ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

欲しがりません、帰るまでは。

2011-06-04 12:40:10 | Singapore/日々の暮らし
以前にもお話しましたが、相方は駐在員ではなく、だから私も駐在員夫人ではありません。
じゃあ、彼の立場は何なのかというと、言ってみれば単なる出張サラリーマンなわけです。
シンガポールに出張中なだけ。
何が駐在員と違うかというと、私にとって決定的なのは、
引越費用もでないし、家族の帯同は不可、というところ。
だから、私は興味本位で勝手に押しかけている単なるにぎやかしです。
 
彼の出張が普通とちょっと違うのは、住まいを借りるくらいに長期で、期間限定じゃないところ。
私たちのここでの生活はいつ終わるのかわからず、引越費用も出ない、というわけで、
私たちは旅行者のようにそれぞれが持ってきたスーツケースひとつの荷物だけで生活しています。
 *注:海外引越しは50万円~100万円と非常に高くつくので、とても自腹を切る気になれません。
海外では賃貸物件に家具や家電がついていることが多いので、そういったことも可能なわけで、
タオル類や寝具、食器や鍋等のキッチンツールなど、ないものは自分たちで買い揃えます。
でも、帰国時にスーツケースに入りきらないものや重いものは捨てて帰るしかないので、
買うのは必要最小限、なるべく安いものを探します。
まだ使えるものを捨てるのは、吝嗇家としてはわが身を切られるような痛みを伴いますからね。
超過料金を払ってでも一緒に持ち帰ったり、別便で送ったりすることもできますが、
日本ですでに持っていたり、買ったほうが安くついたりなので。
それに、この生活の終わりは急にやってくる可能性もあるので、手配に時間がかかることは避ける前提です。
かさばったり重かったりだけど欲しいものは、帰国してから買う所存です。
欲しがってはいけないのです、相方が無事職務をまっとうして、帰るその日までは。
 
はい、前置きが長くなりましたが、
そんなことで今日の話題は、私の腕の見せどころ、ケチケチ生活についてです。
 
なるべくモノは買わない。
代用できるものは代用する。
そんな制約を与えられると、吝嗇家としての血が騒ぎます。 
ということで、色々考えてリサイクルできるものはリサイクルしています。
今回はその成果をご披露しようかな、と。
 
 
ではでは。
 
まずは誰でもやっている(のかな?)初級編、空き箱の利用。
 
【(相方のアルコール類の)空き缶・空き瓶入れ~段ボール箱~】
各部屋のゴミ箱は安くで買ったプラスチック製のものですが、大きいサイズは高かったので購入断念。
買い揃えた後に100均ショップも見つけましたが、こちらの100均は$2均(約140円)と強欲です。
 
【小物入れ~ニセモノキティちゃんティッシュ箱~】
吝嗇家の必須アイテム、巨大電卓もすっぽり収納♪
このキティちゃん、おしりがぽっこりでていて変な体型です。
テッシュの空き箱はふたつあって、もうひとつはレターケースに使っています。
 
吝嗇家は食品の空ケースだって見逃しません。
活躍しているのはフィラデルフィアだけではないんです。 
 
【ヘアピンいれ~ヨーグルトの器~】
なかなかしっかりした入れもので、ピンも取り出しやすくて重宝しています。
ヨーグルトはくだものいっぱいでうれしかったですが、私には甘みが強すぎたのでリピートしないと思います。
マクロビオテックは本来乳製品は摂らないので、カルシウム補強目的で仕方なくなら牛乳だけでいいかな。
 
【タッパーとれんげ~ホーカーズのテイクアウト用~】
洗えば何度も使えます。
冷たいおやつやカットしたくだものを冷蔵庫で冷やすのによく使いすが、輪切りのネギを入れておくのにも便利。
 
【化粧品入れ~青いカゴは買ったものですが、白い入れものにご注目~】
大は小をかねるで買った青いカゴが大きく、小さな化粧品が散乱するので、
仕切り代わりに白い入れものを使っています。
お豆腐の容器です。
青と白のコントラストもさわやかで気に入っています。
 
