メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

クリップでトイレ修理!?

2007年11月25日 23時58分38秒 | タンゴ・ブルホ
 土曜は朝からブルホで下働き。
いちおうメインの仕事はアルゼンチンなので配線がええ加減でしょっちゅう切れる店のライトの交換。
それだけ。ちょー楽チン。

今日は切れてるのは4個。
そのうち2個はこの前換えたけどたぶんどっかがショートしてて根本的に修理しないと付かない。
よって、2つ交換するだけ。
このたった2つのためにオレは早起きしてるのか。。。

1個目梯子を持ってきて交換。
付かない。
他のに替えてもう一回。
付かない。

よく見るとなんかソケットの部分がおかしい。
これはソケット交換が必要だな。

次、靴の陳列棚のライト。
ん?、これ先週も換えたな。
ソケットを見てみる。

あ゛っ
これ、ネジがバカになっててめっちゃ苦労したヤツや。
バカになったネジを回すのに新しいドライバー買ってもらったんだ。
やな感じがする。。。

やっぱり、、、
交換しても付かない。。。。
結局1個も直せんやん。
はぁぁ、オレってなんてイヌティル(へたれ)


そこへオーナーの奥さんがやってきた。
女子トイレの水が流れないんだけど修理できる?

はいはい、やりまっせー、なんでもやりまっせー
給料もらってるのに一つもライト直せんかったら顔立たんもんね。

水のタンク、屋根裏にあるんだけど大丈夫?

はっ、はい?

梯子を使って天井の板をはがして這い上がる。
真っ暗、ホコリだらけ。
しかしそんなことにはメゲてられん。
ぜーったい、直してやるっ!!

どうも、紐の先のテコの部分が折れてしまっているらしい。
うっ、やっぱり直せんのか?

このテコの棒があればいいのね。ちょっと探してくる

    

こんなのしかなかったけど。これ使える?

元のはプラスティック製だったんだが買ってきてくれたのは鉄製だった。
でもたぶん大丈夫やろ。形はほとんど一緒やし。

また登る。

しかし、こんどはそのテコの部分と中蓋のシャフトをつなぐ部分の棒が入らない。
金属のテコの穴が小さすぎるのだ。

うぅぅっ、くっそー、何とかならんのか。
針金でもありゃムリヤリつなげるのに。。。。

やっぱり、プラスティックのやつじゃないと入らないみたい。
   針金があれば鉄製のでも使えるんだけど、、、

針金はないけど、こんなんじゃダメ?

と言って出てきたのがクリップだった。

もうなんでもいい。
意地でも直してやる。
またまた天井裏に這い上がる。
すでに何回も登ったり降りたりで身体中まっくろ。
しまいにはこの前ハムさんに頼んで作ってもらった携帯ストラップも天井の板にひっかっかって千切れてしまった。

むりやりクリップを穴に通してテコとシャフトをつなげる。
よっしゃっー、なんとか使えるようになったー

苦闘 3時間、通勤1.5時間、睡眠 4時間
こんだけやって給料10ペソ(約400円)か。
、、、はぁぁ、、、つかれた。。。 

293番 オクタビオ君登場!

2007年11月22日 03時44分41秒 | カニング
今年のカンペオナト・ムンディアルでオレのお気に入りだった293番オクタビオ&カルラが月曜カニングでデモった。
オクタビオ・フェルナンデス&カルラ・エスピノッサ
http://jp.youtube.com/watch?v=YS2pY0_rpxk

1曲目メロディー系タンゴ 
いやー。やっぱいいよ。
君、優勝だよ。     
このタメがたまらん。  

ストⅡ(古い)でエドモンド本田が腹ボテで飛び込んだ後、足払いで後ろにタメてスーパー頭突き、みたいな。
(意味わからん)

ビデオみたいなこの滑らかな動きが好きなんだよ。
カルラも落ち着いてる。きれいな足運びだ。

2曲目期待してたら今度はリズム系だった。
オクタビオ君ノリノリ。
しかしノリすぎ。走りすぎ。リズムだけを追いかけすぎ。
途中で何度も使ってたんで得意技だと思ってるんであろうコリーダ(小走り)が出るんだけどこれが完全に足が床から浮いてる。    
床と身体、自分と女の子のコネクションが切れてしまってる。
カルラもオクタビオ君に負けじと急ぎすぎ。
無理にアドルノ入れるのでパタパタなってた。

