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古き佳き青春の歌謡曲8:別れの一本杉

2009年08月16日 | 歌謡曲
 1955年12月にリリースされたシングルで、春日八郎の代表曲のひとつである。
 作詞は高野公男、作曲は船村徹による。二人は大学在学中に知り合い、コンビを組んで活動していた。当時二人は新人でこれといったヒットに恵まれず苦しい時代を過ごししていた。そのような中でいくつかの曲をキングレコードの春日八郎のもとに売り込みにいき、その中で目に留められた曲がこの『別れの一本杉』であった。
この曲は当時50万枚のセールスを記録し、当時としては爆発的な人気となった。これにより、春日八郎の演歌歌手としての地位を確固たるものになり、また船村徹と高野公男の活動も本格化したが、この曲がヒットした矢先・作詞家の高野公男は結核に罹り、『別れの一本杉』が発表された翌1956年に26歳にて死去した。この高野の若すぎる死を悼み、彼の生涯とこの曲の情景をモチーフに同名のタイトルで翌1956年に松竹から映画化された。主演(高野公男役)は川喜多雄二が務めた。また春日八郎も劇中に歌手として出演している。


高野公男さんの生誕地である、笠間市大郷戸にある「別れの一本杉」歌碑。



春日八郎 1955年リリースしたレコードの歌声。
船村徹 作曲者の歌声もなかなか味がある。



    別れの一本杉

  作詞:高野公男 作曲:船村 徹


 1 泣けた 泣けた
   こらえきれずに 泣けたっけ
   あの娘と別れた 悲しさに
   山のかけすも 泣いていた
   一本杉の
   石の地蔵さんのよ 村はずれ 
 
 2 遠い 遠い
   想い出しても 遠い空
   必ず東京へ ついたなら
   便りおくれと 言った娘(ひと)
   りんごのような
   赤い頬っぺたのよ あの泪

 3 呼んで 呼んで
   そっと月夜にゃ 呼んでみた
   嫁にもゆかずに この俺の
   帰りひたすら 待っている
   あの娘はいくつ
   とうに二十はよ 過ぎたろに


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