キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

谷間の百合 lily of the valley

2020-04-29 11:37:36 | 季節の花々
        

          近所の市営住宅の前の花壇で鈴蘭が咲き始めました。またこ

         のかわいい花が咲く季節になりました。今年はいつもの年よ

         り、花の純白が目に染みるような気がするのはなぜでしょう。

          

         英語では鈴蘭のことをlily of the valley谷間の百合というそうです。

         フランスの作家バルザックに「谷間の百合Le Lys dans la vallee」

         という小説があります。いかにもフランス的な年上の美しい伯爵

         夫人と青年の悲恋物語です。その伯爵夫人が谷間の百合というわ

         けです。実在のモデルがいたそうですが、鈴蘭になぞらえられる

         女性、楚々とした美人だったのでしょうね。

       

       

        ジャスミンも今を盛りと咲いています。ジャスミン、中東では

        ヤスミンですが、これも女性の名前として使われます。

       

        マーガレットも女性名に使われます。多少の風にはめげない

        可憐だけど、たくましい印象のある花です。マーガレット・

        サッチャーさんを思い出しました。

         風の中マーガレットの花暮れず      成瀬正俊
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ひなげし

2020-04-27 14:57:43 | 季節の花々
          

        道端でオレンジ色の薄い花びらをひらひらさせているひなげしを

        よく見かけます。

        

        漢字で書くと雛罌粟か雛芥子、英語でポピー、フランス語でコクリコ、

        スペイン語でアマポーラ、中国語で虞美人草。愛されている花です。

        

        

           

        道端で咲いているのはほんとに素朴な小さな花ですが、観賞用のや

        公園などで咲いているのは色も豊富で艶やかです。与謝野晶子にあ

        りますね、素敵なひなげしの歌が。

          ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟われも雛罌粟

        

        でも野辺に並んで咲く野生の小さなひなげしは、ほんとにいとおしい。
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毛が抜けて抜けて

2020-04-26 14:05:14 | ペット
       

       なっちゃんの抜け毛がすさまじく、紺色のカーペットに雪が降り積

       もったようになっています。

       

       炬燵布団も毛が生えたよう。

          

          

          

       

        「でも、私わざとやってるわけじゃありません。自然現象ですもの」

        と言いたげなお顔です。

       

        コロナのせいで、トリミングのお店がお休み。再開する頃には生

        え替わっているかも。抜け毛攻勢はしばらく続きそうです。そん

        なことは我関せず。気持ちよさそうにお昼寝するなっちゃんです。
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すみれ--Veilchen

2020-04-21 15:36:27 | 季節の花々
         

        ゲーテの詩にモーツアルトが曲を付けた「すみれ」という歌曲

        があります。「野原に小さなすみれが咲いていた。ほんとにか

        わいいすみれが。そこへ羊飼いの娘がやって来た。ああ、あの

        娘に摘まれて、ほんのつかの間胸に押し当てられたら、死んで

        もいい。でも娘は小さいすみれに気も付かず、踏んづけて行っ

        てしまった。でもいいのとすみれは思う。あの娘に踏まれて死

        ぬのだから」同じゲーテに「野ばら」という詩があります。こ

        ちらは男の子に摘まれたバラが、そのとげで刺して抵抗するの
     
        です。華やかなバラと、ほんとに小さいすみれの違いでしょう

        か。でもその濃い紫色の深く美しいこと。日本人の私にはドラ

        マチックなゲーテの詩より、芭蕉の句の方がしっくりきますが。

         山路来て何やらゆかしすみれ草

        

        道端に咲いている春紫苑(姫紫苑?)も別名貧乏草なんて言わ

        れ、しょぼくれた印象ですが、よく見るとかわいい。

        

        雑草と言われる花たちは強い。ブロックの穴からも元気に咲き
       
        こぼれています。

        

        もう鈴蘭が咲いていると思ったら、これはナルコユリという

        花だそうです。

        

        ツルニチニチソウもあちこちに咲いています。かわいいけれど、

        繁殖力旺盛な強い花です。

        

        
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小手毬と木香薔薇と

2020-04-18 14:40:53 | 季節の花々
       

       毎年桜の花が散り、若葉がまぶしい頃になると、小手毬の花が咲き始

       めます。この花を見るといつも、子どもたちが小さい時に一緒に楽し

       んで読んだ「もりはおもしろランド」の絵本シリーズを思い出します。

       登場人物の「小手毬の下に住むネズミのおじょうさん」が大好きでした。

       

