メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

忘年会フィエスタ・ブルホ

2007年12月29日 23時08分52秒 | タンゴ・ブルホ
 今日はブルホで年忘れフィエスタがあった。
今回はフィエスタと言ってもただの忘年会なのでみんなで集まって
飲んだり踊ったりするだけ。
エキシビジョンがあるわけではない。
よって前宣伝もしてないし、入場料も無料。

 しかし、これがすごかった。
何がすごいかっちゅーと、
宣伝してないから人数はいつものフィエスタみたいに多くはないんだがその内容がすごい。

ブルホの先生達は2流ダンサーでも技術は1流並みのダンサー達だ。
ブエノスにあるタンゴ学校の中で先生達の実力の平均レベルは間違いなくトップ。
そしてここに習いに来る生徒は外国人でも各国で先生をしてるようなヤツばかり。

イスタンブールのエブレン始め、フランスのマティアス、スコットランドのジョン他ヨーロッパ、北米からモデルノ系の先生達が集結!
普通に踊ってる奴ら全員上手い!

その上、ツアーから帰ってきたエセキエルエウヘニアたちも登場。
すごい状態だった。


途中、エキシビジョンではないのだがエウヘニアヤニック(エウへの彼氏)が踊りだして、みんなが注目。
それが終わると今度はガストンモイラ登場。
そして時間が空いてエセキエル&エウヘニアの独断場。

普段プラクティカで踊ってるとはいえ、エキシビジョンをしないエウヘ&ヤニックやガストン&モイラの踊りはやはり見ごたえがあった。
さらに上手くなって帰ってきたエセ&エウヘももちろん。


でも一番おもしろかったのはサンティアゴとマリエラの踊り。
これはコンタクト・インプロになるのか、タンゴ・ヌエボ・ヌエボなのか?
リード重視なのだが音楽に合わせていろんなことをやる。
がやるアクションにが応えたり、その逆だったり。
たとえばのほっぺを叩いたと思ったらがその手を掴んでシャツで拭いたり。

でもベースはタンゴの、というかコンテンポラリーの相手を動かすリード。
を回転させながらかがませていったり、マリエラを抱え上げてヒザからヒザに乗せ変えたり。

これが二人とも演技派だからすっごく音楽に合ってるし二人の受け応えもピッタリ。
となりでエセ&エウヘが踊ってたんだけどみんなを見てた。
完全に喰ってた

そのあとサンティは別の女の子とタンゴ(?)を踊るのだが女の子を自分の靴の上に乗せて交互に乗せ変えて歩かせたり、靴の上に乗せたままガンチョさせたり。

やっぱりサンティアゴは天才だな。
教えるのは間違いなくブエノスでいちばん上手いし、その発想力はほんとに天才的。
今は2流だけどいつかは認められるべき存在だ。
時代がまだ彼に追いついてない」と言ったほうがいいかも知れない。


そして新年からブルホでフォルクローレを教えることになったマルティンとなんとか(名前忘れた)。
男二人
彼らが宣伝にサンバを踊ったんだがこれがカッコいい!
ほんとは1曲だっただけどウケが良かったのでオトラでチャカレラを2曲踊ってくれた。
これがもっとカッコよかった。
マルティンのサパテオ(ガウチョがやるタップダンス?)がムチャクチャかっこいい!!

男二人って珍しい組み合わせだけど絶対習うことに決めた。


それにしても今日のメンツはすごかった。
モデルノダンサーには天国のようなフィエスタだった。

外国人(アルゼンチン人以外)ではオレは結構いけるほうだとタカをくくってたがこの1年で外国人のレベルもグンと上がった。
技術はもちろん音楽性、表現力、個性も遊び心もある。
こっちでだって十分プロでやっていけるようなやつばかりだ。

はぁぁぁ、、、
やっぱりオレ全然だめじゃん。。。   
         
       
伸びた鼻が折れるのは早かった。

ひとりで散髪 その2

2007年12月28日 18時51分02秒 | その他
 今日はXの日だった。
火曜がクリスマスで休みだったので今日に替わったのだ。
そのXで友達のプロの男性ダンサー2人に「バイラス ビエン」(上手くなったね)って言われた。
しかも全然関係ない2人から別々に言われた。

女の子に踊った後に言われることはよくあるが男から言われるのは滅多にない。
しかも上手いヤツに言われるとうれしい。

  ひょっひょっひょっ


 最近、髪の毛が伸びてきたのでまたまた自分で散髪した。
自分で切るんで髪型はほとんど選べない。        
っていうか、とにかく短くしてるだけ。    
つまり前回と同じ髪型。

