南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

ショウジョウトンボ

2014-05-31 16:11:35 | トンボ
トンボが続きますが、昨日ショウジョウトンボが1頭だけいました。

長池公園の築池で真っ赤になったショウジョウトンボが忙しそうに飛んでいた。
マクロレンズで追いかけて、遠いけれどまず一枚。
ところがすぐに飛び去ってしまった。
最大限にトリミングしてあります。





長池公園生き物図鑑によると、だいたい5月20日過ぎに現れるようだ。
イトトンボも出始めたので、また機会を見て載せます。



トンボ目 トンボ科
撮影 2014/05/30 八王子市別所  OLYMPUS E-P5  M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

アオサナエ

2014-05-30 19:25:03 | トンボ
昨年、当地でアオサナエが初めて確認された

多摩川水系にはいると言う事なので、偶然飛来したのかと思っていた。
しかし、今年も来るのかなと、ひそかには期待していた。

ところが5月上旬、昨年とほぼ同じ時期に、またもや同じGさんがアオサナエを発見した。
早速行ってみると、Kさんがいて、今までここにいたと言う。

何となく嫌な予感。

しかし、すぐに、なんと昨年と同じ場所に飛んで来た。
やった~!!

昨年は、ワンシーンを撮っただけで逃げてしまったので、遠くでまず1枚。





慎重に近づいて横から。





緑色がきれいだ。
一部をトリミングしてみる。





真上から。
今年のは、かなりおとなしい。





前からも撮影。





あまりにも近寄りすぎたか、逃げられてしまった。



しかし、すぐにまたやって来た。
今度はワイドレンズで狙ってみる。







その後何度も観察された方もいるが、ここへは数度見に行っているが、残念ながら撮影の機会がない。

昨年に続いて今年も同じ場所に、遠くから飛来すると言う事があるのだろうか?
それとも近くで羽化したのだろうか?
羽化殻が見つかれば確実なのだが、難しい。

日本特産種で、全国的に減少していて、東日本では産地はかなり限られると「日本のトンボ」に出ていた。



トンボ目 サナエトンボ科
撮影 2014/05/11 八王子市別所 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm 1:4-5.6  最後の写真のみ M.ZUIKO DIGITAL 9-18mm 1:4-5.6






ムツモンオトシブミ

2014-05-29 20:57:13 | ゾウムシの仲間
昨日は寺家での観察会、今日は延び延びになっていた都民の森へMさんと行って、2日間で初見を含め沢山の虫に出会えた。

都民の森の駐車場が開く8時に到着して、快晴の気持ちの良い中を歩き始める。
ところが11時過ぎには雲が多くなり、やがて雨が降って来て、雷も鳴り始めた。

でも、4時間くらいでいろいろと撮影出来た。

嬉しかったのは、初見のムツモンオトシブミ。

遊歩道沿いの下草にいたが、撮影しようと葉に触ると、どんどん歩き始め手に乗ってしまった。






そしてすぐに飛び立ち、遊歩道の細切れのチップの上を歩きだした。





良く見ると触角が左側しかなかった。
ホストはヤマハッカやオドリコソウとハンドブックには書かれていた。
やや山地性とあり、多摩地方では今まで見たことがない。

やはり、1000mを越えると、南大沢とは違う昆虫も現れ、とてもワクワクする。
昼で雨になってしまい残念だったが、また行ってみたいところだ。



コウチュウ目 オトシブミ科
体長 約7mm
撮影 2014/05/28 東京都西多摩郡檜原村  OLYMPUS E-P5  M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

ヨツボシトンボ

2014-05-27 20:37:11 | トンボ
最近、南大沢近辺ではヨツボシトンボが見られなくなってきた。
2010年に長池公園で見たのが最後だったが、少し離れて湿地で、沢山飛んでいるのをTさんが見つけた。
今日は気温が高く元気がよくて、ハラビロトンボと争い飛びまわり、落着かないのでなかなか撮れない。
かなり遠いところにとまったのが、やっと撮れた。





