ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

オランダ婦人

2011-05-08 14:08:54 | Singapore/物欲

日本にいるとき私は、

我流のマクロビオテックではカルシウム不足が心配なため、

じゃこをぽりぽりかじっていました。

ところがこちらでは、

そのまま食べられそうなパッケージに入ったじゃこが見つかりません。

市場の乾物屋(干物屋?)で樽のような大きな入れ物に入った量り売りのじゃこを何度か見かけたものの、

ハエもwelcome状態のようで、そのまま食べるには衛生面で不安が残ります。

それにおおらかなシンガポーリアンのことだから、

入れ物の中身が減った分を上から継ぎ足しながら売っていそうで、

鮮度の地層がどのようになっているのか、自分が買う層がどのあたりになるのか心配です。

まあ、パッケージに入っている物だって、もとは同じなのかもしれませんが、

頭ではそう考えられても、どうにも食指が伸びないのです。

 

仕方がないので、

本来のマクロビオテックでは乳製品はとらないのですが、牛乳を飲むことにしました。

で、この地ではじめて通販を利用して買ったのが、これです。

その名も【DUTCH LADY】

 

海外にいると日本と同じものを買ったつもりでいても、

どこか違う、何か違う、ということがよくあります。

こちらのオランダ婦人(妻夫人か?)もそうでした。

経験上、食品についていえば、

そういったことは、お菓子や加工品などで起こりがちなものですが、

牛乳でも経験するとは意外でした。

味は普通の牛乳でした。

まあ、おいしいと言えます。

パッケージにfull creamとあるので、日本の特濃牛乳みたいなくどさを想像していたのですが、

いたって普通、成分無調整乳に近い味とのど越し。

では何が違うかというと、

このご婦人、強く香るのでございます。

痛んでいたとか、変なにおいがしたとか、そういうわけではございません。

むしろその逆…なのか?

西洋のご婦人はなんだかいいにおい、というところから名づけたんでしょうか?

ちなみにご婦人はマレーシアからいらっしゃいました。

いえね、バニラの香り、なんていうのなら、私も我慢できます。

むしろ、シェイクやアイスクリームっぽくって、

「甘いお菓子が大好き、でもマクロビでは食べられない」という私にうってつけなのですが、

その香り、例えるなら昔のご婦人が使っていたようなヘアスプレー、

あえて商品名をあげるなら、昭和の「ケープ」なのです。

そんな香りは本当に牛乳に必要なのでしょうか?

牛乳嫌いの子どもが、鼻をつまんで飲むあのつらさ、

かわいい子どもたちからそんな苦労を除いてやりたい、

そんな親心であえて補った香りなのでしょうか?

逆に私はこのオランダ婦人を、鼻をつまんでいただいています。

カルシウム不足を補うために、

慣れない英語のフォーマットに住所やらパスポート№やら色々入力して、

ケチな私が手数料に$7(約500円)という大枚をはたいて、

おおらかなシンガポーリアンが指定時間通りに配達してくれるのか、

配達人が警備の厳しいこのマンションの玄関まで無事にたどり着けるのか、

ドキドキはらはらしながら待機するという、

波乱万丈の末にGETした貴重な牛乳ですから(他にも色々買ってます)、

鼻をつまみながらも最後の1滴まで大事にいただきましたとも。

が、この商品に限って言えば、リピートはないと言い切れます。

マレーシア産、味は牛乳、香りはケープ。

何でしょう、かつての日本がそうであったように(今もかな?)、

西洋への強いあこがれが、こんな非凡な商品を企画させるにいたったのでしょうか。

ついでに言うと購入した先は、シンガポールでは大手で品揃えもよいまともなスーパーです。

オランダ婦人シリーズには、この非凡なケープ牛乳のほかに、

イチゴ、バナナ、チョコレートなどのフレーバーものから、

低脂肪乳、カルシウム強化牛乳などの機能もの(?)まで、多彩なラインナップでしたが、

もちろん試す勇気はありません。

 【オランダのご婦人方】

 

徒歩圏の商店街ではなかなか見つけられず、

市場でも一向に見つけられずに、勇気を出して通販での購入に踏み切った牛乳ですが、

後日、商店街の端っこにあるセブンイレブンにおいてあるのを見つけました。

オーストラリア産の、味も牛乳なら香りも牛乳という、ありがたいしろものでした。

オージーのみなさん、いたって平凡な牛乳をありがとう!