のはずなんだけど、、、  

なんか知らんけど今回はウケがいい。
結構会う人に「いいねぇ」とか「かわいい」などと言われる。
上のほうだけやけに長いしめっちゃテキトーに切ってるのになー。

ウケがいいのはどうやら後ろ髪だ。
この前と同じく切れないので後ろだけ残した。
前回はあんまり伸びてなくてただの切り残し状態だったのが
今回は結構伸びていてしかも周りが短くなったからコントラストがしっかりついたのだ。

そう、
後ろ髪がしっかりウルフ 
ファルファロ(エセキエル)っぽくなったのだ!!
まぁ、実際のファルファロはもっと伸びて今は全然似てないんだが。。。

今日も一緒に踊った女の子に「その髪型いいねぇ」って言われた。

ひょーっひょっひょっひょっ

なんでか分からんけど褒められまくって天狗になってるオレ様であった。
                      
            

タマゴ・クリスマス

2007年12月25日 18時59分39秒 | その他
 24日のクリスマスイヴは今年もHさん宅へお邪魔した。

ぐ~たら日本旅館には率先して「パーティーをやろう!」なんて奇特な人間はいない。
みんなの料理を作るのはそうとうメンドくさい。
料理できるやつは限られてるし、ほとんどの人間は役に立たないので出来る人間はやりたくないのだ。
よく仕事で、デキるやつがデキないヤツの仕事まで回されて
「給料いっしょかよっ!!」
みたいな、理不尽な図が出来上がるからだ。


H家には屋上があり見晴らしがいい。
クリスマス&正月恒例の大花火大会がよく見える。
この花火大会がすごい!
こっちではクリスマスと正月に花火を上げるのだが、個人でやるのだ。
つまり0時になると同時に各家から小型の打上げ花火が連発される。

            

日本のような花火職人が上げる大きなものじゃないがすごいのはその数。
むかしテレビで見た湾岸戦争のミサイル攻撃のような光の雨
そこらの家から道路から連発するので360度大パノラマ。
                   
              
                   

見わたす限りの花火の嵐。
一つ一つは小さくてもこの数と近所で上がる花火は大きいし、音もデカい。
それが1時間くらいはつづく。
迫力満点!!!
こんなにすごいクリスマス&お正月は他国では味わえない。


そしてH夫妻は料理が上手い!!      
ケーキも手作り。  
めっちゃ美味かった。

ただ、「おでん」もあったのだ。           
せっかく出して頂いたので喰ったんだが、ゆで玉子が入っていた。
ゆで玉子二つも喰ってしまった。

      

そう、今日のノルマの味付け玉子2個+おでんの玉子2個。
一日に玉子4個も喰ってしまった。
ちゃんと筋トレしてりゃ筋肉になるんだろうけどなぁ。。。
        

 P.S.
    豚煮     
  3日煮込めば「皮」もけっこう美味くなった。
  でもさすがに700gはキツかった。。。

豚煮込み

2007年12月23日 16時50分47秒 | 日本旅館
 2、3日前に管理人のテツさんが1Kg2ペソで肉付きの骨買ってきてビーフシチューを作ってた。
ちょっと喰わしてもらったらメッチャ旨かった
しかも作り方は全部入れて煮込むだけ、ちょー簡単らしい。

これはオレも作らねばっ!!
と思い、近所のコト(大き目のスーパー)に買出しに行った。
しかしコトの骨はホンマに骨しかない。まったく肉付いてない。
テツさんは歩いて30分はかかる大型スーパー、カレフールに行ったのだ。

肉が付いてなきゃ喰うとこないやん。
ダシ取るくらいしか使いようない。
仕方ないんでプラプラしてると骨を発見!!
しかもこっちには肉が付いてる!!

これだっ

グァテマラ時代によく作った大量角煮を作ろう!!

しかし骨には脂身がまったく付いてない。
「肉」の部分はアルゼンチンではより高いので手が出ない。
どうしようかと考えてると脂の付いた「皮」を発見。
700gくらい入ってたったの85センターボ!(約35円)

コイツはつかえる
っちゅーか安さに目がくらんだ。


さっそく帰って白ワインと醤油としょうがと砂糖を入れて煮込む。
「肉付き骨」は1kgくらいはある。
今日が土曜日で明日から23,,25日は3連休だから4日分はあるだろう。
「皮」は切るとき固かったが煮込めば柔らかくなるはず。

