風を感じて~子宮頸がんの記録~

2007年7月に子宮頸部小細胞癌と診断され子宮と卵巣を摘出後、抗がん剤を6クール投与。2010年3月肺転移しました。

頚がんの中の種類と論文サーチ [ CiNii ]

2009-05-15 13:25:40 | 生存率
子宮頸がんの中には色々な組織型があります。

悪性腫瘍だからこそ
『がん』という訳ですけれど
その悪性の度合い(たちの善しあし)を調べる事により
治療法を決める材料にします。


一番多いタイプが
「扁平上皮がん」という組織型 (へんぺいじょうひがん)
全体の70~90%
私の最初の診断はこの扁平上皮がんでした。


次に多いタイプが
「腺がん」という組織型(せんがん)
全体の5%~30%

この2つでほぼ100%になります。
%は本によってバラつきあり。

私が最終的に診断された「小細胞がん」という組織型は
頸がん全体の0.5%~6%未満の割合です。
(他にも数の少ない組織型は沢山あるし、%自体論文によって色々です)


単体だけでなく、混ざっている混合型もあります。


私が何故、一番最初の組織診で小細胞がんと分からなかったのか?


論文を読んだ感想は・・・
結局今後の課題でもあるようです。


色々読んでいるうちに、私と同じように
最初の組織診で判明しなかった患者さんがいました。
術後の病理検査で初めて判明された方もいます。


扁平上皮がんや腺がんと比べて小細胞がんは
早期に転移しやすく、治療の方向性も違うので
早く発見出来る事が予後に大きくかかわるとされています。
なのに、中々発見しにくい組織型でもあるようです。



ご自身で調べられたい場合
直リンは貼れなかったので、検索元を貼っておきます。

国立情報科学研究所 論文情報ナビゲータ[CiNii]へ行き
簡易検索欄に
調べたい言葉を打ち込むと、小細胞がんに限らず
読む事ができます。

私は「子宮頸部小細胞癌」と「子宮頚部小細胞癌」で検索しました。
有料のものもありますが、無料で読めるものも沢山あります。

CiNiiPDFと書かれているバナーをクリックすると
無料のものなら即、読む事が出来ます。
CiNiiに本文あり』のところにチェックを入れて検索してみたりもしました。

論文ですから生存率、予後の記載があるものもあり
表現も簡潔です。


これを知ったからと言って、今更どうなる訳でもないのですが
私自身「何で検査をやっているのに最初に分からなかったんだ?」
という思いが残った為、一応載せておきます。


そもそも癌にならない事が一番ですけど
はからずとも癌になってしまったら
組織型が正しく判断され
迅速に治療が出来るようになりますように・・・

ネットで小細胞がんを調べてみる

2009-05-11 04:36:20 | 生存率
2007年8月 C病院告知後の帰り

子宮温存を望むのでC病院を選択したのに
結局温存は無理になりました。
ですが、治療はC病院でそのまま続行となりました。

子宮を取る、そして卵巣もといわれたけれど
ちょっと前まで、温存希望で
妊娠にむけてがんばろ~と思っていたので
さぁ、生きる為に治療しましょうと言われても
実感が沸きません。

でも今8月なのに
10月の手術じゃ間に合わなくなるって言われたのが響きます。
この状態を1ヵ月半放置するだけで、危険な事になるのね。

でも痛みは無いし、不正出血は治まっちゃったしんなぁ。
人事に感じる分、帰りの車の中は妙にハイテンションになりました。

C先生はもう一週、手術を早めようとしてくれていました。
それが出来れば9月初旬の手術となります。
でもその日はOKが出ず、9月中旬までは早められたけど
それ以上早められるか微妙な感じだったと思います。

願掛けじゃないけど、もう一週手術が早められれば
9月初旬に手術となり、根治手術に希望が持てる気がしました。
次の外来で9月初旬に手術決定しましたよ、と言われないかな、
早まるといいな~などと明るく話してました。

遠足前のハイテンションと感じは少し似てるかも。
他に痛みや痺れがあれば病気を実感する可能性もあるのでしょうが
もうホントに、これで入院?手術?って感じですから
自分じゃブレーキ効きませんでしたね。


おうちに着いて、早速した事は「小細胞がん」調べです。
いやぁ・・・調べた時、あまり情報の少なさに訳分からなくなりました。
少ないというか肺原発の小細胞がんばかりです。

やっと論文で辿り着いたのは・・・・
5年生存率どころか・・・もっともっと悪い数字。

一昔前と言っていいくらいの発表年でも貴重な資料でした。
たった1例でも大事な資料に思えました。
でもいい事は書かれていない。

退院したあと見つけたものと違って
この時見つけたものは
ほぼ2年以内に再発という文字。


根治手術なのか延命措置なのか自分でも訳わからなくなってました。

でも私の為にS君も親もC先生も精一杯の事をしてくれようとしている時です。
手術室はいつも満員御礼の順番待ちだったのに精一杯早めてもらってるのですから
私が後ろの番だったら怒りますね。

それに何だか暗く考えるのも疲れるので
「やるだけやって、駄目ならしょうがない」と思うようになりました。
この時、やるだけやるのは・・・もちろんC先生ね(笑)

私はまだ、まるで実感がないので、先生頼みますよ~って感じでした。