉めてから伊丹のすし楽へ。

そこに揃ったのは武活の先生方。リー先生と後藤先生です。私みたいな木っ端は場違いなような気がしましたが非常に楽しい時間を過ごさせて頂きました。武活ミーティング。にしてもすし楽の奥にこんな大部屋があったのね。

お金払ってでも聴きたいお話の数々でした。腹は減っているが食べるより先ず聴きたいので寿司が減らない(笑)
技術的に未熟な部分が多いフルコンタクト空手で、長年携わっているとこれからどうすべきか焦燥感が募るばかりですが先生方と話しているとフルコンはフルコンでいいんだなと思わせてくれます。経験値の違いなのでしょうね。アプローチの角度が多彩で当に円、球を思わされました。どう伝えるかは何処でも誰しもが悩むテーマなんですね。

時代に合わせられない武は武に非ず。
楽しい中にも大変考えさせられる良い機会となりました。先生方ありがとうございました。



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指標

2018-11-29 02:24:52 | 雑感
前回の武活の中で私の理想とする空手の姿が見えたような気がしました。指標?と言いましょうか。

八光流柔術の中で適正な技を適正な強さで掛けると体が楽になるワークをやりましたが当にこれなのです。毒も薬も表裏一体で、格闘技としての部分を尖らせ過ぎる余り毒の部分だけ運用して体を悪くする、しんどくさせて続けられなくなるって悲しいではありませんか。

何も壊し合いなんてする必要はありません。黒帯になる為にハードな組手稽古に溜息吐いて悲愴な面持ちで向かうなんて楽しくないじゃないですか。好きなはずなのに辛いという捩れは取っ払って行きたいなと思うのです。壊し合いの為の競争。時代がもうその部分を必要としてない感じがあります。それするなら空手じゃなくていいやん、て冷静になった時急速に冷めそうですし。

程よく、次の日以降に引き摺らないぐらいの痛さ。その方が思考もクリアです。楽しい痛さってあるんです。折角強さを得るので有れば円満でありたいですよね。




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観楓【鶏足寺】

2018-11-26 22:19:08 | 日記
前回の帰省時妹に借りた本。表紙は紫雲出山の桜。殆どが関西圏から気軽に行ける距離ではないのですがこの中で気になっていたのが鶏足寺。

紅葉シーズンになったら行ってみようと考えていたら都合よく息子は今日が音楽会の代休日。夜が明ける前に出発。空が白んで来る時間帯に九条通を走っていたのですが東寺の塔頭は雰囲気ありますねえ。さすが世界遺産。西本願寺も素晴らしい。紅葉狩はベタに京都といきたいところですが外国人ばかりで行く気にもなりませんな。葉っぱの枚数より人の頭の方が数多い。若い頃散々行ってて良かったと思いますが少し前の京都に戻って欲しいものです。

四時間ほどして到着。臨時駐車場に停めて散策料を支払い周辺を散策。うーん、田舎。田圃と湖しか無いのかってぐらいに。ただ用水路や小川の水が超キレイ。

田舎お馴染み野菜の無人販売所。大抵がテンコ盛りで百円〜二百円です。

鶏足寺到着。疲れた息子が休んだベンチにモミジがひとひら。絵になりますわ。

ここが本に乗ってた場所です。立入禁止区間だったのね…地面濡れてたし絶対滑るやんとかちょっと心配してたのに。

寒いと言って母ちゃんのマフラーを強奪した息子。マフラーも赤。ダウンも赤。ついでにトレーナーも赤。紅葉の名所でありながらお前が一番赤いぞ。パンツも赤にしとくべきだったか。

取り敢えず境内一周してたら晴れてきました。赤いね〜。

一人ならずっと見てたかもしれません。夕方から川西教室なんでそうゆっくりもしておれんのですが。

息子はキノコも大して見つからんので早々に飽きて駐車場へ踵を返します。まあ紅葉好きな子供はそう居らんやろなと後からついていくと初めて見る沼に魅せられていました(笑)都会に生まれたのは不幸だったかもしれんなあ君は。

貼るタイプなんでどうしようか迷ったのですが折角遠くまで来たんで朱印も頂きました。3枚セット販売(°_°)そして日付ブレブレ(・Д・)

そのまま帰路へ。
多分四国より田舎でした。帰りに高速走っていると掲示板に猿が居ました。自然に力がある感じがしてあの感じ私は好きですね。無理して表面的な観光客に紛れるよりDeep Japanを探すのも一興かなと思いました。




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他流試合

2018-11-25 17:29:06 | 大会
今日は聖武会館の大会に択実が出場の為応援に。以前尼崎支部にいた懐かしい顔も。試合志向故去って行った人達ですが話をしていると私も含め皆体型も考え方も色んなところが丸くなりました。

択実は再来週の全日本に向けて前哨戦。道場の先輩らに気合禁止令がでている中、一回戦は危なげなく効かすべきは効かして勝利。そう、妙に入れ込まなければナチュラルに破壊力があるんです。

で、二回戦…。お相手の方、デカすぎませんか(苦笑)

パンフに身長体重は記載されていませんが190を優に超えてます。択実が小さく見えるとは。加えてサウスポーで間合いが難しい様子。

そうこうしてると上段膝を綺麗に入れられ技有りを取られてしまいました。そのまま互いに有効打なく時間切れ。ダメージは無いもののあの判断は賢明です。効いてないから認めないでは将来に関わりかねません。

あの体格差では仕方ありません。逃げるも兵法、私なら棄権しますね(笑)よく闘いました。本人が清々しい顔をしていたのでそれが全てだと思います。勝利に取り憑かれて悲愴な顔をしているよりは健全な試合への向き合い方だと言えるでしょう。前回の全関西より精神的に伸びたのが見受けられます。いくらセンスがあっても試合に入れ込みすぎていると結局ルール在ってのものなので動きは才能ある者も凡才もそれ以下も最終的には十人並みになります。あとはその似通った動きの中で速いか遅いか、力が強いか弱いか、スタミナがあるかないか等の二元論勝負になる訳です。私は指導する側として稽古と試合への向き合い方を煮詰めていきたいのであります。

個人的には子供の大会が合同でない分アツい雰囲気のある大会だったと思います。やはり分けた方がいいです。経営という面では人数確保も大切なのでしょうが道場生の事を思うと子供は子供、大人は大人でやるのが理想。スタッフの疲労度も全然違ってきます。押忍の精神なんて言われても現実問題、皆仕事と生活がありますからね。地方から盛り上がっていくと中枢も何か感じてくれるでしょうか。




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読了

2018-11-24 01:06:42 | 書籍
先日兵庫県大会の日に神戸の方から勧めて頂いた『孤拳伝』を読み終えました。話を聞いた時に今野敏ぽいストーリーやなと思ったらやっぱりそうでした(笑)

生まれも育ちも劣悪な粗暴な少年が闘いを繰り返したのちに様々な出会いから武の真髄に辿り着く、といったお話。私が手にした文庫で約3000頁に渡るまあまあな長編ですが読みやすいのでスイスイ進みます。著者自身も空手の師範。私は武術武道は思想或いは哲学と捉えていますが氏の作品にはやはり似たような考えが散りばめられており、長く続けていると大体こんな考えになっていくのかなと思います。

何から始めようとそこは入口の違いだけで、修行の先々で何かを考えた時にそれが体現出来るような稽古体系は自分の中で作り上げておかないといけませんね。

すごく形意拳に興味が出てきました。秋ももう終わりますが是非読んでみてください。早い人は12月までには読めてしまうでしょう。映像化してほしいなあ。





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