メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

クルバ!  アルセ & モンテス

2009年04月20日 02時51分40秒 | マニアック タンゴ辞典
もう大分前になるが、3月の頭にセバスチャン・アルセ&マリアナ・モンテスのクラスがあった。



去年の終わり頃からユーチューブ でチェックしてて2人ともすごく上手くなってて、ちょうどオレの中で旬だったのでナイスタイミング!


ブエノスでオープン(一般開放)のクラスをやるのは8年ぶりらしい。
もちろんオレは取ったことなかったのでめっちゃ嬉しかった。






でも場所が狭い上に床が悪く、メチャクチャ暑い上に当然のことながらスゴイ人だった ので最初の数回を逃してしまった。

クラスがあったのは月曜から土曜の6日間X2時間X2回。



ようやく行けるタイミングを掴んで行き始めたのが木曜日。
でもちょうどその日から腹痛になってフラフラしながらクラスを取った。




オールレベルとは言ってたがやってることは完全に上級者向けのクラスだった。
かなりムズかった。。。
しかし説明がすごく上手くてシークエンスが出来なくても聞いてるだけでもすごく勉強になる。

全部取りたかったな。。。








内容はすべてサロン系でヌエボなことやガンチョなど派手なことはいっさいなし。

テーマは 「クルバ」 (カーブ)。


直線状でやれば対して難しくない(難しいのもあった)シークエンスを曲線上でやる。








考え方としては、


すべての「曲線」は、「円」の一部。



円を描くためにはその中心点が必要。  「回転軸」

と回転する物体。     この場合「男性「女性 もしくは「2人
 
&回転方向。       「時計回り」もしくは「反時計回り」

2人とも回転するならその「位置関係」。        

あとは進行方向。    「前」「横」「後ろ」 




となる。

現在描いている曲線の動きが上記各項目のそれぞれがどれにあたるのか考えながら動く。








この円運動(曲線運動) は、なめらかに踊るための基礎になる。

直線の組み合わせだとカクカク になるでしょ。





どれだけ精密にそのときどきの回転軸にそって円を描けるか、
がリード&フォローの正確さともいえる。






簡単な例を上げれば、


普通に正面に組んでサロン(丸いサロンだとして)を反時計回りに男性が前進、女性が後進していれば回転軸はサロンの中心。
(大体のサロンは四角いので長いストレートの部分もある。コーナーの部分が円運動で向きを変えることになる)


「男性軸のヒーロ」は男性を中心(回転軸)に女性が前、横、後ろと向きを変えながら回転している。


etc...




この「クルバ」をひたすら6日間X4時間やったらしい。


ちょうどオレがクラスを取り始めた木曜日はマリアナの誕生日 だったらしく。
この日だけ最後にマリアナの好きなミロンガのステップ をやった。








というわけで「2XTANGO」の人も解説に「2匹のモンスター」と書いてるように、間違いなくタンゴの歴史に大きく名を残すこの 「超大物」 2人の踊りを今回は、


「クルバ」

を中心にビデオを良く見てもらいたい。 

すべての小さな曲線に対して上記の項目それぞれがどれ(どこ)になるのか、ということ。






セバスチャン・アルセ & マリアナ・モンテス







ちなみに比較対象はこちら。


ハビエル・ロドリゲス & アンドレア・ミッセ




この二組の踊りはすごく似てる。

やっぱり「クルバ!」







おまけの参照ビデオ。


アルセ&モンテス ワルツ




お気に入り振り付け

アルセ&モンテス ミロンガ





「クルバ、クルバ!」  





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