少し離れた場所で、至近距離のが撮れた。





顔も体も結構毛深い。





湿地で草があるところがよいと言う。
長池公園まで飛んでくるのだろうか。



トンボ目 トンボ科
撮影 2014/05/27 八王子市 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm 1:4-5.6

ミズイロオナガシジミ

2014-05-26 15:08:42 | チョウ
今日は曇りで午前中は強風が吹いた。

清水入緑地の遊歩道で、カラムシの葉にいるアカタテハの幼虫を見ていたら、石の上に何かが歩いているのが目に入った。
なんだこれは。





ミズイロオナガシジミだとすぐにわかったが、羽化不全か? 羽化したてなのか? よくわからない。
1分後に翅が少し膨らんできた。





その間も、常に石の上を歩き回っている。
3分後に翅が伸びてきて、ミズイロオナガシジミの模様がはっきり見えてきた。





4分後、強風にあおられて、翅が右へ左へ傾いているが、これで大丈夫なのか。
風の強い日に出てきて失敗したと思っているのだろうか。





5分後、こんな石の上をまだうろうろしている。





やがて、どんどん石を後ずさりで降りて行って、15分後ドクダミの花の下の風のないところで落ち着いたようだ。





30分後も同じ所でじっとしている。
翅はまっすぐ上にのびている。





これで、翅が固定してくれば大丈夫だろう。

どこでサナギになったのだろうと、殻を探したが見つからなかった。



チョウ目 シジミチョウ科
撮影 2014/05/26 八王子市南大沢 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

ミドリカミキリ

2014-05-25 16:25:29 | カミキリムシ
いよいよ、カミキリムシが次々と出てきた。

コナラの伐採木置き場にいるのは、10mmくらいの小さなシラケトラカミキリが多い。
もう少し大きいのはいないかと思っていると、同行のMさんがミドリカミキリを見つけてくれた。

20mmくらいはあり、緑に輝いて、細身で脚が長い、スタイルの良いカミキリムシである。





歩き回りながら、立ち止まる。

良く見ると産卵しているようであった。





小さな穴の中に尻を入れて、身体をひねって、苦しいそうな体勢をしている。





昨年撮影した、ホシベニカミキリのような大物はなかなか見つからない。


コウチュウ目 カミキリムシ科
体長 約20mm
撮影 2014/05/24 八王子市別所  OLYMPUS E-P5  M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

アカシジミ

2014-05-24 18:20:50 | チョウ
南大沢でもアカシジミが数日前から飛び始めた。
横浜市の公園で見られる昆虫たちの出てくるブログを見ると、だいたい南大沢より更に数日早く現れるような気がする。

今朝、長池公園の夕日展望台付近にアカシジミがいた。





今年、初めて見る。
まだ翅もきれいなアカシジミだったが、数枚撮っただけで飛び去ってしまった。
長池の方では羽化不全のアカシジミがいた。
まだ、これから増えてくるだろう。


チョウ目 シジミチョウ科
撮影 2014/05/24 八王子市別所 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

マダラアシゾウムシ

2014-05-23 21:15:40 | ゾウムシの仲間
以前、マダラアシゾウムシが見たくて探していたころには、年に1回見るのがやっとだった。
昨年は、何ヶ所科でいくつも見ることが出来た。
今年は、沢山見られて大発生の年らしいと言う記事を読んで、昨年大発生した木に行ってみた。
まだ出ていないみたいだがと、木のまわりをぐるぐると探したら、一匹だけいた。






正面からだと見にくいが、横から見つけやすい。






大きめのゾウムシと言っても、口吻を除いて15mmくらいの大きさである。

あまり動かないので安心していたら、カメラの操作をしている間に、影も形もなくなってしまった。
歩いて動いたのなら見つかるはずなので、落ちたか飛んだか??
それとも隙間にもぐり込んだのか。

