キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

花おのおのの手柄

2017-09-23 11:47:25 | 季節の花々
             

             

             紫式部の実が濃い紫になり、真っ赤な彼岸花が咲き、秋だなあと思うかたわらで、

             

             熱帯の花ブーゲンビリアがいまだ鮮やかに咲いています。

             熱帯原産の花ですが、この頃よく見かけます。

             

             オオハンゴウソウも夏によく見かける花ですが、帰化植物のようです。

             近頃は季節がいつなのか、ここがどこなのか分からなくなるほど、名

             前も知らない様々な花がいつも咲いている気がします。

             

             

             でも、芙蓉や黄花コスモスを見ると、ああ日本だな、秋だなと思います。

             芭蕉が、名古屋から木曽路を抜けて、江戸へ帰る更科紀行に出かける

             際に、門人たちに、こんな句を贈ったそうです。

                草いろいろおのおの花の手柄かな

             どの花もどの花も、その花の個性を持っていて、それぞれにすばらしい。

             師匠からこんなことを言われたら、弟子はたまらないでしょうね。

             一生あなたについて行きますっていう気持ちになるでしょう。
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秋うらら

2017-09-22 09:50:48 | 季節
             

             日中はまだ日差しが強いですが、夕方になるとさすがに秋めいて、なっちゃん

             のお散歩には良い季節です。暑いころのように、舌を出してゼイゼイすること

             もなくなりました。 

             

             桜の葉ももう黄色に色づき始めています。

             

             夕焼けがきれいでした。

             

             近所の普段はさほどきれいでない矢上川も、夕日を映して幻想的です。

             

               どことなく鹿に似る犬秋うらら       岡本紗矢「向日葵の午後」より

             なっちゃん、体の色や目の感じが、どことなく鹿っぽいんです。

             「秋うらら」という語をこの句で知りました。秋麗、音読みだと「しゅうれい」。

             きれいな言葉です。「春うらら」とはまた違ったやさしさを感じる言葉です。

               秋うらら頬寄せあへる道祖神        山本潤子    
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野分のまたの日

2017-09-19 14:46:57 | 地球
             

              台風一過、素晴らしい青空が広がりました。夏に逆戻りの暑さです。

              

              一晩中激しい雨風の音に怯えてうろうろしていたなっちゃんですが、天気が

              良くなればがぜん元気一杯、枯れ枝や葉っぱが落ちた道をどんどん歩きます。

              「野分のまたの日こそ、いみじうあはれにおかしけれ、、、(台風の次の日は、

              実にしみじみ趣が深い、、、)」枕草子の野分の段、そのままの景色です。

              昔は今のように台風の予報もないし、家はスカスカ風通しよさそうで、サッ

              シの窓もないし、台風のあとはもっとすさまじい光景だったでしょうね。

              

                   せっかく咲いたカンナも倒れ伏しています。

              

              背の低いカタバミなんかは案外平気で、のんきそうに花を開いていますが。

              

                   彼岸花も横にひしゃげています。

                    

                しばらくスイスの思い出ブログにかかりきっていたら、もう彼岸花が

                満開の季節、今週末はもう秋のお彼岸です。もうすぐ金木犀も匂い

                始めるでしょう。季節の移り変わりの早いこと!
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スイス旅行---花

2017-09-18 09:37:04 | 科学
             

             美しい自然の国スイス、エーデルワイスの咲くスイス、花の咲き乱れる国の

             イメージですが、真夏だったこともあり、撮ってきた写真の中に花の写真は

             案外少なくて。古い街並み、雪を被る気高い山々、紺碧の湖などに興味を

             持っていかれたようです。この写真はシャフハウゼンの要塞ムノートのバラ

             園から街並みを見下ろしたものです。

             

             

             

             

             小じんまりしたかわいいバラ園でした。

             

             街中では向日葵をよく見かけたかな。

             

             

             緑滴るブドウ園や牧場、

             

             チューリッヒの駅近くのリマト川。大都会の真ん中にあるとは思えない

             澄んだ流れでした。どこを見ても美しい国でした。
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スイス旅行---ビール三昧Beer Bier Birra

2017-09-15 16:02:11 | 旅行
               

               スイス旅行中はビール三昧でした。イギリスでも様々なビールを味わいま

               したが、英国産のビールの他にベルギービールやアメリカのビールも案外

               多かったのですが、ここスイスではほとんど全部スイス産のビールのよう

               でした。中小の醸造所がたくさんある感じ。これはスイス東部のチーズで

               も有名なアッペンツェル地方産のビールです。グラスにこの地方の紋章で

               ある2本足で歩く熊の絵がついています。

                    

               これはスイス東北部のイッティンゲンのビール。きれいな琥珀色です。

                    

               これはチューリッヒ湖畔のヴェーデンスヴィルのビール。

               

                    

               一番よく見かけたのがフェルトシュロスヒェンというビール。ドイツ国境

               のライン川沿いのラインフェルデンという古い町の由緒ある「小さい野

               の城Feldschloesschen」という醸造所で作られているビールです。

               麦の穂と赤い小さなお城の絵のラベルをいたるところで見かけました。

                    