ぐつぐつグツグツ2時間。
いい感じに煮込めてきた。

    
とりあえず今日の分、皮と骨を一つずつ。
肉は思ったより付いてる。骨をつついて削り取る。
ふぉっふぉっふぉっ、結構旨いじゃん。

「しかし、やっぱ脂がほしいのぉ、じぃさん?」
「そんために「皮」を買って来たんじゃぁがねー。」
「おお、そうじゃった、そうじゃった。
    ではこの ぷるんぷるんの皮はどうか、なぁ~?」


パクッと一口。

うっ、
甘みがあって旨いには旨いが一口で十分。重すぎ。

一切れが100g以上はある。
たしかに脂分はだいぶ抜けてはいるがやっぱり脂の塊。
喰えないことはないがすぐに飽きてくる。
骨に箸をかえすがそれでも脂メインで肉をつついてる感じだ。

やっぱビンボー人にはは贅沢品なのか。。。
しかも量増やそうと思ってゆで卵5個も入れたけどなおさら重いな。
脂身の塊全部喰うのも大変だが卵もハードだ。
1日2づつ喰わないと暑いからすぐに腐ってまいそうやし。
しかもこれむちゃくちゃ身体にわるそー 

テスト

2007年12月20日 16時13分13秒 | アルゼンチンタンゴ
 昨日モイラに会って仕事を頼まれた。
モイラがやってるプライベート・レッスンのリーダー役。
彼女の生徒は女の子がほとんど。
しかも結構お腹も大きくなってきてずっと動き回るのは大変らしい。

、、、つまり、この前マラトンで誘われたのは試されたってわけね。
使いものになるかどうかテストされたわけだ。

ま、とりあえず仕事頼まれたっちゅーことは合格したみたいなんで良かった。
モイラのアシスタントになれるなんて光栄しごく。

マティアスがヨーロッパに行ってる間に彼のプライベートの生徒の練習代にオレを紹介してくれて何人か来たんだけど、彼女達もほとんど帰国してしまったのでちょうど収入がなくなってきたところだった。
これでまだグループレッスンを始めなくてもすむかも。。。


モイラはさすが人気ダンサーだけあって固定客が数人いる。
ほぼ毎日、少なくとも1回はクラスがある。

しかもっ!!
彼女の生徒達はみんな上級者の女性ばかり
やっぱ上手いダンサーのところには上手い生徒が来るのだ。


昨日の話では来月からということだったが今朝があって早速今日から仕事することになった。
生徒はドイツ人の女の子。
上手いのでオレもときどきミロンガで誘う女の子。


オレと踊ってるところを見ただけでモイラはすぐに悪いところを発見。
的確に訂正する。
原因を突き止めるのも上手いし、説明するのも上手い。

モイラ頭良さそうだなー、と思ってたがやっぱり良かった。
しかもめっちゃいいオンナだし。

プライベート・クラスはマティアスと一緒で1時間200ペソ(約8000円)。
このレベルのダンサーでこれだけ的確に直してもらえればぜんぜん高くない値段だ。

明日も頼まれて、フランス人のかわいい女の子キャロリン。
彼女は直立クローズがベースでクローズならほぼ完璧。
オレもよく踊る女の子だ。
モイラがどんな風に教えるのか楽しみー

Moira Castellano

フォーエバー・タンゴ おまけ

2007年12月16日 23時54分37秒 | イベント
 先週カニングに行ったらフリオの甥っ子のロドリゴ(11月7日の日記参照)に会った。
そしたら
「僕もフォーエバータンゴ出てたよ」
だって。
聞いたら木曜と土曜に出てたらしい。
オレが行ったのが金曜だったのでほんとにハズレの日だったのかも。

というか、パブロ&ノエリアが出てると思い込んでたけどロドリゴ&アグスティーナの間違いだったのか?

「火曜カニングのプラクティカを主催してるダンサー達で1組フォーエバーにでる」という情報を仕入れたのだ。

   
このプラクティカを主催してるのは20歳くらいの若者達でパブロ&ノエリア、ロドリゴ&アグスティーナ、アンドレス&エバの3組だった。

アンドレスから聞いたのでアンドレスたちじゃないということはパブロ&ノエリアだろうと思い込んでた。
でも実際はロドリゴたちが出てたわけだから

ロドリゴたちなの?