参考までにオランダ婦人はリタイア後、冷茶ポットとして第二の人生を歩んでいます。
当初はその強い残り香で再就職は困難を極めましたが、
いまやすっかりお慣れになって、申し分のない働きぶりです。
新しい職を斡旋したエージェントの私にとってもうれしいことです。
 
 
次は中級編、これもやってる方は多いと思います(私だけかな?)。
 
相方の出張帰りは上物GETの絶好の機会です。
毎度、疲労の色濃く帰宅した相方に
狩をする鷹のような鋭い視線を微笑みの奥に隠して、
労をねぎらう風を装ってバンビのように軽やかに駆け寄り、
ハイエナのような抜け目なさで戦利品をあさります
 
【スリッパ~いわずと知れたホテルの使い捨てスリッパ~】
ちょっと汚れてきたのでお見苦しくてスイマセン。
ふだん家では裸足にビーチサンダルなのですが、
ランニングの日など靴下をはくこともあるので、スリッパ、ほしかったんです。
相方、リクエストに応えてくれて、ありがとうございます。
 
【プールかばん~空港の免税店の買い物バッグ~】
タイ出張のお土産です。
ビニール製でしっかりしているのでプールかばんにもってこいです。
相方は働き者の自分へのご褒美に、最近おいしいと聞くタイ産ワインを2本買ってきて、
留守をのびのび守るツマには、それが入っていたこのタダのバッグをくれました
その深い愛に、ツマはむせび泣きしそうです。
 
 
最後は上級編です。
 
これも相方出張GETシリーズです。
今までのは、やっているひとも多いと思うのですが(どうでしょう?)、
ここまでやっているひとはあまりいないと思います。
私が胸をはれる渾身の一作
とくとご覧あれ。
 
 
 
*****もったいつけの行間ムダ遣い*****
 
 
 
【フライトの預かり手荷物につけられるタグ
 
さてこれを何に使っているというのでしょう?
 
これね、相方みたいに帰宅後その度はずさず、スーツケースにつけたままにしていると、
次のフライトでの紛失の元なんですよ。
で、賢妻の私が、はさみでカットして、
シールが台紙とともに残っている部分を上手にちょきちょき切り取っておくのです。
すると丈夫なガムテープとして使えて便利なんですよ。
上の、ニセモノキティちゃんの箱テッシュでも箱の両側中央に補強で使っているんです。
ちょっとずつしかためられない貴重なもので、大航海時代の胡椒のように大事に使っています
 
このワザはバックパッカーのまねごとをしていた時代に身につけました。
背負える荷物ひとつで貧乏旅行をしていると、
最小限の荷物で、最低限の出費でって、考えるようになるものですから。
 
これをチマチマ切り取っているところを相方に見つかって、なにをやっいるのか聞かれました。
想像もできなかったようで。
得意満面で応えると、
「そこまでしないでテープを買ってくれ!」と、頼まれてしまいました。
でもね~、こういうのって、思いついて、実際にやってみて使えると、楽しくてやめられないんですよね。
吝嗇家の真骨頂ですよ。
私の生きがいだから、とめないで。
 
ということで、私たちのシンガポール生活は、
入れものである住まいこそ私の常識からすると大変立派ですが、
中身たる暮らしぶりは本当に質素倹約のつましいものでございます。
私の座右の銘は『清貧』でございますよ。
 
【立派な入れもの~シンガポールでは中級マンション
   プール、脇にBBQコーナー、ジム、テニス&スカッシュコート、パーティルーム、読書室つき。それが星の常識。まさに猫に小判。
 
 
なんだか不安定で制約が多くて、地味でかわいそうな生活、と同情なさるかもしれませんが、
なんせ私、勝手に押しかけた物見遊山のにぎやかしですから、
“親兄弟や友人たちとも離れた遠い異国で、何年後に帰れるかもわからないまま、
夫を支えなきゃ、子どもを守って育てなきゃ、と覚悟の毎日を過ごしていらっしゃる駐在員夫人”と比べると、
身軽で気楽でいい身分だと思っています。
いざとなったらひとりで日本へ逃げ帰る所存
ですから。


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