走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

頭の痛い難題

2017年11月22日 | 仕事
私の街で今年7人の家庭医が退職を決めた。

昔は新人の医師が退職する医師からクリニック毎買い取る事が普通だった。なので患者は路頭に迷うことはなかった。

しかし今の主流は家庭医としてフルタイムで働くより、パート程度しか働かないとか、受け持ちは重すぎるのでウオーク イン クリニック と呼ばれる一見さん用の診療所を選ぶとか病院医として働く事を好む新人の医師が多く、患者の引き継ぎはどんどん少なくなっている。家庭医はだいたい1500〜2500人ぐらい患者を持っているので14000人が家庭医をなくす計算になる。

私の街は人口の増加に家庭医の数が追いつかないので新しい患者を受け入れている現役家庭医は皆無。以前にも述べたように家庭医システムの国なので、家庭医を持っていないと色々な面で不便になる。

で、最近多いのがこの難民患者の受け入れ。メンタルヘルスや薬物依存があれば受け入れることにしているがその数の多さに閉口している。

フルタイムのNPは200人前後の受け持ちが普通。私はとっくの昔にそのマックスにいる。無理をして受け入れてきたがお陰で予約が1週間前には満杯になってしまうほど。それでは私の患者層の人達に高い敷居を作ってしまう。

どうしましょう?頭が痛い難題です。



山には雪が積もりだし、スキーシーズンがやってきました。

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