と思ったけど今サイトチェックしたらこうなってた。
http://www.parakultural.com.ar/muestradetalle.asp?rubro=408&tipo=1&urldes=&descurl=


パブロ&ノエリアは「デ・ヒラ」になってる。
フォエーエバータンゴのツアーに出るってことか。
ロドリゴたちは残ってるので彼らは特別出演(?)だったのか。

パブロ&ノエリアもそうだけどロドリゴ&アグスティーナに
あんなハデハデの振り付けが出来るんだろうか?
う~ん、見てみたかったなぁ
ほんとにハズレの日に見に行ったみたいだ。

マラトンdeタンゴ2日目

2007年12月13日 15時53分48秒 | イベント
 ガストンもショボいとヤバいと思ったらしくブエノスの友達にしてよく踊りに来る若手のプロダンサーたちがボチボチやってきた。
それに連れてオレがブエノスで撒いたビラだけじゃなくマルティンがラ・プラタで撒いたビラを見て客がやって来た。

この場所自体はヘンピなとこだがラ・プラタはブエノスと違い社会なのだ。
だからラ・プラタの人間には少しくらいの距離は関係ないらしい。
来た客はオレの知らない人が多かったのでみんなラ・プラタの人だろう。
12時を過ぎる頃には50人を超し、もともとそんなに大きなレストランではなかったので用意した椅子だけでは足りないくらいだった。

予想外の盛り上がりに加え、  
日が暮れるとともに街(?)に明かりが灯り立ち並ぶ洋館がすごくロマンティックになる。
レストランには大きな窓がいくつも並んでいて外が良く見えるのだ
そして反対側にはテラスがあり芝生と針葉樹が植えてある。

10~15組くらいが踊り、他の人が飲んだり、食べたり、喋ったり
踊るスペースもちょうどいい。DJの選曲もいい
もしかしてめっちゃヒットかも!?
こんなに雰囲気のいいミロンガはめったにない。
すごくいい!!


ショーが始まる2時過ぎには総勢60~70人はいた。
そして最初に踊るのはマルティン&カロリーナ
去年のプルポ・タンゴ・ウィークで踊ったらしいがあんまり覚えてない。
マルティンはノッポでモジャモジャ頭にメガネ。
なんかノンキなオタク君みたいな感じ。
カロリーナは赤い後ろ髪を伸ばして特攻服が似合いそうな面倒見のいいアネゴ。
外国では日本では有り得ない組み合わせも存在するんだな。
二人とも教えるのも上手かった。

マルティン・グティエレス & カロリーナ・ピッソ
MARTIN GUTIERREZ & CAROLINA PIZZO


タンゴ、タンゴ、ヌエボと3曲踊ったのだがどれもメッチャクチャ良かった。
すごいっ!!
よくフリーで踊ってるの見て「上手いな」とは思ってたがデモはほんとに良かった。

何がいいかっちゅーと「ムダ」がないのだ。
音楽のすべてのフレーズを余すところなく使ってる。
しかもムリヤリ入れるのではなく音楽に合ってるししつこくもない。
盛り上がりの所はしっかり盛り上げて流すところは流す。
流していても「捨てて」はいない。
前のフレーズの終わりからちゃんと準備してそのフレーズのイメージを表現してる。
見てる人間を飽きさせない。 計算しつくされてる。

おそらく2曲目はほんとにすべてのフレーズを使い切っていたので振り付けなんだと思うが完全リードなのではっきり分からなかった。
もちろん完全リードなのでコネクションはばっちり。
モデルノなんだがほんの少し固さが残ってる所がナベイラの弟子なのか?と思わせた。

ビデオでやってるのと同じ技をいくつか使ってたけど3曲中、同じことの繰り返しはなかった。
これはインスピレーションで踊るインプロダンサーとして無茶苦茶すごいことだ
おそらく彼は前回紹介したイスタンブールのエフレンのように持ちネタが多く、しかも音楽を知り尽くしているので瞬時に次のフレーズにあったものを引き出せるのだ。
あまりにも滑らかに出てくるので持ちネタなのかその時思いついたものなのか分からない。

音楽自体はすごく分かりやすい取り方をしてる。
つまり音楽が強調してる部分を押さえてそれをしっかり表現してるので分かりやすい。
緩急もあるし、盛り上げどころも計算されてる。
観光客用によくある「いかにも」っていう音楽に合ってない表現もないので重くもない。
ナベイラやオラシオのようにズバ抜けて音楽センスがいい訳ではないが「ムダ」がなく、飽きさせない計算された音楽の使い方はすごく勉強になった。
ここまでフレーズをすべて使っているダンサーは見たことがない。
これはモデルノ系ダンサーの一つの理想系かも。

これをタダで見たのでフォーエバーに25ペソも払ったのがほんとにバカ臭くなってしまった。


そして1タンダの後、マリエラ&ガストンの出番となる。
タンゴ、この前のサンバの振り付け、タンゴと踊ったのだが、振り付けはいいとして完全即興だったほかの2曲が全然ダメだった。

