風を感じて~子宮頸がんの記録~

2007年7月に子宮頸部小細胞癌と診断され子宮と卵巣を摘出後、抗がん剤を6クール投与。2010年3月肺転移しました。

カウンセリング 2

2010-11-26 17:36:23 | 脳転移
カウンセリングにはほぼ時間通りに到着したので、自分的には普通に階段を上ったつもりでいたのですが、走って来られたのですか?と聞かれる。

相当ハアハア言っていたのかな~。多分そうなのだろう。

何から話していいのか分からない。
とりあえず2007年からの子宮頸癌発覚、手術、抗がん剤をしたけれど今年肺転移した事、更に脳転移が分かったばかりだと伝える。

何故この病気にかかったのか。
この病気が気付かせてくれたものは一体何だったのだろうか。

私にとって、母性の事を考えたのはこの病気からです。

気付きも経験もさせてくれたという思いと、
それとはまた別に、脳転移という現実がまだ受け入れられていない自分。

カウンセラーは同じ経験をした事に対して、同調、共感するという事はありましたが、それ以外は意見を差し挟むという事は一切ありませんでした。

それが一瞬物足りなくも感じた瞬間がありました。
今から考えると人に「それはこういう事なんだよ」と言って欲しい私の依存心があったんだと思います。

こんがらがっていた糸を誰かに紐解いて欲しい、でも結局は自分が紐解かない限り、またその糸はもつれ同じ事の繰り返し。

私は何の為にここに来たのだろう。
カウンセラーの方に初めて「かもをどう思うか、どう視えるのか教えて欲しい」言いました。

まだ視えるところまでは行かない事を前提にお話しされながらも
「甘えた方がよい、子供の心を出した方がいい」というような旨を言われました。

エゴグラムでも「子供の心」って高得点でちゃうんだよな~、まだトラウマ超えてないのか・・・
とも思ったのですが、私は子供の心の上に、妙に上っ面だけ分かったフリをしているので良くないのかも・・・などとチラリと考えました。

最初にカウンセラーの方に思った物足りなさは、今から考えると全く真逆に感じられます。
この方はお見通しだったな、と思う事が多々あります。

たまたま滅多に買わなかったピンクの花柄の洋服を来ていった話をしながら、
「かもちゃん、自分で治りたいと思っているんですね」と言われました。

「そうなんですか?私そう思ってるんですか?」
「ええ(ニッコリ)」←でも断言。

脳転移でへこんでたんですけどね、その後入院して、退院して、自宅に帰って来て
治りたい、と本気で思っています。

カウンセリング 1 / 文字が読みずらくなる

2010-11-25 16:41:06 | 脳転移
以前からカウンセリングを受けてみようかな、と思っていました。

まとまりがつかない事、自分の病気と向き合う事は出来ているのか自問自答。
家族との係わり方。我侭なのか?やりたい事は何なのか?
病気の認識もまだまだ掴みきれてないと思っていましたし。


病気になる前から
カウンセリングそのものに関しては、気になっていました。
いつか申し込みをするかもしれないとも思っていました。

でも脳転移発覚直前の事でしたが、あれよあれよという間に申し込みと振り込みを終えてしまい、気付いたら行くしかない状況になっていました。

何年も、「いつか」行くかもと思っていただけなのに、その時だけ手だけ自動書記みたいになって申し込みを終えているので自分でも苦笑。

そうか、今なんだな、きっと。
見えざる力を貰っている気がしました。


そうこうしている内に病院で癌の脳転移がわかりました。
カウンセリングに行く前日の事です。

まだまだ歩く事も喋る事も普通に出来たので、カウンセリングには行けるだろう。

ただ携帯電話に入るメールを読むのに、凄く時間がかかるようになっていました。
自分でも変だな、とチラリと思うものの、脳転移だと告知されてるし、目が疲れているのかもしれない。
少し頭がスッキリしたらまた返信しよう、などと考え返信メールを後回しにしたのです。


緊急入院後、自宅に帰ってきました

2010-11-23 18:34:25 | 脳転移
心配しながら、このブログを見ていて下さった皆様、ごめんなさい。

10月後半、外来のつもりで病院に行ったら、そのまま入院になってしまいました。

今は退院して自宅に帰ってます。

ブログやメールなど、文字を読むのが困難になっていたのですが

少しずつ改善していて、読むだけでなく、打つ事も少しづつ出来るようになってきています。

記事にしたい事がいっぱいあります。

これからも宜しくお願いします!!

