キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

ツツジ

2019-05-27 15:32:31 | 季節の花々
       

       連日の異常な猛暑の中、もう五月も終わろうとしているこの時期に

       御近所の垣根に、どうゆうわけか赤い赤いツツジの花が満開です。

          小山のうえに
          ひとりいて
          赤いつつじの
          みつをすう

          どこまで青い
          春のそら
          わたしは小さな
          ありかしら

          あまいつつじの
          みつをすう
          わたしは黒い
          ありかしら         金子みすゞ童謡集より「つつじ」

        金子みすゞのかわいい童謡詩を思い出す真っ赤なツツジです。ほとん

        どひらがなで書かれている中で、各フレーズに一つずつ、赤、青、黒

        と色の名前が漢字なのが効果的です。

        

        

        ほんの10日ほど時が流れただけで、道端に咲く花の種類が変わって

        いくのが、面白く、またはかなく思われます。もうマツムシソウが

        咲いています。マツムシ(スズムシ)が鳴く頃に咲くので、そう呼

        ばれているというのに。それとも違う種類の花でしょうか。

        

        ホタルブクロも咲いています。こんな街中では、中に蛍が入っている

        ことは、まず期待できませんが。
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なっちゃんの交友関係

2019-05-25 11:25:28 | ペット
        

         散歩に行くと顔周りがだいぶ白くなってきたねと言われることの

         多いなっちゃんです。それは飼い主も同様。もうお年ですから。

         美貌にも衰えが。でも一貫して変わらないのが、人見知りと言う

         か、犬見知り。他の犬とは、どうしても仲良くなれません。宇都

         宮の街中でうろついていたのを、3歳ぐらいで引き取ったので、

         それまでの生活は謎ですが、兄弟と暮らしたことがないので、他

         の犬との接し方が分からないのかもしれません。

        

        

         でも、たった1匹、近づいても牙をむいて威嚇しない相手が、近所

         に住むなっちゃんよりだいぶ若い黒柴のモコちゃん。気立ての良い

         子です。まだ若いので、体がパアンと張っていて、かわいい。なっ

         ちゃんはデジカメを向けるとそっぽを向きますが、モコちゃんはカ

         メラの方へどんどん寄ってきて、結果こんなどアップのピンボケ写

         真になってしまいました。

        

         だからなっちゃんのアップの場合は脳天のアップしか撮れません。

         満足そうにクローバーの茂みに鼻を突っ込んでいます。

        

        

         川崎でもまだ畑の残る我が家の近くでは、この時期、クローバーや

         ドクダミの茂みに事欠きません。でもドクダミの茂みには鼻を突っ

         込みません。においが強いからかな?
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ブルー・ポピー

2019-05-20 14:58:49 | アート
         

          日本橋高島屋で開催中の堀文子回顧展に行きました。

          今年2月100歳で亡くなられた日本画家です。徹子の部屋を見た

          ことがあるなら、背後の青い民族衣装の絵に気づかれているかも

          しれません。「アフガンの女王」という堀文子さんの作品です。

          この青いポピーはヒマラヤで孤高を保って咲く珍しい花で、実際

          に堀さんがヒマラヤに行って写生をしてこられたそうで、個展で

          はその映像も上映されていました。彼女の絵は年代によって色も

          技法も様々に変化して見飽きることがなく、また、良い意味で分

          かりやすく潔い印象です。日本画らしい端正さのある一方、非常

          に個性的でエスニックな所もあり、子どものために描いたアンデ

          ルセン童話の挿絵の柔らかな色、ミジンコやクリオネの絵の独創

          的な面白さなど、興味が尽きません。

        

         この展覧会のチケットは読み聞かせやコーラスで仲間の友人にいた

         だきました。彼女は素敵な上品な奥様ですが、太極拳の先生でもあ

         る活発な人です。彼女の家の広いお庭には堀文子も描いているよう

         な様々な花々が咲き乱れています。

        

        

        

        
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薔薇とカーネーションの季節

2019-05-16 10:14:49 | 季節の花々
        

        息子一家から届いた母の日の赤いカーネーション。孫娘が選んで

        くれたそうな。

        

        娘からは、ピアス風の可愛いイヤリングをもらいました。幸せ者です。

        