3曲目オトラでミロンガがかかった。
こっちの方がさっきより落ち着いてた。
でもやっぱりリズムを追いかけすぎてる。      
リズムだけだと見てるほうも疲れるんだよね。
緩急を上手く使い分けるのは大事。
ミロンガでもメロディー部分を入れるべき。
ここでもコリーダが浮いてた。
こいうのを「浮き足立つ」っていうの? 違うって。


彼は自分がメロディーが得意だということを自覚してないんだと思う。
おそらく自分では「リズム系の細かい動きが得意」みたいに思ってるのかも。
なかなか自分の長所短所に気づくのは難しいもんだ。
ムンディアルでは2曲目のリズム系の曲でもそんなに走ることはなかったのですごく良く見えた。コリーダは使わなかったし。1曲目のメロディー系、3曲目のドラマティック系(?)はもちろん良かったし。

音楽的にはもちろん技術的にもダンテより上だと思う。(コリーダがなければ)
女の子はやっぱりイネスのほうが断然上手いね。
ま、まだまだ若いから来年も再来年もあるよ。

それにしても今年はブエノスの2流ダンサー(実力があるのに稼げない)があんまり出てなかった。3流ばっかし。
去年はアオニケンにギジェルモ&パウラ、マキシ・コペーリョ、デブのハビエル等いっぱい出てたのに。


この日は他にブラジル人のデモもあった。
黒人のでかい兄ちゃんがスーツ着て、スタイル抜群の白人ねぇちゃんが長いスカートで登場。
重いタンゴの振り付けで始まったと思ったら急にアレンジがサンバ(ブラジルの)に!
ノリノリでブラジリアン・ダンスを踊りだした。   
会場もノリノリ。
派手な技も飛び出してウケてた。
最後はまたタンゴにもどって渋くポーズで決めた。

2曲目が始まると女の子がいなくなって男がスーツを脱いだ。
やる気じゃん!
と思ってるとワイシャツも脱いでTシャツに。
そこに超ミニのセクシーワンピに着替えたねぇちゃんが飛び込んできた!
盛り上がりまくり。
みんなで手拍子。

彼らはたぶんこの踊りでもむちゃくちゃ上手いわけではないんだろうけど盛り上げかたを知ってる。
いいところで大技を出す。リフトにアダジオ。
ときには男が股割りしたり。離れて二人でステップの踏み合いしたり。
タンゴってそういう盛り上げる技術があんまり発達してないんだよね。
みんなあんまり見慣れないものだからなおさら盛り上がったよ。
今回はかんぜんにブラジルカップルにオクタビオ君は喰われちゃった。

メン・ピン・タンゴ ツモっ!

2007年11月20日 20時16分55秒 | その他
いきなりだけど今日からパワーアップしてこっちに引っ越してきた。
そしてブログ名も変更。 その名も、、、

メン・ピン・タンゴ ツモっ!

ほんとにパワーアップするのか!? 
いちおうコメントは打てるようになったけど今までどおりにオレ様の毒談と偏見の日記なんで書いたことにいっさい責任は持てません。
あしからず。

今までの日記はこちら
メン・ピン・タンゴ  ~2007年11月まで 
http://diary3.cgiboy.com/2/eriito/

エブレン&パス

2007年11月18日 19時30分52秒 | プラクティカ X
いやー、ほんまに最近はすぐにユーチューブにアップされるなぁ。
助かるわぁ。


今週Xは イスタンブールの星! エブレン・サイン 
と背の高いアルヘンティーナ   パス・ジョルジ

EVREN SAYIN + PAZ GIORGI
http://jp.youtube.com/watch?v=fu6JvdR7hHU&feature=related
今回4曲とも全部アップされてた。
もうレポートしゃんでもええかな?


