少女画報 大正15年5月号 口絵
先日、弥生美術館へ寄り道した際、このような企画展が。
生誕120年記念 高畠華宵展。
会期: | 2008年1月3日(木)~3月30日(日) |
開館時間: | 午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします) |
休館日: | 月曜日(但し、祝日の場合は翌火曜日) |
料金: | 一般800円/大・高生700円/中・小生400円 (竹久夢二美術館もご覧いただけます) |
大正ロマンで耽美な美少女・美少年達が大挙して迫ってきます。
ああ、そういえば会津城に行っ時に白虎隊資料室で
自決する青年達がエラク美しくドラマチックに描かれた大パネルがあった気が。
この人の絵だったのだなと、思いつつ・・・
どうですか!ビキニですよ。
もともと日本画の方のようで線も色も繊細そのもの。でも大胆。
戦争前にこのような自由なイラストを精力的に描いてた方がいるとは。
相当巷では、ビックリされたでしょうねー。
少女達からカリスマと呼ばれ家出して華宵に会いに来る子も居たそうで。
日本髪を切り洋装で街を行くモダンガールの時代です。
さて、そこで見ましたモダンガールの資格10カ条より。
1、しとやかさは敵。
2、甘味屋など行かず、喫茶店でジンジャーエールを飲み、
ゴールデンバッドをふかすべし。
3、洋酒は一通りこなし、
「あら、可愛いロビンだ事!」とボーイをあしらい、おごらせるべし。
4、流行雑誌は軽率に買わず、自分のオリジナルスタイルを貫くべし。
5、シネマに夢中になるべし。
6、招待状を持って、めかしてダンスホールへ行くべし。
7、土日はゴルフマンの格好の男性を連れて銀座へ行き、
最低11回は往復すべし。
8、伊勢屋(質屋)には、つけぼくろを。
どんな時もおしゃれ心を忘れるべからす。
9、間服(季節と季節の間の服)を油断せず用意すべし。
10、利害関係のある男性には唇を許すべし。その際、
熱く見つめて「あなただけよ。」と添えるべし。
以上、大正15年「婦人世界」より。うろ覚えですが。
次回は、同じく昭和初期「婦人世界」より、
モダン語辞典からお送りします。(←気に入ったらしい。)