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「印象の良い笑顔」の条件―満面の笑みが最良ではない

2017年07月07日 | 学会研究会報告新聞記事など
 

「印象の良い笑顔」の条件―満面の笑みが最良ではない

笑顔の印象って、いろいろありますよね。素敵な笑顔、なんとなくいやーな笑顔なんてあったりするかなあ。
最近、笑顔の研究の論文が出ていました。
良い笑顔だと相手に感じてもらうためには、満面の笑みではなく「控え目」かつ左右対称に笑みを浮かべると効果的だという研究結果が、米ミネソタ大学のNathaniel Helwig氏らにより報告されました。

写実的な表情の3Dアニメーション・モデルを用いて口角の上げ方、口の広げ方、歯を見せる量をさまざまに変化させた、笑顔のパターンを作って、このアニメーションをボランテア802に見せて、笑顔の五段階評価や心からの表情に見えるか、好ましいと感じるかなどを回答してもらった結果とのこと。

脳卒中後の麻痺のある方の笑顔を実現する際に、少しでも笑顔になることで印象がアップするならそこを目指すなんてこともあり得るのかも知れません。

原著論文はこちら
Helwig NE, et al. PLOS ONE. 2017; 12: e0179708.