走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ダブルパンチ

2014-09-29 | 仕事
ロンダは私と同い年。アルコール依存、鬱病で何度も仕事を辞め、家族との縁もなくなり、社会復帰に向けてリハビリ中。デーンっとした太っ腹のお母ちゃんと言う印象がある。いつも診察中に言い訳が多く、長い診察を嫌う。なので過去に何度か診察をしたがいつもフルの問診ができないし、検査にも行かない。薬の飲み忘れも多い。 そんなロンダが社会復帰の6ヶ月の職業トレーニングを終えたのだが終了試験に合格しない。アドバイザ . . . 本文を読む
コメント

休日返上

2014-09-28 | 仕事
晴れの休日だと言うのにお家で仕事。そして緊張で不安になる週末。何せ水曜日にボスとミーティングがあるから。 ミーティングは初めてではない。新米は1カ月毎1対1のミーティングがある。しかし今回はパフォーマンスリンクの半年目の評価なのだ。 労働組合に属さない管理職以上の職種はこのシステムで仕事が評価される。成績表と言うよりも計画と実践評価表。組織としての社訓や業務目標に沿って自分の年間計画を立てるの . . . 本文を読む
コメント (5)

30年以上も、、、

2014-09-26 | 仕事
56歳のウイリアムがクリニックのドアを叩く。長身で痩せ型の彼は表情もなく立っている。アドバイザーに言われてここへ来たと。 仕事も家も家族も失って、そう言う人たちを援助するプログラムに支えられ、この9カ月間トレーニングを積み資格を取り社会復帰に向けて働いていたのに、鬱っぽくなり急に仕事を一週間休んで、禁酒の施設なのに酒を飲み、規則違反でプログラムから追い出されることになったと。 目を合わせること . . . 本文を読む
コメント

薬代

2014-09-23 | 仕事
カナダは医療が無料だからと安心するのは間違い。州の保険を持っていれば病院に滞在するのは無料だし、家庭医や専門医にかかるのも無料。訪問看護も無料。しかしその他は自費となるのだ。薬代、歯科代、救急車代、老人ホーム代。訪問介護代、、、と続く。働いている人は職場の保険がカバーしてくれるが人口の何割がそうなのだろうか。 ルイはオンタリオ州北部から来たフレンチカナディアン。州を転々としながら暮らしていた。英 . . . 本文を読む
コメント

受診をしよう

2014-09-21 | 仕事
健康を維持すること、病気を予防すること、慢性病の早期発見、改善、悪化防止はとても大切です。こう言うことが私の診療の柱になっている。 例えばBC州で現在行われているガンのスクリーニング検査は4つ。乳がん、子宮頸がん、大腸がんそして遺伝性がん。一度システムに登録されると検査を促進する手紙が届くようになるが、登録しなければ手紙はこない。完治できる癌を見逃して病気になってしまうのは非常に残念である。特に . . . 本文を読む
コメント