       

       近くの小学校に月一回定例の読み聞かせに行くと、校庭横の花壇に色

       とりどりの薔薇が咲き乱れていました。薔薇の季節です。

       

       

       

       

       

       

       最近小学校と中学校が合体して、校舎が新しくなり、見違えるほど

       きれいになり、庭にはバラの花が満開!ウン十年前息子たちが中学

       生の頃、この学校は荒れに荒れていて、川崎中から恐れられるよう

       なところでした。その頃には薔薇の花壇なんかなかったような。今

       では子供たちもずいぶん落ち着いているようです。やはりきれいな

       環境で花など見ていると気分が和むのでしょうか。でもその裏に先

       生方の長年の努力と庭を花いっぱいにする優しい気持ちが垣間見え

       ます。色々な意味で教師への風当たりが強い今日この頃ですが。  
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巣鴨界隈

2019-05-15 10:13:40 | 旅行
        

        六義園から足を延ばして、とげぬき地蔵尊のある巣鴨へ。ここは

        もう六義園のある文京区から出て豊島区。庶民的な感じが増した

        ような気がします。おばあさんの原宿、巣鴨に初めて来ました。

        

   
        とげぬき地蔵尊は萬頂山高岩寺という立派な名前の禅寺なのですね。

        地蔵尊の縁起が詳しく書かれていました。ご本尊の地蔵菩薩の霊験

        あらたか。高齢者を中心の大勢の人が集っていました。商店街の服

        飾雑貨店に並べられたの大量の赤いパンツやシャツが強烈に目を引

        きます、そういえば、うちのお隣のおばさんも巣鴨で買った赤いパ

        ンツをはいていると言っていたっけ。

        

        とげぬき地蔵尊から商店街を少し行くと、猿田彦庚申塚という小さな

        お社があります。中国から渡ってきた干支の庚申(かのえさる)信仰と

        天孫の道案内をした猿田彦大神を同じ「サル」というくくりで合体させ

        た神社だそうです。

        

        江戸時代、中山道の休憩所であったとか。いかにも下町らしいお社です。

        

        

        

        そのすぐそばに都電荒川線(今では東京さくらトラムと呼ばれるようです)

        の新庚申塚駅があります。三ノ輪から早稲田まで走るかわいいトラムです。

        路面電車が廃止される中、諸事情でここだけ残ったのだそうです。なぜだ

        かほっとする光景。古き良き昭和へのノスタルジー?        
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六義園

2019-05-12 16:48:10 | 季節
          

          もう何十年も関東に住んでいます。といっても川崎の片田舎ですが。

          ただ、渋谷や東京駅まで、一時間もかからずに行くことはできます。

          東京は大阪に比べて、緑が多いなと言うのは気づいています。皇居
    
          を始め、新宿御苑や明治神宮など広大な緑地があります。幕府がお

          かれ江戸に権力が集中している期間が長かったことが理由かもしれ

          ません。この六義園もそれを象徴するすばらしい回遊式築山泉水庭

          園です。初めて訪れました。

          

          かの柳沢吉保の下屋敷であった大名庭園で、明治時代に三菱財閥の

          創始者岩崎弥太郎が整備したというから、豪勢なものです。

          

          

          

          

          

          古今和歌集の和歌に出てくる風景を池をめぐる形で再現した、なんと

          も風流な作りです。あちこちに配置された東屋や茶室が新緑の中で静

          かな心落ち着く風情です。ただ、木々の向こうに高層のビルが見え隠

          れするのが、いかにも大都会の庭園です。

          

          

          

          大きな枝垂れ桜はとっくに葉桜になり、ツツジも散りかけていまし

          たが、初夏らしいアヤメなど、松の緑の中で奥ゆかしい趣きでした。
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新緑の高鴨神社と柿本神社

2019-05-11 16:15:21 | 歴史
           

           奈良に帰るたびに、葛城古道の高鴨神社を訪れています。どの季節も

           それぞれに美しい古式ゆかしい神社ですが、本当の目的は、横にある

           神鴨そば(そば小舎)のおそばです。ところが残念、定休日でした!

           

           

           

           

           当地の鴨一族の氏神で、京都の上賀茂神社、下鴨神社など全国のカ

           モ神社の総本山かもと言われています。滴るような緑の美しい事!