そう、インスピレーション系ダンサーは音楽に乗れなかったり、発想が浮かばないとどうしようもないのだ。調子のいいときと悪いときですごく差がある。
ダナパブなんかがいい例。
ダナパブは身体の使い方が完璧なので歩いてるだけで勉強になるがやっぱり何かを期待してしまうので調子が悪いとガッカリする。
も同じ。

何かが浮かぶまで踊りながら考えてるんだけど方向性がないので見てて飽きてしまうのだ。その「ツナギ」の部分が長いのは調子が悪くて何も浮かばないということ。このときに持ちネタを瞬時に出せればいいのだが。。。
を見たあとなのでなおさら引き立ってしまった。


その後、予定ではチーノの歌とオルケスタだったがキャンセル。
マラトンの客が入ってないから仕方ない。
それでもすごくいい夜だった
客が帰った後も疲れてるのにみんなで朝まで踊ってた。

         

50人ドミに戻り倒れるように寝込んで起きたのが11時。
朝ごはんを食べた後、マラトン参加者とブエノスから来たダンサーたちとでアトラクションで遊びに行った。

ショボい遊園地だがみんなで遊ぶと楽しい。 
カークラッシュやボートクラッシュでみんなでぶつけあったり、ジェットコースターに乗ったり。

ひととおり遊んで疲れたころにアサドをやることになった。
みんなで25人くらい。テーブルをならべて食べる。
ガストンがよく働くんだこれが。カロリーナもアネさん女房でよく働くし。
なんかここに来てるアルゼンチン人はほんとにみんなよく働く。
日本人のオレが働いてないのに。。。

食べてるときに普段は話さないダンサー達と面白い話をした。
下ネタも多かったが結構長く踊ってるダンサーがいて昔の話をしてくれた。

昔、まだボエドにガレリアがあった頃、ナベイラやファビアン、チチョたちがクラスをやってた。10年近く前の話だ。
今は「ヌエボ」と名づけられてるコルガーダやボルカーダなんかは彼らが作ったと思われてるけどほんとは昔からあった。昔はステップの一つとしてしか使ってなかったものをナベイラたちが仕組みを解析して色んな形に応用させたのだと。
実際ミロンゲーロたちも小さいコルガーダを使うし、ガビートなんてバリバリ「ボルカーダ」だし。

       

 満腹でちょっと一息ついてゴロゴロしてるとモイラがやってきて
「おどろう!」と誘ってきた。

お、おおぉぉーーっっ!!
あの、モイラ・カステシャーノと踊れるなんて、オレからはとても誘えないのに向こうから誘ってもらえるなんて、なんと光栄なっ!
オレ・マイ・ベスト超一流女性ダンサーのひとりだよっ!!
せっかくなんでビデオも付けとこう。
http://jp.youtube.com/watch?v=ZrpmMPYZ4Lo

上手いっしょ? めちゃ上手いっしょ?
上手いんだよ、これが。ホンマに上手い!!
結構プロでもビミョウなダンサー多いけど、モイラは完璧だった。
100パーセントこっちのリードどおり。
足の先まで繋がってる!!

バイア・ブランカとかメロディー系の曲が多かったのでゆっくりと音と踏み方を選んで踊る。
オレが感じてる音楽をしっかり感じてくれる。
メロディーの「あいまいな音の取り方(音と音の間を使ったり)」を完璧に感じてくれる。
途中で両足に体重を乗せて身体の中を流れるエネルギーと微妙な体重移動だけで遊んだりした。
ボレオも足の指先まで上から順番にエネルギーが伝わっていくので強さも角度も脚の上がる高さもすべて完璧にリードどおり、ガンチョの深さも毎回計算どおりだった。

4、5曲、リードミスもなかったのでほんとにいい踊りが出来た。

すごい、モイラやっぱりすごいっ!!


         

6時過ぎ、今日のクラスが始まった。
またまた先生4人でクラス。
今日はミロンガのクラスだった。
ミロンガのクラスなんてまともに取ったことない。

やったのは中級レベルのステップをいくつか
中級なんで難しくなかった。
というか、適当に踊ってるときになんとなくやってるようなステップだった。
ミロンガって音楽に乗れればそれだけで楽しいよね。


クラスが終わったのが8時ごろ。
時間もちょうど予定では終了の頃だし、みんな疲れてるし、結局メンズテクニックはなしでお開きということになった。

結局2日間、ぜんぜん時間が余らなかった。
持って行った「SUDOKU」もオヤツもまったく手付かず。
結局すべて取り越し苦労だった。
儲からなかった主催のを除けばほんとにみんな大満足して帰っていった。
         