               これはその名も「アインシュタイン・ビール」。今ではカフェになっている

               アインシュタインの住んでいた家をはじめベルンならどこでも飲めます。

               「ヤング・アインシュタイン」というコメディー映画がありました。若いアイ

               ンシュタインがビールを泡立てる方法を思案中に、相対性理論の公式

               を発見したとかいう奇想天外な内容でしたが、そこから思いついて名

               付けられたビールでしょうか。

                    

                    

                    

               そのほかたくさんの種類のビールを飲みました。どれも口当たり良

               く、さわやかでしたよ。郷に入っては郷のビールを飲むに限ります。
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スイス旅行---スイスの鉄道 SBB CFF FFS

2017-09-14 10:04:24 | 旅行
              

              一週間ほどスイスを鉄道で旅しましが、とても快適でした。スイストラベルパス

              これは使える! 登山列車は割り引きだけですが、他はトラムもバスも船も乗

              り放題。あちこち思いっきり移動しました。列車に書かれているアルファベット

              SBB、CFF、FFS。これはドイツ語、フランス語、イタリア語でスイス連邦鉄道と

              いう意味です。さすがに第四の公用語ロマンシュ語は表記されていませんが、

              公用語が複数あるスイスならではです。

              

              どこの駅も清潔で小じんまりしていますが、さすがにチューリッヒとベルンの

              中央駅は大きく、ヨーロッパのあちこちに向かう列車が出入りするため、地下

              もあり、ちょっとまごまごしますが、インフォメーションがしっかりしていて、行

              き先を告げると、時間、プラットホーム、乗り換えなど、即座にプリントアウト

              して渡してくれます。観光国らしい効率の良さです。

              

              

              

              

              

              ヨーロッパ中を縦横に走るインターシティーなど国際列車がスマートです。

              

              シャフハウゼンから近くのシュタイン・アム・ラインに行くのにSバーン、いわ

              ゆる普通列車に乗りました。JRの在来線って感じです。でも中のシートが

              カラフルでおしゃれ。混んでいなくて、快適な乗り心地でした。

              

              でもなんといっても、一番利用したのは市電「トラム」です。町中いたるとこ

              ろを数分間隔で走っていて、乗り降りがすごく楽。改札がないし、車内に券

              売機もなく、検札もほとんどありません。みんなちゃんと切符を買って乗っ

              ているのか心配になります。

              

              車内は、犬連れの人も多く、子どもたちが騒ぎまわり、大声で歌を歌って

              いる人も何人か見かけました。ちょっとうらやましいような大らかさです。
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スイス旅行---ルガーノ

2017-09-12 10:51:22 | 旅行
              

              朝一でユグフラウヨッホに登り、お昼頃にグリンデルバルトに下りて、ルツェ

              ルン経由でスイス南部のイタリア語圏の市ルガーノに向かいました。今回

              の旅で一番長い鉄道移動だったかな?その割に、全く退屈しなかったのは、

              周りの景色の美しさのおかげ。

              

              スイス山岳地方らしい緑濃い景色の中を出発して数時間、全長57キロの世

              界最長ゴッタルト・トンネルを抜けると、そこは明るい陽光輝く南国でした。

              

              言葉がドイツ語からイタリア語に変わったこともあり、なんだか町全体が陽気

              な雰囲気で、イタリアにいる気分。それもそのはず、チューリッヒからは200

              キロほど離れていますが、ミラノとはたった80キロだそうです。

              

              明るいルガーノ湖の光景がヴェネチアの海とかさなります。

              

                           

              

              湖に映る対岸の山の灯がそれはきれいでした。写真では分からないのが残念。

                    

              コモ湖とも近く開放的な国際的リゾートの雰囲気です。いろいろな言語で

              書かれた「歓迎」看板もあります。その割に英語は通じませんでしたが。

              駅が高台にあり、ケーブルカーで旧市街に下りるのは面白い体験でした。

              

              ちょっとスペースがあるとテーブルといすが置かれオープン・テラスのお店

              になっていて、昼間から、結構みんな飲んでいます。観光客でしょうけどね。

              

              ルガーノ湖の遊覧船で近くカンドリア村へ行ってみました。

              

                   

              岸壁にへばりつくように建物の建っている漁村です。建物の下に船が入れ

              るようになっていて、ちょっと丹後の伊根の舟屋の感じ。色彩はもっとカラフ

              ルでしたが。狭いところに建て込んでいるので、どこもかしこも階段と細い

              路地で、スイスのどの地方とも違う鄙びた雰囲気に郷愁をそそられました。
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スイス旅行---シャフハウゼンで、ごちそうに感激

2017-09-10 09:23:15 | 旅行
              

              シャフハウゼンの駅に着くと、ジグリスト夫妻がホームまで迎えに来てくださって

              いました。お二人とも数年前日本でお会いした時と変わらない元気なお姿です。

              

              駅からほど近い静かな通りに面したきれいなアパートメントに招待してくだ

              さいました。1階が礼拝所になっています。ベッドの上のウエルカムクッキー

              にまず感激!レープクーヘンというスイス・ドイツのお菓子です。チョコレー

              トだと暑さで溶けるかもという細かい心配り。

              

              フラウ・ジグリストの、月並みな表現ながら、ほっぺたが落ちそうになる

              ほどおいしい昼食をいただきました。昼食がこちらでは正餐なので、つま

              りはディナーです。豪華でした!