パスちゃんはただの素人(上手いけど)
今回のために1週間くらい前にパレハを組んだ。

主役は エブレン。
トルコ、イスタンブールの星。
トルコはなぜかタンゴのレベルが高い。トルコ人よく来るんだよ。
エブレンは3ヶ月くらい前にブエノスに来たんだっけ。
友達だがやつはスペイン語がオレは英語が喋れないんでお互い挨拶しか出来ない。

最初見たときから「うまい!」と思ってたんだ。
ピコピコ踊るので滑らかさはないがそれが個性になってる。
リードが上手い。女の子をしっかり、的確にコントロールしてる。
おもしろい技をいっぱい使う。音で遊べる。
まぁ、ビデオ見れば分かるよね。


くそー、オレより上手い外人(アルゼンチン人以外)がまた増えちまったぜ。
アルゼンチン人は上手すぎるんで外人と比べて
「オレもまだまだ大丈夫」
などと安心してられんな。もっと勉強せねば。


しっかし、いきなり最初のデモがXかよ。
やるやんけ。


おとといビルータでカーラがデモ終わった後に挨拶しに行ったら
「次はケンがここでデモする番だから」
って言われた。

イエイエ、とんでもごじゃいましぇん。
わたくしはデモなどしましぇんぞ。小心者じゃで。

しかし、たしかにXでデモるよりビルータの方がビビるな。
Xの方がプラクティカだからか、なんとなくアットホームだ。
ビルータは一般人も多くて見る目がシビアだもんな。
ひろし君&きょう子ちゃんがスンデルランドでデモッたときの気持ちが分かる気がする。

ヌエボのクラス

2007年11月11日 19時39分10秒 | アルゼンチンタンゴ
今日からプルポ・ウィークのクラスが始まった。

今日はマティアス&カーラのクラスがあったのでアシスタント。
マティ&カーラとガストン&マリエラがタンゴ・ヌエボと題したクラスを2回づつやる。

今日はその1回目。
やったのはア・ファボールとエンコントラの動き。
ナベイラが4taサカーダの説明するときいつも教えるやつ。
ヌエボっていうより、タンゴの基本の動き。
つまり女の子はいつも男のセントロを中心に回転運動(ヒーロだな)をしようとする。
それにたいして男が動かない、もしくは同じ回転方向に動けばヒーロの動きになる。
これがア・ファボールの動き。普通のサカーダなどもこの動き。

これに対して男が女の子の動きをブロックするように反対回転方向に動けば直線の動きになる。
これがエンコントラ。
普通にまっすぐに進んだり、オーチョしたり、4taサカーダなどがこれ。

ほんとにタンゴの基本の動きなんだが生徒がレベル低すぎてそれ以前の問題だった。
でもみんな意味は理解できてたみたい。



それはいいとして
先月今月と香港人の女の先生がナベイラとチチョのクラスを取りたいというのでパートナーとして雇われて取ってきた。

まずはナベイラのクラスから。

取りに行ったのは今回最後のクラスだった。
生徒数は多かった。20組くらいは来てた。上手いヤツもまぁまぁいた。
ナベイラのクラスはもう知ってることばっかしだな。出来るかどうかは別にして。
いつもどおりの技を組み合わせを変えてるだけだ。
そしていつもの説明。
上記のやつと音の取りかた。
ナベイラのクラスはナベイラの喋りが結構面白い。
親父ギャグをいっぱいかます。
しかも昔はほとんど個別で説明してくれなかったのに大分人間が丸くなったようだ。
一番最後に1曲踊ってくれた。
いつもの技しか使わなければほんとに完璧なダンサーだ。
やっぱこの音楽センスは絶品!!