マラトンdeタンゴ1日目

2007年12月10日 16時25分48秒 | イベント
ブルホを出て眠い目をこすりながらオベリスコへ向かった。
バスか電車か分からんけど乗ったらずっと寝てよ

1時15分ぴったりにオベリスコに到着。
あたりまえだが誰も来てない。
と、思いきや、すぐに誰か知らない外人が話しかけてきた。
ポーランド人でミゲル。
どっかでオレの撒いたビラを見て来たのかな?
あわれな犠牲者だ。

しかしこのミゲル、よく喋る。
アルゼンチンに来て3ヶ月らしいが結構喋れるのだ。
もちろん結構間違えてるけど性格が喋り好きなのだろう。
喋るヤツは上手くなるのが早いんだよ。
しかし、よく喋る。
外人(アルゼンチン人以外)は何考えてるのか読みにくい。
とりあえずオレの仕事はミゲルに犠牲者だと気付かせないように機嫌を取ることだ。

少ししてマリエラといつもブルホに来てるアルゼンチン人のカップルとアメリカ人のカップルがやってきた。
バスで行くのはこの7人。


。。。7人、だけ?

おいおい、あんなどうやって行くのかわからんとこに直接行くヤツなんてほとんどおらんよ。オレとを除いてお金払ってるのは5人。直接行くやつはもっと少ないだろうから3人くらいかな。

。。。ショ、ショボすぎる。。。。


結局オレはミゲルと一緒の席に座るしかなくなった。
ハァ、到着する前からツいてない。。。

バスは4.5ペソ
思ったとおり、ミゲルは乗りはじめから喋り続けた。

オ、オレに睡眠をくれーーー


今回マラトンをする「レプブリカ・デ・ロス・ニーニョス」は訳すと「子供共和国」
60年位前にここに集まって遊んでた子供たちが自分たちで運営するようになったのが始まりらしい。昔ディズニーが来て「いいとこだ」と誉めまくったという話もある。
今は国が経営している。

ラ・プラタのセントロより少しブエノス寄りにある。
マリエラが運転手に3回も訊いたのに4回目に訊いたときには「もう過ぎたよ」と言われたらしい。
みんなでバスを降りる。
             

仕方ないのでその辺の人にどのコレクティーボ(市バス)に乗るのか訊く。
またこれが、人によって言うこと違うんだよ。
道を渡ったと思ったら反対側だと言われるし。
ばりばりアルゼンチンだな。

マリエラは主催側に入ってないんでオレと同じような立場。
彼女も行く前から開き直って諦らめてるんだけどこのバス旅のリーダーになってるからお金払った人たちに「悪いな」と思ったらしく、「いいよ」って言ったんだけどコレクティーボ代を出してくれたり謝ったりしてた

亜人カップルはもちろん、米人カップルも結構こっち長いんで大体理解かってるだろうけどミゲルはすでにショボいことに気付き出したかも。。。
ヤバい。。。

とにかく話をうまく合わせてごまかさないと。。。
してるあいだにあっさり現地に到着した。


イメージ通りのショボいテーマパークだった。
土曜日だというのに遊びに来てる子供連れの客はパラパラ。
土地だけは広い。どれくらい広いのかわからんが芝生にいっぱい針葉樹が植えてあってゴルフ場みたいな感じだ。池も何個かあってボートに乗れたりもする。動物も何種類か飼っているらしい。アトラクションも何個かある。ところどころに小さ目な洋風の建物もある。

         

建物がすべてどっかの国の建物をまねて何分の1だかの大きさで作ってあるらしい。
その建物が集まって街のようになってるところがあった。ディズニーランドをまねたような感じで、レストランとか玩具屋がならんでる。
その一角にタンゴブルホの垂れ幕を発見。
よく見るとその建物の入り口に白い紙に下手くそな字で「マラトン・デ・タンゴ」と書いてあった。
亜人カップルは大ウケしてたが、これで全員ホンマにショボいということを確信した。

中に入るとそこはレストランだった。
どうやらパリーシャ屋(アルゼンチン焼肉)を1軒まるまる借り切ったらしい。

受付を済ませて宿泊所に行く。
予想通りの50人ドミ。予想通りにボロいマット。予想通りに湯の出ないシャワー。予想通りに少ない申込者。

オレって天才かと思うくらい予想が当たってしまった


6時からのクラス。の予定だったが生徒数が12、3人くらい、しかもお金払ってるのはそのうち何人?
という状況だったのでも参加してみんなでクラスをやった。
人数が少ないとアットホームな感じになる。
も結構教えるのは上手かった。