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4 コメント

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祝!ブログ開設♪ (カナ)
2011-05-08 15:58:42
momoさん、ブログ開設おめでとうございます~!(^^)
momoさんのブログの存在、
今日初めて気がついた間抜けな私でごめんなさい!
いやしかし嬉しいです。
momoさんは送って下さるメールも面白いので、
ブログを開設したら絶対にイイ!と以前から思っていたのですよ。
そして開設されてまだわずかなのに、
この充実した記事量と面白さに驚いておりますよ。
さすがmomoさんです。
ここのブログを私のブログのブックマーク欄に
リンクさせて頂いてもよろしいでしょうか?


【DUTCH LADY】、名前にまず爆笑!
そしてケープの香りがする?!という所に驚愕いたしました。
何故そんな香りを…日本人から見たら謎のセンスですよね(^^;)
シンガポールは何でも手に入りそうな便利な場所という
イメージがあるのですが、こういう珍商品もあるのですね。面白いです!

これからもmomoさんのブログを拝見させて頂くのを
楽しみにしておりますね。
ではではまた遊びに来ます(^^)
返信する
百綴りに、リンクさせて下さい。 (いぐいぐ)
2011-05-09 00:17:13
■シンガポールのmomoさん、こんばんは。
 上海のカナさん、はじめまして。
 奈良県生駒市のいぐいぐです。

> 昔のご婦人が使ってた・・ヘアスプレー
・ほぉー、フシギな。「ところ変われば
 品かわる」みたいな。一風堂や梅光軒
 まであっても、基本的に外国?なんで
 すね、シンガポール。あたり前やけど。

■ところで、カナさんと同様「ぽれぽれ
 百綴り」を僕の「いぐいぐブログ2」
 からリンクさせていただきたく。
・トップ右のサイドバー下の「リンク集」
 からです。勝手ながら、すでにリンク
 させてもらってます。事後承認かい?
返信する
カナさんへ (momo@ぽれもも)
2011-05-09 15:18:29
もったないお言葉、
ありがとうございます!
私も早くカナさんのような
面白いブログが書けるように、
腕を磨きます。

でも、残念ながら、
シンガポールは人も街も洗練されているので、
上海ほどネタ満載ではないのですよ。

ブログリンクについては、
望むところでございます!
私もその技術を学んだ暁には、
リンクさせてください。
訪問者の増加には貢献できそうにありませんが。

オランダ婦人は
加工度の低いはずの牛乳という商品だからこそ、
強烈なインパクトがありました。
外国人の香料と食品とのマッチングセンスは、
われら日本人にはなぞに包まれています。
過去の例では、
職場で配られたスペイン土産のミントキャンディに、
壮絶な思い出があります。
味は普通の甘~いキャンディ、
香りが…「サロンパス」なのですよ!
全員がいっせいに口にしたもので、
「サロンパスの味がする!!」って騒然となりました。
仕事中にしゃべりすぎた舌の凝りも、
いっぺんに解消しましたよ。
返信する
いぐいぐさんへ (momo@ぽれもも)
2011-05-09 15:47:56
ご訪問、そしてブログリンク、
ありがとうございます!
未熟で無精で、
すでに10日UPしただけで息切れ中の私ですが、
お忙しいいぐいぐさんが
マメに更新なさっているのだから、
きっと続けられるはず。
もっとサクサク書いて、
ちゃっちゃと更新できるよう、
腕を磨きます。

ただ、
2ベッドルームの片方を完全に占拠して、
休日もこもっている私を
「勉強しているのなら仕方ないか」と、
あたたかく見守っている相方には、
申し訳なく感じます。
皆さまの貴重な時間を犠牲にしないためにも、
今後は、短文を心がけ、
更新頻度も落とそうと思います。

シンガポールは、
日本人にはカルチャーショックの少ない国だと思います。
旅行ならたくさん刺激を受けたいところですが、
海外生活ビギナーにはこれくらいでちょうどよいです。
過去に読んだ日経新聞の記憶ですが、
外国人が住みやすい国№1だそうです。

後になりましたが、
いぐいぐさんのブログも、
そのやり方が解明された暁には、
リンクさせてくださいませ。
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