           

           帰り道、近鉄新庄駅のすぐ横で柿本神社というのを見つけました。

           ほんとに小さな神社ですが、柿本人麻呂を祀った神社に間違いあ

           いません。このあたり一帯の地名も柿本です。彼の和歌の歌碑が

           ありました。

           

           柿本人麻呂を祀る神社は西日本の各地にあります。島根県益田市や

           兵庫県の明石、和歌山県にもあります。人丸神社とも呼ばれます。

           この万葉一の歌人は謎が多く、それだけ一層人々の想像をかきたて
         
           てきたのでしょうね。歌碑には

           「春柳葛城山に立つ雲の立ちても居ても妹をしぞ思ふ」(葛城山に
          
           立つ雲のように居ても立ってもあなたのことが思われる)とありま

           す。元の表記は「春柳 葛山 發雲 立座 妹思」だそうです。万

           葉集中一番短い表記。人麻呂が大和言葉を漢字で表現しようと苦労

           してあみだした「略体歌」と呼ばれるもので、初期万葉集に見られ

           るそうです。
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船宿寺のツツジ

2019-05-10 11:09:34 | 季節の花々
         

         関西花の寺の一つ船宿寺は、牡丹も石楠花も大手毬も美しいけれど、

         この時期の見どころはやはりツツジです。漢字では躑躅です。難し

         い字です。とっさに書けと言われても書けない。そういうのは他に

         も色々ありますね。薔薇とか雛罌粟(ヒナゲシ)とか。パソコンだ

         から助かります。もっとも油断していると、とんでもない字に変換

         していることがありますが。

             

         

         

         

         木の形に手を入れて丸くせず、自然なままにしているのが、このお寺

         の庭のいい所かも。海のない奈良県の山里なのに船路という名前の集

         落にある、その名も船宿寺。その昔行基さまが、船形の大きな石のそ

         ばで庵を結んだことに由来する名前だそうです。

         

         

         石の窪みに水を張り、大手毬を浮かせてあったり、小さなお地蔵さま

         が片隅にいらっしゃったり、やさしい印象のお寺です。

         

         お寺だけでなく周囲の民家も花盛りでした。
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船宿寺の牡丹と大手毬

2019-05-08 15:51:03 | 季節の花々
         
 
         奈良には長谷寺、當麻寺など牡丹の名所が多くありますが、このお寺

         もその一つ。数は多くありませんが、寺のあちこちに咲いて、一面に

         咲くツツジの間で良いアクセントになっています。

         

         

         

         

         花の大きさ、色の鮮やかさ、迫力では他の追随を許さない花です。

         

         

         境内には大手毬も、枝が垂れ下がるほどびっしりと重そうに

         純白の毬のような花を咲かせています。小手毬と比べて、こ

         ちらも大迫力です。お寺の近くの民家にもたくさんの大手毬
         
         がありました。クリーム色のあでやかな手毬の大群が、古い

         奈良の里の春に柔らかな趣を添えています。

         

         大ぶりな牡丹や大手毬の中で、一輪咲き残りの椿が可憐でした。
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船宿寺の石楠花

2019-05-07 22:09:04 | 季節の花々
        

        奈良盆地の風の森峠にある船宿寺は関西花の寺の一つです。その名の通り

        この季節は、ツツジ、ボタン、シャクナゲ、オオデマリ、百花繚乱です。

        

        この季節ツツジが見事です。シャクナゲはもう少し見頃を過ぎていま

        すが、寺の裏の奥山へと続く辺りに、まだまだ艶やかに咲いています。

        

        昔からこの花が大好きです。色合いのやさしいこと、大きい花一輪では

        なく、数個が集まって、ちょっと恥じらうように下向きに咲くところ。

        

        

        真っ赤な蕾が開くと、外に行くほど淡く、ピンクのグラデーション
       
        になります。ツツジ科の花ですが、ツツジと葉また趣が違います。

        

        

        

        木によってピンクから白へ少しずつ色合いが微妙に違っていきます。

        英語ではrhododendronという長い名前。薔薇の木という意味だそう

        ですが、イギリスなんかでも、庭花として好まれているようです。
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