そのあと続けてのレディーステクニック
せっかくなのでオレも受けることにした。

(ガストン マリエラ マルティン カロリーナ

終わったのが9時半ごろ。
そのままなんとなくミロンガに突入した。。。らしい。。。
値下げが決まったときに急いで「ミロンガだけなら15ペソ(600円)」というビラを印刷して撒いたんだけど4日間くらいだし、こんな辺ピなとこに誰も来ないだろう。。。
とりあえずカウンターで食べ物や飲み物も売り出したのでオレもハンバーガーを食った。

あ~ぁ、この20人くらいでミロンガかぁ。
しょ、ショボすぎる。。。

          
       本編 2日目へ

マラトンdeタンゴ準備編

2007年12月09日 23時38分53秒 | イベント
1ヶ月くらい前からガストンとマルティン&カロリーナが主催でビラを撒いてたイベント。

これビラもらった時から絶対上手くいかんの分かってたからイヤだったんだよね。
しかも客取って来いって言われて、
オレ営業むちゃくちゃ苦手やねんけどー
「10人連れて来たらタダで参加出来るってのと何人でも売り上げの10%とどっちがいい?」
って訊かれて即答で 10% って返した。

えっと、まずはマラトンを簡単に説明しとこう、、、

                  
ブエノス近郊の町ラ・プラタにある「子供の国」で2日間サラを借り切って踊り続けるっていう、タンゴ・マラソン。


1日目が
のクラスとでレディース・テクニックのあとミロンガ。
ミロンガではもちろんのデモンストレーションとチーノ・ラボルデ(サンスーシーとフェルナデス・フィエロの歌手)の歌&なんとかいうマイナーオーケストラの生演奏。

2日目は
子供向けの遠足、アサド、のクラスとによるメンズ・テクニックのクラス。

ガストン マリエラ マルティン カロリーナ)


食事が全部込みでサラはずっと開いてるので踊り続けられる。
120ペソ(約4800円)。
なんだけど現地集合、50人部屋の二段ベッドドミでシーツと布団は自分で用意。

120ペソなんてむちゃくちゃ高い上にラ・プラタなんて遠いし、しかもラ・プラタのセントロじゃないから行きにくいし、汚そうなドミでシーツ持ち寄りって誰が行くねんっ
                  


しかし即答したはいいけど10人とか10%とかいう前に1人も客取る自信ないよ。。。


                  

案の定、
どんなにビラを撒いても1週間前の時点でオレの所には誰も申し込んでくれなかった

べつに金はどうでもいいけどガストンになんていい訳しよ。。。
何人くらい申し込み来てるんやろ?
いっぱい来てたらイヤやな。。。
少なくても「なんで客1人も取ってないねん!」って言われそうやし。
オレの友達は誰も行くヤツおらんし。

はぁぁ、、、ゆううつ、、、

と、思ってたら最終週になってガストンが値下げを宣言した。
やっぱり、客来てなかったんや。。。
値下げしたらオレでも2,3人くらいは捕まえれるかも

いったい、いくらになるんだ?
100ペソは切らないとぜったい客来ないよ。
しかしなかなか発表しない。

どうしたんだろう?

結局最終の値段を聞いたのは水曜日だった。
土曜からのイベントで水曜から客取れってか!?

しかし、値段はご飯なしだがたったの40ペソ (1600円)

これなら来るだろう。おそらくあまりに客が入らないのであきらめて確実に来る値段にしたんだな。
しっかし、ビラには120ペソって書いてあるからいちいち説明してまわらんなアカン。
めんどい。
でもご飯なしだから事前予約も必要ない。客取れなくても問題ない。
どうせ稼げるとは思ってなかったからよかったぁ

ビラ撒いてるときに2人くらい直接申し込みの人がいた。
今、思えば金もらっとけばオレの手柄になったんだけどその時はもうノルマもなくなって気が抜け切ってたのでめんどいから直接行って払うように言ってしまった。

とりあえず最終週なので毎日撒きまくった。
前日の金曜日はマルコムとカニングで撒く予定だったんだけど木曜にフォーエバータンゴがラ・プラタで木、金、土とやってるという情報を得て
「今かよ、今しかやってないのかよっ?」
という状況だったので金曜に強行する事にした。

公演は9時から。ま、9時には絶対始まらないんだが。
木曜に行ったやつから詳しい情報を聞いて確実に2時までにマルコムに行けるように帰ってきた
(この話は「フォーエバータンゴ」編で)