チチョのクラス。

今日で最後のクラスだった。
ちょうどプルポウィークで外人がいっぱい来たので今日は人が多かったが先週までは10組くらいしかいなかった。上手いやつはあんま来てない。
きてたのはアレハンドロ&マリソルくらいかな。

技をちょっとづつ繋げていって長いシークエンスを作る。
一つ一つの技にかける練習時間が短いしリードも体の使い方も教えないのでみんなただのコレオグラフィーになってた。
ときどき中級でやけに簡単な日があったと思えば中級も上級も変わらん日もある。
チチョはいろいろ面白いこと考えるけどもう今はみんな自分でいろいろ技を作るしオレも元々クラスで技は覚えないで自分で作るほうなので新しいエレメントがないと感動はない。

知ってることの応用ばかりでどれもそんなに難しくなかった。
どちらかというとナベイラのクラスのほうがムズかった。
とくに新しいエレメントがあったわけじゃないので最初のクラスは楽しいと思ったけど3回目からはほんと「仕事してる」って感じだった。
相手の女の子がもうちょっと踊れれば楽しかったかな?
いや、クラスがあんま面白くないので一緒だろうな。学ぶことないし。

たぶんみんなそう思ってるんじゃないかな。
最近はX行っても2、3年前みたいにチチョ系の技を連発するやつも減ってきた。
みんな結構クローズで組んでる時間が長くなった。必要なときだけ離れる。
もっとタンゴの根本のコネクションを重視した踊りのほうが楽しいということに気づいてるんだと思う。
チチョのヌエボの曲でのデモみたいな踊りは飽きられてきてる。

だからどっちかというとナベイラのクラスのほうが人気があるんだろう。
ナベイラはコルガーダ、ボルカーダ、4taサカーダとソルターダしかないもんね。
最初に書いたようなナベイラのタンゴ理論があってそれを習いに来るやつは多い。
同じ技しか使わないが基本的にコネクションが切れることはあまりないし。
今やコルガーダ、ボルカーダやソルターダを振り付けに使わないダンサーはほとんどいないし、もうナベイラはクラシック、トラディショナルになってきてる気がする。

チチョの踊り方は結構女の子のレスポンスを要求する。
たとえばオレたち(ダナパブ系)のスタイルでは男が与えるエネルギーに対して女の子が同じエネルギーで後から応える。
しかしチチョのシステムでは女の子の左手は男が右手を放していてもすぐに反応できるようにしておかなければならない。男の助けが少ないということ。
このシステムだと普通に踊りに行って知らない女の子にいきなり技をかけた場合女の子がリードを受けられないことが多くなる。
つまりこの系統の技に関してはチチョ系の先生に習った女の子でなければあまり実用性がないということだ。

今日、女の子を2回転させるパートがあったがチチョは
「サルサと同じで手は軸の真上で回さないと女の子が軸を崩す」
と言っていてが実際チチョは軸のちょっと外側でまわしていた。
サルサと一緒で回転させるときは女の子が手を上げやすい位置で軸の周りを円を書くように回さないと女の子は回りにくいのだ。
女の子の頭の真上まで手を持っていくと手(腕)と背筋のコネクションが切れるのでリードが伝わらない。
もうちょっと考えて教えようよ。
いいダンサーといい先生は別といういい例。

いちおう今はフアナがパートナーなんだが2回マリアナ・モンテスが代わりに教えに来た。
クラスでは基本的に説明はチチョしかしない。
直接先生を捕まえて聞くとフアナは普通に教えれるがマリアナはチチョと代わらんくらい教えるのは下手だった。
セバスチアンが教えるの上手いと聞いてたんでマリアナも上手いかと思ったら全然ダメだった。



今回チチョのデモは金曜イデアル。
見に行きたかったけどマルコムでN子ちゃんに捕まってしまい、いつものごとく喋り捲られて気づいたら全然踊らないまま1時半過ぎだった。もったいないのでちょっと踊ってカニングにビラまきに行ったら2時過ぎ。さすがに今からは間にあわんだろうと思って諦めた。

今回はフアナと初めてのデモだから見たかったのに。。。
フアナは小さいがチチョもすごく痩せて小さくなって迫力もなくなったがつりあいは取れてる。散発してすっきりして結構いい男になってるよ。

見に行った人の話ではデモは結構良かったらしい。
やっぱりチチョの音楽センスもむっちゃいいもんね。
チチョは変な技やるよりリズム系のクラシックのタンゴやミロンガで踊ってるときが一番いいと思う。音楽がよく見える。

今回は1回しかデモがなかった。
明日にはパリに帰るらしい。   ざんねん。。。