         かも








全脳照射

2010-10-19 16:52:26 | 脳転移
昨日は主治医から先週撮った脳のCTの結果を聞きに行ってきました。

結果はやはり脳に腫瘍があるとの事。
ですが、造影剤をつかっていないので、不明なところもあそそう。
明日、造影剤入りで脳のMRを撮る事になりました。

ほんとはね、脳転移と聞いて、真っ先に、ガンマナイフという治療かなぁと思いました。

ガンマナイフというのは 脳にピンポイントで放射線を当てる治療の事で、
腫瘍が3センチ以下で、数も3個ぐらいまでなら、この治療が出来る目安となっています。


「けれど、かもちゃんさんの場合、怪しげなのががいくつも映っています。
再度MRを撮って詳しく診ますが、2~3個ならまだしも、多発性となるとガンマナイフという治療ではなく、全脳照射という治療になります」

全脳照射とは、文字通り頭全体にかける放射線治療の事ですが
残念ながら一生に一度しかかけられいです。


いきなり全脳照射かぁ・・・


まぁ、婦人科の主治医にお手紙を書いてもらい、
外科手術適応になるかどうかと、それとガンマナイフ適応になるかどうかを、
脳外科、放射線科に診てもらいますが、
雰囲気は「手術もガンマナイフも適応にならないのを確認しにいく」という感じしょうか。


脳転移に関して、ある程度ググりましたしたし
腫瘍の数が増えると全脳照射、というのも知ってはいました、
初回からガンマナイフが出来ないかも~という話になるとは思っていなくて、正直かなりへこみました。

脳転移は受け入れられたんだけど、いきなり全脳照射かよ~、そりゃないぜって感じ。
ガンマナイフになるのかなぁ・・・と想像してた頃は
「頭蓋骨に穴あけるのよっっ!やだなぁ(笑)」とオチャラケたメールを送っていたのですが
今回はそれも無理。
(それまでかなりブラッキーでしたが、友と冗談言ってゲラゲラ笑ってたのです)



まだ決まったわけじゃないし、と何度も自分を奮い立たせようとするのですがうまくいきません。


プラス、痛みのコントロールを麻薬系のオキシコンチンとオキノームでやっているのですが、うまく調節できていません。
薬を飲んで痛さ7割減といったところでしょうか。
麻酔科(今度から緩和ケア外来)で相談してみる事とします。

脳転移

2010-10-15 12:59:58 | 脳転移
昨日は朝イチで婦人科外来でした。

主治医の外来診察曜日ではないので、違う先生でしたが、話しやすそうな先生です。

すぐ診察室に呼ばれ、当日検査の予約をしてもらいました。

元々は歯が痛かったので首からアゴにかけて撮影するのかなかと思っていたのですが、撮ったのは頭のCT。

しばらく待っていると再度診察室に呼ばれました。


「僕、脳は専門じゃないんですけどね、ざっと見たところ、やはり頭に何かしらあるようですね。ほらここ、普通左右対象になってるんですが、ココにぼやっとした白い影があるでしょう・・・(といって頭の断面図の右側を指差す)これはやっぱり脳に飛んだと考えるべきでしょうね。どういうわけだが、小細胞癌というのは頭に飛びやすいんですよね。」

「あと普通は、何となく笑っているようにも見えるこの場所なんですが、(といってまた指をさす)かもちゃんさんの場合右側が欠けて映っていないでしょう。これも何かあるということなんですよね。」

「正式な読映は後日ですが、ほぼ脳転移で間違いないと思います。歯が痛いとの事ですが、それが脳転移からきている痛みだとしたら普通の痛み止めは効果がないと思います。麻酔科へ手紙を書きますのですぐに診察を受けてください」

などと説明を受け、婦人科をでました。
診察開始から、CT検査読映までたった1時間です。
早い・・・昨日の夕方までは次の日病院に行くなんて思ってもみなかったのに。

しかし麻酔科は初診扱い、カルテを作るところから始めるので午後までかかりました。

痛み止めはロキソニン、ボルタレンは効かず、麻薬系のオキシコンチンやオキノームなら数時間効くというと、効いているならその薬を続行しましょうという事になりました。

ただ作用や効き方もが違うので、ロキソニンは他の痛み止めと併用してもいいんじゃないかと言われました。
なので今日から痛み止めはオキシコンチン、オキノーム、ロキソニンの3段活用となってます。

9月16日に脳のMRでは、異常は見つかってないのに、1ヶ月経たずにはっきりとわかるほど大きさになってました。でも何個あるのかとか、何センチあるのかとかはまだ分かりません。
当日の検査は造影剤を使えないらしいので、再度検査する可能性もあるそうです。


感傷に浸ろうと思えばすぐにも浸れたのですが、一人で病院に行ってるので、雑事(新たにカルテ作ったり、先生が次回の予約を忘れたりので頼みに行ったり)もあるし、家族への連絡や歯医者さんへの報告などもあり、段々と現実的というか、「予定をこなします」モードになってしまいました。

落ち着いたら今後の治療や予定について考えてみなきゃだね。