「越後獅子の唄」は、松竹映画「とんぼ返り道中」の主題歌で、「私は街の子」(松竹映画「父恋し」主題歌)、「あの丘越えて」(松竹の同名映画主題歌)と三部作といわれるものである。美空ひばりは、この三部作とこれに続く「りんご追分」で大スターの座を不動のものにした。9歳でデビューしてこの三部作が13~4歳のころにあたるという、まさに天才歌手であった。
越後獅子は江戸時代の「角兵衛獅子」の別称で越後の蒲原郡月潟村を発祥とすることから、そうも呼ばれていた。子どもが小さい獅子頭をかぶり、身をそらせ、逆立ちで歩くなどの芸をしながら、銭を乞い歩く、飢饉や貧農故の口減らしを兼ねた道中行脚でもあったわけで、その悲しみが「越後獅子の唄」にはよく歌い込まれている。
映画「鞍馬天狗・角兵衛獅子」
私はこの曲を聴くと、何故か胸がジーンとなる。
生れ故郷が新潟でもないし、何故なのかはわからないが、これが歌のもつ引き付ける魅力なのだろうと思う。
美空ひばり 1950年、ひばり13歳のレコード歌唱。
田川寿美 最近の女声歌手では一押し。
カラオケバージョン
越後獅子の唄
作詩 西条八十 作曲 万城目正
歌 美空ひばり (昭和25年)
1 笛にうかれて 逆立ちすれば
山が見えます ふるさとの
わたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらし
ながれながれの 越後獅子
2 今日も今日とて 親方さんに
芸がまずいと 叱られて
撥(ばち)でぶたれて 空見上げれば
泣いているよな 昼の月
3 打つや太鼓の 音さえ悲し
雁が啼く啼く 城下町
暮れて恋しい 宿屋の灯(あかり)
遠く眺めて ひと踊り
4 ところ変われど 変わらぬものは
人の情けの 袖時雨(そでしぐれ)
ぬれて涙で おさらばさらば
花に消えゆく 旅の獅子
越後獅子は江戸時代の「角兵衛獅子」の別称で越後の蒲原郡月潟村を発祥とすることから、そうも呼ばれていた。子どもが小さい獅子頭をかぶり、身をそらせ、逆立ちで歩くなどの芸をしながら、銭を乞い歩く、飢饉や貧農故の口減らしを兼ねた道中行脚でもあったわけで、その悲しみが「越後獅子の唄」にはよく歌い込まれている。
映画「鞍馬天狗・角兵衛獅子」
私はこの曲を聴くと、何故か胸がジーンとなる。
生れ故郷が新潟でもないし、何故なのかはわからないが、これが歌のもつ引き付ける魅力なのだろうと思う。
美空ひばり 1950年、ひばり13歳のレコード歌唱。
田川寿美 最近の女声歌手では一押し。
カラオケバージョン
越後獅子の唄
作詩 西条八十 作曲 万城目正
歌 美空ひばり (昭和25年)
1 笛にうかれて 逆立ちすれば
山が見えます ふるさとの
わたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらし
ながれながれの 越後獅子
2 今日も今日とて 親方さんに
芸がまずいと 叱られて
撥(ばち)でぶたれて 空見上げれば
泣いているよな 昼の月
3 打つや太鼓の 音さえ悲し
雁が啼く啼く 城下町
暮れて恋しい 宿屋の灯(あかり)
遠く眺めて ひと踊り
4 ところ変われど 変わらぬものは
人の情けの 袖時雨(そでしぐれ)
ぬれて涙で おさらばさらば
花に消えゆく 旅の獅子