       小手毬によく似た木香薔薇も今よく見かけます。白い花もあるけれど、

       

           

       

       黄色い木香薔薇が華やかできれい。でも白い花の方が香りが良いとか。

       薔薇の仲間なのに、とげがないのも優しいですね。

       

       

          

       花水木も咲き始めました。これは白い花か薄紅色。花のように見え
 
       るけれど、小さな蕾を包むように変形した葉、総苞片なのだそうです。

         花水木わすれたやうな空があり           南部憲吉

       今日は春の嵐で灰色の空ですが、鮮やかな花水木の向こうに、青空

       が見えると、どこかしらで見たような懐かしい気持ちになります。
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リラ冷え

2020-04-15 10:51:11 | 季節の花々
        

        

          リラ咲いて犬の喜びさへ静か      八木林之介

        

        良いお天気で、リラの花が咲き始めましたが、「リラ冷え」なん

        て言う言葉もあるように、朝夕案外冷え込みます。なっちゃんも

        あまり調子が良くないらしく、よぼよぼ、散歩に行っても、時々

        よろけます。コロナ冷えの私の気持ちで余計にそう見えるのかも。

        

          

        とは言え、春の花は続々と咲き始めています。同じモクセイ科で、

        同じく良い香りのするジャスミンも。純白の小花が可憐です。

        

        

        

        

        躑躅ももう咲いています。毎年ゴールデンウィークごろが満開

        だと思うのですが、今年はどの花も少し早めです。

        

           

        愛らしい姫リンゴの花を見かけました。秋には真っ赤なかわい

        い実がなります。そのころには、世の中落ち着いているかな?

          薄紅に咲きて林檎の白く散る         宮津昭彦
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なっちゃんの一日

2020-04-10 11:06:26 | ペット
        

        コロナには関係なく、この頃毎日なっちゃんは引きこもり状態です。

          

        もうお年ですからね。

          

        それでも、さすがに、たまにはお家の中をうろうろ。元々、大人

        しい犬ですが、気配を消して横に立っていたりしてギョッとする

        ことがあります。お前は忍者か。

        

        

        お散歩中、後ろ脚が弱ってきているのでしょうか、のそのそ歩きます。

        人間で言えば、もう80歳近いようですから。自分を見ているよう。

        

        

        その姿を若そうなコーギーや、野良猫に見られています。

        

        家に帰り着くとやれやれです。さあ、またお昼寝。

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咲いた咲いたチューリップの花が

2020-04-08 11:04:50 | 季節の花々
        

        学校はまだしばらくお休みのようですが、入学式だけは行った

        ところもあるようです。並んで咲いたチューリップの横を大き

        なランドセルをしょって、かわいいドレスを着た女の子が、お

        母さん、お父さんと一緒に歩いていきました。

        

        

          

          

        この頃よく見かけるのがツルニチニチソウやカラスノエン

        ドウです。春が来たなと思わせてくれる野の花です。

       

       

       赤い椿、白い椿も枝一杯に咲いています。

       

       濃い紫のツルニチニチソウを摘んできて一輪飾りました。

       「花とおじさん」という歌がありましたね。「私を摘んで

       お家へ連れてって」。この花は摘んでちょうだいと言うの

       ですが、シューベルトの曲で有名なゲーテの「野ばら」は、

       手折ったら刺してやると言います。結局は抵抗むなしく手

       折られるのですが。人と花の関係性は国民性の違い?

      
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二カ領用水の櫻

2020-04-04 14:16:04 | 季節の花々
          

       武蔵小杉、二カ領用水の分水渋川沿いの櫻です。不要不急ながら

       こっそり歩いてみました。

       

       そろそろ散り始め。咲き始めたのがもう10日以上前ですから

       よく持っています。

       

       二カ領用水は、江戸時代初めに造られた神奈川で一番古い人工
  
       用水路です。江戸時代、川崎領と稲毛領の間にまたがって築か

       れたので、こう呼ばれるそうです。

         

       用水沿いには桜の名所がたくさんありますが、武蔵小杉駅近く

       のあたりもとてもきれいです。

       

       

       

       ひこばえの花三輪、若緑の葉と仄かにピンクがかった白い花がきれい。

       

       

       花びらの浮く川でカルガモが気持ちよさそうです。
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