とにかくなんとか2時10分前にマルコムに着いてガストンがいたのでガストンに挨拶したらオレが来ないと思ってビラ撒いてくれたらしい。
ありがとさん。
せっかく来たので一人だけお気に入りの女の子とワルツ踊ってすぐにカニングにむかった。
金曜カニングは年齢層高いので客は捕まえられんやろうけど頑張って片っ端から撒きまくった

何やかんやで結局オレも連れて行かれるハメになってしまった。 ハあァ
行く前からショボいのわかってるもんなー。
もともとショボそうなのにさらにショボくなってるんやもん。
失敗確実のイベントにアシスタントっていう中間管理職みたいな立場で行くのはツライなぁ。
儲からなくてイライラの主催側とショボくて楽しめない客の両方のご機嫌とらんなアカンのか。
     
しかもめっちゃ時間あまりそうやし、オヤツと暇つぶし道具を持って行かねば。
近所のキオスコで「SUDOKU」数独、ナンバープレースの本が1.5ペソ(60円)で売ってた。
ずっと独りで「SUDOKU」しとこー。
ハあァ、イヤやなぁ、、、気ぃおもー

土曜は朝からブルホのランプ交換の仕事。
3時間しか寝てないよ
マリエラが行き方の分からない奴らを集めてみんなで行くっていうんでオレも一緒に行くことにした。
1時15分にオベリスコに集合。
      

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ちりとてちん

2007年12月03日 17時46分11秒 | 日本旅館
 この9月にセントロに「上野邸ブエノス館」が出来てからめっきり客が減ってしまった。
              

「上野邸」はウッシュアイアに住んでた上野のじいさんが家にパッカーを泊めだしたのが始まり。じいさんは今は亡くなってばあちゃんが宿をやってる。
そこの娘さんがブエノスに住んでるのでこっちでも宿を始めたわけだ。
      

しかもロケーションが旅行者にはもってこいのサンマルティン広場の横。
レティーロ  バスターミナルから歩いていける!
となれば短期のパッカーならずともまずはそっちに足を向けるわな。
オレだってパッカーなら少しくらい高くてもそっちに泊まりに行く。
     

というわけで日本旅館にはほとんど新規の客が来なくなってしまった。
いつもならこの時期に満員になってないことはない。
11月に入ったら客はひっきりなし、去年もベッドの空き待ちどころかエントランスにテント張ったり、ソファーの空きを待ってる奴なんかもいたくらい。
それが今年は閑古鳥ですわ。

まぁ、ロケーションはそうとうよろしくないからね。
セントロから遠くてどうやって行ったらいいのか分からんわ、
周りはボリビア人街でちょー危険だわ。
と、くりゃ普通は近寄らんよな。
1回来てみればその居心地の良さも分かるんだろうけど来なけりゃ話にならん。


最近はホンマに物価も高くなってきて昔の1ドル=1ペソの時より高いくらいだし、上野邸はセントロにある分家賃も高くて狭いから居心地はそんなに良くないのでブエノスに長期滞在するパッカーはめっきり減ってしまった。

人が少なけりゃ少ないで気楽でいいんだけど問題は麻雀メンツが集まらないっちゅーこと。
管理人のテツさんはあまりにもヒマで毎日ボヤいてる。


そんな退屈な日本旅館での数少ない楽しみは週一の大河ドラマと朝の連ドラ。
今年は大河ドラマ「風林火山」も結構良いがそれより朝ドラがおもしろい!!

   ちりとてちん 

毎年4月から9月がNHK東京、10月から3月が大阪の担当になってるんだがやっぱりいつも大阪のほうがおもしろい。

しかも今回は最近の、というより今までの朝ドラの中でもトップクラスのおもしろさ!
てるてる家族」より「ちゅらさん」より「おしん」よりもいいかも

9月までのドラマはほんとにつまらんくて白石美帆が出てくるときだけ日本旅館視聴率は高かった。日本旅館では白石美帆は「陣釜さん」と呼ばれている。
そう「電車男」の陣釜さん
陣釜さんの視聴率が高かっただけだったんだが
今回の「ちりとてちん」はほんとにみんないい味出してる。
和久井映見のおかぁさん役めっちゃハマってるし。
京本正樹も新しいキャラがけっこうイケてる。

しかしなにより脚本がいい!!

最近のドラマはほんとにおもしろくなったと思う。
昔はトレンディドラマとか全然面白くなくて全く見なかったけど最近はいい脚本家が増えて面白くなった。演出がうまい。奥が深い。
日本に帰ったらいっぱい見たいなぁ。    
でもほんとに帰ったらドラマ見てるヒマなんてないんやろうけど。。。
朝ドラなんかぜったい見れんやろな。

とにかく「ちりとてちん」 なんで見れる人は見てね。