              

              

              

              

              

              極上のソーセージ、温野菜、サラダ、ジャガイモのスイス風グラタン(美味!)

              数種類のチーズ、そしてデザートにベリーソースのかかったブラマンジュ。

              外のレストランなどで食べるのとは全く違う、心のこもったおいしさです。

              

              朝食もまた素敵でした。スイスの朝ご飯の定番ミューズリ。食べるのがもっ

              たいない美しさです。リンゴ、クルミ、オートミール、その他ナッツ類、ベリー

              類、様々なものが入っているようです。ほんとにおいしい。

              

              そのほかにも、数種類のチーズ、ハム。

              

              冷めるのを防ぐ帽子をかぶったゆで卵。かわいい!

              

              ヘル・ジグリストは私たちを案内するためにシャフハウゼンの詳しい資料

              ファイルまで用意してくださいました。なんとご親切な!素晴らしい思い

              出ができました。                
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スイス旅行---シュタイン・アム・ライン

2017-09-08 10:03:17 | 旅行
              

              シャフハウゼンのすぐ近くにシュタイン・アム・ライン(ライン川沿いの宝石)

              と言う小さな町があり、その名の通り宝石のような美しい中世の街並みが

              そのまま残っています。ガイドブックに載っていたので、ぜひ行きたいと思っ

              ていると、ジグリストさんが行き方を丁寧に調べてくださいました。行きは

              鉄道、帰りはライン川を下る船に乗ることにしました。

              

              列車を降りて、きれいなお花が飾られた橋を渡ると、旧市街です。

              

              暖かい日で、ライン川で泳ぐ人々が群れをなしていました。

              

              

              町の中は、うわさにたがわず中世の雰囲気です。

              

              昔貧しい人々や罪人を収容した場所だそうです。きれいな観光用の建物

              だけでなく、こういう所をありのままに保存しているのもいいですね。

              

              

              スイスの国旗をつけた猫ちゃんの像。そういえば、犬はたくさん見たのに

              猫は一匹も見ませんでした。室内で飼っているのでしょうか。ここで、成

              田空港近くのペットホテルに預けられているなっちゃんのお土産に、これ

              とよく似た首輪を買いました。なっちゃんが喜ぶとは思えませんが。

              

              シャフハウゼンへの戻りはライン川下りの船に乗りました。ここでライン川

              下りができるとはね。

              

              

              上流だからでしょうか、水が澄んでいてきれいなライン川でした。

              

              約1時間半でシャフハウゼンに到着。すてきな川下りでした。
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スイス旅行---シャフハウゼン

2017-09-07 10:20:51 | 旅行
               

               シャフハウゼンはチューリッヒの北35キロ、11世紀ごろ建設された市です。

               人口3万人強の、他のスイスの町同様こじんまりとした美しい市です。ここ

               に以前日本で知己を得た宣教師のジグリスト夫妻がお住まいで、今回大

               層歓迎していただきました。街を案内していただいた上、お家に泊めてい

               ただき、近くのラインの滝にまでご夫妻で連れて行ってくださいました。

               

               1500年ごろにはすでにスイス連邦に加盟していた市ですが、ライン川北岸

               にあるため、二次大戦時はドイツと間違えられて米軍に爆撃され、たいそう

               な被害を受けたとか。

               

               昔ながらの美しい通り。壁面いっぱいに絵の描かれた騎士の館が壮観です。

                  

             窓のある張り出した角部屋(タレットというらしい)付きの建物がシャ

             フハウゼンの建築の1つの特徴のようで、独特の雰囲気があります。

             

             マノールというデパートの前で、思いがけず日本語を見つけました。

             小説家有島武郎とティルダ・ヘックという女性の写真入りプレートです。

             彼はこの町のことを「静寂古雅の町」と表現しました。ティルダと運命
           
             的な出会いをして、以後16年間文通したそうです。有島武郎のせいか

             どうか、彼女は一生独身を貫き、彼の死後ですが、日本にもやってき

             たということです。

                   

             町の広場には、ウイリアム・テルの銅像もありました。やはりスイス。

             

             

             丘の上に市のシンボルともいえるムノート城という円形の要塞があります。

             16世紀半ば建立、デューラーの「砦」図を具現化したものだそうです。

             

             要塞の周りにある堀に鹿がいました。牡鹿1頭と牝鹿、小鹿たちが草を食

             んでいます。ここの雄鹿には代々市長さんの名前が付けられるのだとか。

             

             

             ムノートの丘にあるバラ園からは、美しい街並みを見下ろすことができます。

             芳しいバラの香りに包まれて、中世そのものの美しい町を見晴らす、ぜいた

             くな時間でした。

                        
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