パソコンでよく見ると、右の後肢がないように見える。

昨年の6月下旬に、このヌルデで22匹同時に見たので、これから増えるのだろうか。


コウチュウ目 ゾウムシ科
体長 約15mm
撮影 2014/05/22 町田市小山ヶ丘  OLYMPUS E-P5  M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro


ウラナミアカシジミ

2014-05-22 17:43:46 | チョウ
アカシジミが飛び始め、いろいろなところから報告がある。
ウラナミアカシジミは、そのアカシジミより若干遅れて出てくる。

今年は、どういうわけか手すりの上を歩くウラナミアカシジミの幼虫をいくつも見た。
なかに、どうみても小さくて、蛹になる場所を探しているとは思えない幼虫がいたので持ち帰って育ててみた。
コナラの葉をもりもりと食べて、やがて蛹になった。



ウラナミアカシジミの蛹は初めて見た。


アカシジミが出てきたので、そろそろ羽化するかと思っていた。
今朝見た時はまだだったが、昼ごろ帰宅すると蛹がいやに白い色になっていた。
あれと思い、良く見ると飼育ケースの天井にぶら下がっていた。

翅がのびてひと休みしているところだったようだ。
手足を動かして、翅をこすり合わせている。





いよいよゼフィルスの季節到来だ。


チョウ目 シジミチョウ科
撮影 2014/05/22 八王子市 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro




オバボタル

2014-05-21 20:21:36 | ホタル
ゾウムシの仲間を探しに行った上小山田で、狙いの虫はいなくて、このオバボタルがいた。
もうすぐ、ゲンジボタルの季節となるが、このオバボタルは陸生のホタルでわずかな光しか出さないと言う。









オバボタルを調べてみると、オオオバボタルというオバボタルより大型のがいるらしい。
オバボタルは7-12mm、オオオバボタルは13-15mmとある。
オオオバボタルは、山地性という事だ。

赤い部分も小さいので、多分これはオバボタルだろう。

オオオバボタルも見つけて比較してみたい。


コウチョウ目 ホタル科
撮影 2014/05/19 町田市上小山田 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

アサギマダラ 幼虫・前蛹・蛹

2014-05-20 18:09:25 | チョウ
先日のヒオドシチョウの蛹は、きれいになくなってしまったが、ムクドリやガビチョウなどの野鳥に食べられた可能性が大きい。
知り合いのブログにムクドリが食べている写真が載っていたし、実際ムクドリの集団を非常によく見る。


先日の多摩西部へ行った時、アサギマダラの蛹がキジョランの葉の裏に隠れていた。





逆光で見ると、なんともきれいな緑色で確かに見つけにくい。
昨年も同じ時期に見てブログにアップしたのだが、この時は蛹に顔が描かれているようなのを見つけた。
興味ある方は見てください。→クリック

残念ながら、昨年はたくさんの蛹があったが、今年は少ない。
その代わりに、前蛹があった。






更に、終齢幼虫もいた。






以前、野鳥撮影をしていた時に、伊良湖岬でサシバと一緒にフワフワと飛ぶアサギマダラを何頭も見て、これでどうして沖縄や南西諸島まで行けるのか不思議に思った。
今でも、不思議だが。

幼虫の色や成虫の胴体のまだら模様は、確かに南方系ではあるが、長距離飛翔とは関係ないか!!


チョウ目 タテハチョウ科
撮影 2014/05/10 町田市西部 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

ヒシカミキリ

2014-05-19 16:57:46 | カミキリムシ
高い樹木に覆われた遊歩道に、伐採木ベンチがある。
座るところは平らに削られているのだが、樹皮が腐ってきて座りにくいと言う事で、表面全体をきれいに削った。
以前はこのベンチの上を歩いている昆虫が結構いたのだが、やはり減ってしまった。

通りかかるといつも見ているのだが、昨日Tさんが小さなカミキリを見つけてくれた。
まるで小さなアリのように見えた。
約6mm程度のヒシカミキリ。






結構歩きまわって、小さいので撮りにくい。
ポンポンとベンチをたたくとしばらく立ち止まってくれる。






昨年は、やはり春に手すりの上を歩いていたのを撮ったが、なかなか見つけるのはむずかしい。



コウチュウ目 カミキリムシ科
体長 6mm
撮影 2014/05/18 八王子市別所  OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro



エゴシギゾウムシ その2

2014-05-18 14:38:24 | ゾウムシの仲間
今年は、エゴシギゾウムシを何回も見る事が出来て嬉しい。
昨年は、一度も見つけられなかったのだから。
見つけ方が悪かったのか、少なかったのかは不明。

一昨年見たエゴノキへ行ってみると花が咲き始めていた。
早速それらしいのを発見。
動かないし、苦しそうな変な格好をしているし、死んでいるのかと思った。





しかし、何枚か撮影したら、プイと飛んでいなくなってしまった。
良く見ると花弁に食痕がある。





食事中だったようだが、もう少し楽な姿勢で食べられるのではないかと聞いてみたくなる。
近くを探すと休憩中のがいた。多分先程のと同じだろう。





やがて、また飛んで花弁の上にとまり、触角か口吻か、それとも足なのか、手入れを始めた。
最後には、足を何本も交互にあげて、踊っているようだった。





そして花の中に入って、おとなしくなってしまった。





エゴノキの花は食べ物であり、リビングルームであり、実になったら産卵して子供の住居になるのか!!!


今日登場したばかりのホトトギスの鳴き声を至近距離で聞きながら、誰にも会わずにノンビリ撮影していた。




コウチュウ目 ゾウムシ科
体長 約6mm
撮影 2014/05/18 八王子市別所  OLYMPUS E-P5  M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

マルウンカ 幼虫

2014-05-17 16:12:39 | ウンカ、ヨコバイの仲間
一週間ほど前の観察会で、約5mmほどの見なれない虫を見た。
じっくり撮影する時間がなかったので、数枚撮って、帰宅したら名前を調べようと思った。









帰宅して、いつも見ている昆虫写真家の尾園さんのブログを見たら、偶然だが同じようなのが載っていて、マルウンカの幼虫とわかった。

ところがそのブログの題は「痛恨」で、読んでビックリ。
背中に白い線が入っていて羽化直前という事がわからず帰宅してわかったというものだった。
上の2枚の写真も背中に白い線が入っていた。
うーん、気がつかなかった。


ちなみに、以前撮ったマルウンカの成虫はこんなまるでテントウムシ科のようなまんまるい形で顔もユニークである。






カメムシ目 マルウンカ科
体長 約5mm
撮影 2014/05/10 町田市西部 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

ヒオドシチョウ (幼虫 前蛹 蛹)

2014-05-16 22:15:39 | チョウ
11日の日曜日に、ヒオドシチョウの幼虫がたくさん手すりを歩いているのを見た。
前蛹や蛹もあった。
昨年もこの時期にたくさん歩いていたが、今年も同じである。
ところが、昨日15日の木曜日にも第2段か、手すりの上を日曜日どころではない沢山の幼虫が、ぞろぞろと同じ方向へ歩いていた。






前蛹になっているのもある。
どういうわけか、これも同じ方向を向いている。






蛹になっているのもある。






ちなみに幼虫をアップでとるとこんな形。






幼虫、前蛹、蛹をざっと数えてみると50mくらいの間に60以上もあってびっくり。
きっと見落としもあると思う。
この間には大きなエノキが数本ある。
蛹になるにはエノキからいったん降りて歩きまわって蛹になるが、手すりが固くて丈夫なので気に入ったのだろうか。
ヒオドシチョウは80%くらい寄生されてしまうと、先日観察会の先生が話していた。
それでも12匹ぐらいは成虫になる勘定だが、そんなにヒオドシチョウは見ない。
昨年もそうだったが、この蛹がどんどん数が減ってしまう。
鳥に食べられてしまうのか、人間が原因なのかわからないが、何しろ目立つところなので。
厳しい世界だ。


チョウ目 タテハチョウ科
撮影 2014/05/15 八王子市別所  OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro