メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

とうとう、、、

2008年09月28日 06時11分18秒 | 日本旅館
日本旅館の管理人になってしまった。。。


前の管理人が「もうやりたくない」と言うので仕方なく就任。


それがまた予想通り、最初から問題続発。

引継ぎの時から金合わへんって言うし、インターネット調子悪いと思たら電話も通じへんようになるし。。。


風邪引いて寝込んでるんやから、大人しく寝やしといてや、ホンマ。




と、いうわけで少しの間(?)、旅館の管理人やりますのでよろしく。

タンゴ・イタリアーノ

2008年09月24日 03時11分06秒 | マルコム
今月、来月とブルホではピンになった マリエラ&カーラ が毎週、いろんな男性ダンサーをゲストに呼んで 「プラクティカ・ギアーダ」をやっている。



「プラクティカ・ギアーダ」とは先生が見てくれる練習会。

ブルホでは毎回何かのテーマをみんなで練習したり、新しい可能性を追求したりする。




1週目のゲストが    パブロ・インサ

2週目          アルベルト・コロンボ

3週目          エセキエル・ファルファロ

4週目          マリオ・コンシグエリ (マリオ&アナベラ)

5週目          パブロ・ロドリゲス  (サロンのパブロ&ノエリア)

   ...


と、 超 豪 華!! 



毎回、ゲストダンサーが自分の得意技などをテーマにする。

パブロ・インサは 「ソルターダ」
アルベルトは   「カイーダ」
エセキエルは   「カンビオ・デ・ディレクシオン」(方向転換)

だった。







ここですでに2回、  となってる人が多いと思う。


「アルベルト・コロンボ」って誰??

「カイーダ」って何?







ここで ミニ マニアックタンゴ辞典

「カイーダ」(caida)は「落ち」「倒れ」のこと。

普通、ステップする時は軸足で蹴って体の軸を傾けないようにして進むが、
この「カイーダ」は、わざとそれを崩して倒れるようにステップする技。





そしてその「カイーダ」をテーマにした「アルベルト・コロンボ」が今回の主役。




オレも知らんかった。

プラクティカの予定表を見て、

「誰? これ?」 

と思ったので、ユーチューブでチェック。




 アルベルト&アレサンドラAlberto Colombo y Alessandra Rizzotti




な、なんや、このオッサン!!

ハゲデブオッサンやのにむちゃくちゃ上手いやんけっ!!




いろいろ、調べてみるとイタリア人だということが判明。

プラクティカでも、教え方も良く、言うこともオモロイし、やっぱり上手かった。








で、このオッサンがアルゼンチン人なんだけどオランダに住んでるクラウディア・ヤコブセンと金曜マルコムでデモった。

ビデオ撮ったンやけどオレの(借り物)では暗すぎて全然見えん。

ユーチューブチェックしたら2003年に一緒に踊ってたが古すぎだろっ!





このデモがまた良かった。
パートナーのアレサンドラと踊ってるビデオより全然落ち着いてていい。


オッサンはビデオ見て分かるとおりテクニックは超1流アルゼンチン人レベル。
ミュージカリティーもすごくいい!
で遊べる。


こんな上手い外人見たことない!!
しかもビデオの時なんかよりずっと上手くなってる。




クラウディアがタンゴのデモをするのは初めて見た。
何度も踊ったことあるので1流のダンサーだとは思ってたがデモでもすごく良かった。
踊り方がマリエラにすごく似てて大っきいマリエラって感じ。



この2人の組み合わせむちゃくちゃいいと思う。
2人とも大人な感じで落ち着いてて余裕も貫禄もある。

いやいや、久しぶりにいい踊りを見せてもらったよ。









イタリアはレベル高いとは思ってたがすごいなー。
こんなオッサンがいるならイタリアでもタンゴ習えるな。






そしてオレが「イタリアはレベルが高い」と最初に思ったこのパレハを紹介しとこう。



クラウディオ&バルバラClaudio Forte y Barbara Carpino




分かる人には一目瞭然。
彼らはマティアス&カーラの生徒。
体の使い方だけじゃなく体の大きさまでそっくり!

彼らは若いがイタリアのシラクサ・タンゴフェスティバルの主催者だ。

彼らがブエノスに来た時にガストンが

「ヤツはでっかい車乗ってんだよー。」

と言っていた。


シラクサTBはヨーロッパのタンゴフェスの中でもかなり大きいものの一つ。
ユーチューブ見てても観客が溢れてるもんね。
ヨーロッパのタンゴ人口はムチャクチャ多い。


主催だけじゃなくもちろんデモもする。
御覧の通り、めちゃ上手い。




このビデオのカニングにもセシリア・ガルシアはじめ、若手のダンサーたちがいっぱい見に来てた。



テクニックは1流。
ミュージカリティーも悪くない。





タンゴ・イタリアーノ  カナリ、レベル高いよー。

今やヨーロッパには1流のアルゼンチン人ダンサーが溢れてる。
ヨーロッパのレベルはどんどん上がっていく。





タテ & マリアナ

2008年09月21日 10時39分46秒 | 他でのデモ
今年6月ごろからむちゃくちゃ上手い男を見かけ始めた。
かなり前にも見たことある気がするがほんとにかなり前。



オレが知らないってことは外人なのか?  

ときどきブエノスに来るとか?





しかし、体の使い方、リードは超1流のモデルノダンサーそのものだ。




話してみると彼はアルゼンチン人でショーダンサーだった。

今年も「タンゲーラ」で日本にも行っていたらしい。
その前後はずっとアメリカ、ヨーロッパなどを回っていたそうだ。


海外にいた期間が長いのであまり見かけなかったというわけだ。



その「タテ」君がクラスを始めた。
しかもあのマリアナ・ドラゴネと一緒に!!

これは取るしかないっしょ!?



というわけで最近ときどき彼らのクラスを取っていた。







で今回、とうとう2人でデモることになったというわけ。
デモった場所は最近アンダーグランドで人気の「エル・ソシアル」
このミロンガ(?)の模様はKumita氏がレポートしてくれているのでそちらを見てね。

ゴハネ~ラ!
http://ameblo.jp/imageconsultango/entry-10141492102.html








しかし、このタテ君。
ほんとにショーダンサーでこういうミロンガでやる、いわゆるインプロでのデモンストレーションはやったことがない。

初めてのインプロデモ。 デビュー作。

それを踏まえて見てみよう。




 タテ&マリアナ Tate Di Chiazza - Mariana Dragone - Club Social





この日、ソシアルに行って会った時からガチガチに緊張してたタテ君。
やっぱり1曲目はカチコチ。


しかも、どう見てもこれ、まったく練習してないだろ!?

普通はデモる前に何回も踊って魅せ場の計算などをしておくもの。
しかし、どう見てもこれはまったく計算してない。




まぁ、インプロのデモは初めてだから仕方ないか。


なんとか中盤からノレてきて、スローモーションのガンチョスカしが決め技になった。



しかし、やっぱりショーダンサー。

最後のキメがヤリ過ぎだろっーーーー。





Tate Di Chiazza - Mariana Dragone - Club Social 2





だいぶ落ち着いてきての2曲目。
かなりいい感じ。

見て分かるとおりこの男、かなり耳 がいい。

彼はヌエボ系ダンサーとは交流が少ないのでヌエボ系ダンサーがやるような音を使った小技で遊ぶような踊り方はしない。
トラディショナルダンサーなので音の取り方はオーソドックスだがフレージングもの表現もすごくいい。



1つの曲を覚えるのに最低500回は聴くと言っていたが彼は耳がいいのでそれくらいでかなり細かいところまで覚えられるのだろう。
オレは500回では足りない。。。








タテはトラディショナルダンサーなのでヌエボな技は使わない。
昔から使われている程度のコルガーダやボルカーダは使うがヌエボヌエボしたことはしない。



クローズでの歩き方も少し前傾で胸押し型。

典型的なトラディショナル、ウルキサ系だ。




しかし彼の体の使い方、リード方法はモデルノなシステムを取り入れている。
体の全ての部分を繋げて柔らか~くコントロールしている。


モデルノ系トラディショナルダンサー!?


体の使い方、リードは超1流!!!
オレが知ってるダンサーの中でも10本指に入る。








しかも、のは彼はショーダンサーだということ。




はっきり言ってショーダンサーには、サロンで踊るときにちゃんとリード出来るダンサーはほとんどいない。

ステージのショーの体の使い方はまったく違うから当然なのだが、ほとんどのダンサーがうまく使い分けられないのだ。


よって、ショーダンサーのリードは腕リード、パワーリードになるか、察知(合図)式になってしまいやすいもの。
どちらも女性にはやさしくないリードだ。


しかし彼のリードは オーガニック!!
1流のモデルノダンサー、サロンダンサーとまったく同じ。
自分の体の使い方はモデルノダンサーそのもの。



まぁ、彼がステージ踊ってるところを見たことがないのでなんとも言えんけど。
ステージではけっこうショボかったりして。。。





マリアナはステージでは目立たなかったもんなー。









そしてそのマリアナ・ドラゴネは、やっぱりサロン上では実に素晴らしい!!

この柔らかい動き!







マリアナは、オレマイベスト・スーパー女性ダンサー
                        ダントツ No.1 なのだ。








何が?  って、




彼女ほど完璧なフォローテクニックを持ってる女性はいない。

踊るとむっちゃくちゃ気持ちいい。



体はかなり大きいのに(前から見ても横から見ても胸が同じ厚さ)動きが軽い!

もちろん軽いのにピッタリ全身のコンタクトがある。
リードの受けがしっかりあるし、すごく安定している。



そしてまったくカドがないのだ。


どんな動きをしても全ての関節部分が軽く、柔らかく 動く。

まるで風船人形と踊ってるみたい。
フワフワで気持ちいい。
ちゃんと体の各部分を感じるし、不可能な角度がないんじゃないかと言うくらい自由に動く。






その秘密は彼女の足の親指にあったっ!!!



マリアナの親指、めちゃくちゃデカい!!



ほぉーーーーーーーっ。

すべてはここ、脚、足、親指の筋力だ。





セシリア・ガルシアと同じ、親指一本で自分の体を支えられるくらいの筋力なのだ。
どんなに少ない接地面でも安定して立っていられる。
軸のカバー範囲がすごく広いということだ。
腰は低くても足先で強~くセントロを押し上げている。
安定していればそれだけリラックスできる部分も多くなる。




マリアナは教えるのも上手いし、性格もかわいくて愛くるしい。

タテ君もお洒落でカッコイイし、男らしい。





オトラでは調子にのってかかったミロンガのリズム に合わせて胸をプルプルさせているタテに、マリアナがツッコミを入れていた。

せっかくノってきたところだったのでもう1曲見たかった。




技術力は2人ともパーフェクト!だから、あとはタテ君がインプロでの魅せ方を勉強すればむちゃくちゃいいパレハになると思うんだけどなー




Tate & Mariana




親バカ

2008年09月17日 09時46分56秒 | 他でのデモ
いやー、アルゼンチン人ってやっぱ日本人とは違うよなー。

3月にガストン&モイラのセミナリオがあったときも抱っこしてシークエンスやってたけど、これはどうよ?




アンジェロ  with  モイラ & ガストン Angelo baila con Moira y Gaston





アンジェロ 飛んでるだろーっ! 


もう6ヶ月くらいだからいいのか?

日本人は絶対しないよね。


しかもめっちゃ上手かったり!!
こんなデカイ子供抱えてよく踊れるな。
ガストンもモイラもミュージカリティー良いしー。




こんな頃から踊ってりゃ、上手くなるに決まってるわ。




マニアック タンゴ辞典 セントロ、ディソシアシオン 追記

2008年09月12日 19時19分26秒 | マニアック タンゴ辞典
え~、このマニアック タンゴ辞典は一応タンゴで使う用語などの解説をしています。


んだもんで、スペイン語辞典とは少し違うのでご了承ください。





たとえば、「ラピス」なんかはホントの意味は「鉛筆」だけどタンゴでは男性のアドルノの一種。



この前解説した、「ディナミカ」ももともとは「力」「活動」などの意味がある。
これは質問者がそのことを書いてたので本文で説明を省いてしまった。ゴメン。





つまり普通に喋ってるとき にはもちろんそういう意味で使う。






ここではタンゴの踊りの中で特別な意味を持つものを解説してる。












今回はだいぶ前に解説した「セントロ」の追記事項。


(参照 http://blog.goo.ne.jp/menpintango/e/43535de3314c3d50d0c7501dd50ee98a



「セントロ」はもともと「中心」という意味なんでタンゴの中でも「彼女が描く円の中心」とかいう風に使うこともあるので注意。







「下半身のセントロ」 について。


どうもこれは日本語では「丹田」というらしい。

知ってる人も多いと思う。





身体をコントロールする中心。






前回の説明で先生によって指している部分が違うので「下半身のセントロ」「全身のセントロ」という風に分けていたが、よく説明を聞いていると大体同じ部分を示していることがわかった。


つまりこの部分はポイントではなく、結構広範囲を示している。




はっきり「丹田」の部分を示す人と「丹田」を含むお腹の辺り一体を示す人がいる、ということ。










これによって気付いたのは、タンゴにおいて「下半身」 は、この「丹田」を含む部分、腰椎から下の部分 なのだ。





つまり上半身と下半身は「上のセントロ」を含む「胸椎」より上の部分と、
「下のセントロ(丹田)」を含む「腰椎」から下の部分で分けられる。







下半身を残したまま上半身だけを回転させる(ディソシアシン)と胸椎の部分が回転する。

(参照 http://blog.goo.ne.jp/menpintango/e/3fc8afbc6de6e63b3a274be0f9a66d20


腰椎から下は残ったまま。




実際には第12胸椎と第1腰椎の間だけが捻られているわけじゃないとは思うが、そういうイメージだ。







この前、オレが腰を痛めた のは回転量を増やすために腰椎を緩ませてしまったのが原因。
(最近はだいぶ良くなってきた)




腰椎は腰と同じ方向を向いているようにしっかり
                     「腹」を締めておくこと。



そうしないとみんなも腰を痛めるよ。




まぁ、色々試して、イタい目みて、体で覚えていくのが頭の悪いヤツが上手くなるための早道なんだろうけどね。




グロリア&エドゥアルド

2008年09月10日 09時42分41秒 | イベント
グロリアとエドゥアルドのデモって確か1回くらいは見たことある気はするんだがあんまり前なんで全然覚えてない。




どうも今年はムンディアルでショーをしたらしい。

ビデオ が出てたので見てびっくりした。




 グロリア&エドゥアルド Gloria & Eduardo Arquimbau




このじぃさん達ってヌエボ・ダンサーだったんだ!?


ソルターダにガンチョスカし、プルポみたいなソルターダからのガンチョ、、横ボルカーダから昔ガストンが得意だった足首トマーダ、とヌエボ技連発。




振り付けのショーダンサーだとは思ってたがここまでヌエボな技を取り入れてるとは知らなかった。



まぁ実際、今のショーダンサーたちはコルガーダやボルカーダ、ソルターダなんかは使って当然でみんなヌエボなんだが、こんなじぃさん達がここまでやるとは大したもんだ。



彼らはショーダンサーで常に観客を盛り上げることを考えてるから、盛り上がる技をどんどん取り入れていくのだろう。

こんだけやってくれりゃ会場もかなり盛り上がったことだろう。




音楽 にも合ってるし、これをちゃんとリードで出来れば本物のヌエボダンサーだな。









グロリア&エドゥアルドのショーはいいとして、
今年のステージ部門ではチチョやセバスチャンなどヌエボ系ダンサーの技を取り入れている組がすごく多かった。




さっきも書いたがソルターダ、コルガーダ、ボルカーダなどはトラディショナル化していてタンゲリアでも当たり前で使われている。
というか、無かったら盛り上がらないのでこういう振り付けでは欠かせないものになっている。



チチョやセバの技も一般化し始めたので振り付けに取り入れられるようになったのだろう。

(Xなどのプラクティカでは、「同方向ボレオ」や「同方向ガンチョ」などはすでに通常技になってるし、脚持って(女の子の体を)回したりするのは古い(ダサい)ので誰も使わなくなった)











それから、今年のステージ部門の振り付けの特徴は 「空中戦」


去年とはうって変わって今年は派手だった。





ルーカスが得意だったセンターダの応用技。
女の子の体(脚)を男性の体に引っ掛けてガンチョさせたり、ピエルナッソさせたりする。

チチョやセバも使うよね。




この絡みつき系(アトラパーダ?)の技が多かった。

とくにコロンビアはよく使っているが今年はさらにパワーアップ!!、滞空時間が長くなった。







空中で女の子の脚が動くので踊ってるように見える。



バレエ系のサルトなどでフワフワ系や単純なリフトの滞空時間が長いと踊っているように見えない、タンゴっぽく見えない。

しかし、この系統の技だと脚がパタパタ動かせるのでタンゴのイメージに合うのだ。





去年の優勝組も取り入れていたが、みんなそれをさらに応用してきた。







振り付けはどんどん進化する。





でも衣装はトラディショナル。
今年はヌエボなイメージの(パンツルックなど)の出場者は少なかった。

踊りのイメージは衣装で決まる部分もかなり大きいからね。



やっぱりこういう「ショー」派手な方が見てて面白い。

でも一応「タンゴ」の大会だから「タンゴ」のイメージから外れてるとヘン。



要はどこまで(現在)見てる人の「タンゴ」のイメージから外れずに楽しませられるかってことか?



客観的 今年のムンディアル

2008年09月05日 17時45分35秒 | イベント
今年のムンディアルはあまり盛り上がらなかった。

これは「内容が」という意味ではない。

街(ブエノス)的に、である。   




         







原因はもちろん新政府 にある。






昨年末、大統領が変わってから問題が多発。(急激なインフレなど)




ムンディアルに一番影響を及ぼしたのがこの前まであった農畜産物ストだ。




ここ数年間はムンディアルの会場はパレルモ(新市街)のプラザ・イタリア駅前にある「ラ・ルラル」というところで行われていた。


しかしこの「ラ・ルラル」、実は「農畜産物展示場」なのだ。
実際毎年ムンディアルはだっけ?)の品評会のすぐあとに開催されるためクサかった。




政府と農家との闘いが長期間続いたため、「ラ・ルラル」は貸してもらえず。

結局ギリギリになって今回の会場「エスタディオ・オブラ」をとったわけだ。








会場が決まらない = 日程が決まらない = 広報活動が出来ない。









実際街中にピンクの「TANGO」の看板が見え始めたのはほんとにフェスティバル直前だった。


しかも看板には「TANGO」の文字しかない。
説明のところに小さく「FESTIVAL」「MUNDIAL」と日程が書いてあるだけだった。
なぜか今年は「CAMPEONATO」の文字もない。





ハッキリ言って現地民が見てもなんのことか分からない看板である。









そしてこの前も書いたように今回は約1週間前にすべてのチケットが配られた。
問い合わせると「当日券はない」とのこと。



チケット がない = 見れない  

と考えるのが普通だ。




しかも繁華街のすぐそばにある「ラ・ルラル」と違い、「オブラ」はめちゃくちゃ遠い。
チケットなくて見れないかもしれないのに遠いとこにワザワザ行きたくない。





実際には決勝ですら空席があり直接行っても見れたらしい。





と、いうことで客の入りはかなり悪かった。








参加側は、、、  



現地民はまだしも海外から来る人は長期休暇の予定も入れないといけない。


しかし、大会参加の詳細がなかなか決まらない = 「今年はやめとくか~」 


となるのも仕方ない。





そして日程が8月末9月1日にまたいでる。
アメリカの学生達 はみんな9月から学校 だからねー。
8月末には帰っちゃうんだよ。

仕事ある人だって9月からって人も多い。





実際、去年はあれほど多く来ていたロシア人は今年はまったく見ない。


ま、ヨーロッパ人たちが来ない理由は他にもあるが。







そして亜人ダンサーたちは昔のようにムンディアルに「タンゴドリーム」を描いてはいない。

大会で勝つダンサーと実力で稼げるダンサーが違うというのがすでに分かっているからだ。






毎年参加者は減ってはいる が、今年はほんとに少なかった。
一昨年は7??組、去年はたしか全部で6??組はいたが今年は406組。







                   







そして大会自体の進行もだいぶ手抜きだった。





いつもは予選、準決勝共に2回 づつだったのに今年は準決勝は1回。

サロンのグランフィナルもなかった。


しかもステージの準決勝とサロンの決勝を同じ日にやるなんて詰め込みすぎだろっ!



去年まではサロン、ステージとも準決勝でさえ間に何回も演奏 やショー が入ったのに今年は決勝ではあったみたいだけど、準決勝ではまったくなし。






いつもは会場に入るのに何時間もかかるくらいアルゼンチンな感じなのに今年は予想以上に手際が良かった。

休憩時間とかも短くて「さっさと終わらせてしまえ」って感じだった。

まぁ、見る側からすればちゃっちゃと進んで良かったけど。






ステージ準決勝とサロン決勝を土曜に被せたくせに日曜は何もなし。

一番人気のステージ決勝を月曜に回したのはいつものように人が溢れるのを避けたため。

人が多いとその分警備員を増やさないといけないからね。







つまり全体的に「金をかけたくない」というのが見え見えだった。

政府がケチって大会費用を削減したのだろう。








「アルゼンチンに新幹線を敷く」 とか言ってる金があるならもっとタンゴに金かけた方が外人が来て儲かるって思わんのかね?

自分が買った「TGV」 に乗りたいだけなんやろうけど。




現政府はかなり悪政だ。

いつものことだが今回はすごい展開で生活環境が変わってるので住んでる人間には大変。




とにかく、来年のムンディアルはもうちょっとまともにやってくれよ~。





ステージ部門 チャンピオン

2008年09月03日 07時19分21秒 | イベント
もうみんな知ってるよね?
時間ないのでとりあえず速報。
毒談はまたのちほど。


結果発表のビデオが出たので追加。







結局エセナリオの方も決勝見れなかった。
人気あるから当然だよね。








優勝はやっぱりこの2人!!

  ホセ&メロディー Mundial de Tango Escenario: Campeones 2008




準決勝からメロディーちゃん輝いてたもんなー!






2位は  マキシ&マリセル

実力派。
振り付けに盛り上がり部分が足りなかった気がするが、
この順位を取れてもおかしくない。







3位  ジョン&ヤイスリ

 コロンビア。
う~ん。。。。
見所が盛り上がりの空中技しかなかったんだが。。。







4位 カルロス&ジーナ

  こちらもコロンビア。
  これも。。。。
  毎年出てるがコロンビアの中でも異種。独特な踊り。






5位に ファビアン&ビルヒニア

かなりイケてた。 
3位か4位は狙えると思ったんだが予想外のコロンビア2組が入ったのでここに収まった。







今回はなぜか発表が5位までだったのでここまで。


細かいことはまた書くねーーー。

(1回2,3時間かけて書いたんだけどセーブしてなかったらトんでしまった。。。)

悔しいからすぐには書きたくない。



エセナリオ準決勝

2008年09月01日 11時53分52秒 | イベント
サロン部門の決勝に行けなくて、みんながどういう踊りをしたのか見れなくて残念。

とくにHiroshi&Kyoko含め、日本勢が決勝の舞台で去年より格段にレベルの上がったアルゼンチン人たちとどれほど奮戦するのかを見たかった。





ステージ部門の決勝進出者 発表。

http://www.mundialdetango.gov.ar/home_detalle.php?id_not=68&PHPSESS=2ceecd293c6b8f2a842c5e26fd388815



今年の準決勝はキツかった。。。

何がって?


今年はいつもみたいに2部制じゃないんだよ。
50組近いパレハの重~い曲のショーを見続けるのはキツい。


しかも夜はサロンの決勝があるので早く終わらせないといけない。
というので途中の休憩時間が短い。5分くらい。


去年まで途中で演奏やプロのショーがあったけどそれもなし。


3時間半ずっと「ケハバン」(今年は「ケハバン」多かった。)やピアソラのショーを見せられるのはカナリきく。

ほとんど寝てないこともあり、最後の方はウツラウツラだった。




それでも「いい」パレハは 見逃してないよ。
「いい」のはやっぱり眠くならないもんね。



今年は4ラウンドに分かれていて途中2ラウンド終了後に審査員が全員入れ替わった。

そういうのあり?
前半と後半で審査基準が変わるじゃん!?
ま、いつものことだけど。

審査員もあれ全部見続けてると眠くなってくるだろうし。









準決勝で目を引いたのはこのパレハ。



 ホセ&メロディ JOSE FERNANDEZ Y MELODY CELATTI



いいねぇ~。
二人とも上手い!。





そしてやっぱり、ネリ&ヤニーナ




この二組は固いな。









コロンビアもバイロン&バネッサ 良い!。

去年は予想以上に決勝進出が少なかったコロンビア勢。
今年は4組も決勝進出。

やはりステージ部門ではコロンビアは強い!
素晴らしい技術力。 表現力。 音楽センスだ。



しかし、、、、
K女史があるコロンビア人たちのタンゴの欠点を発見した。

「コロンビアの女の子達の踊りは健康的すぎる」というのだ。


たしかに技術力は素晴らしいがエロさが見えてこない。

シャープな動き、力強い表現は得意だが動きが爽やかでまるで若いエアロビのおネェさんのように見えてしまう。



もともと小柄なコロンビア人。締まった身体は子供のようにも見えてしまう。
実際みんな若いし。


アルゼンチン人が30年ほど前に作り上げた観光客用ショータンゴのイメージ、「エロエロ」とは違う。

バンドネオンの音はもっと曖昧でしつこく、どこか哀愁を漂わせている。

やはりこれはステージ部門だからみんなが持ってるアルゼンチンタンゴのイメージに近い方がタンゴらしく見えるのではなかろうか?






そういう点から見れば準決勝進出組の日本勢はそういう「タンゴのイメージ」をかなり出せていたと思う。

去年はL君と出ていたオレのお気に入りMちゃんは今年はG君と出場。
残念ながら決勝進出はならなかったがMちゃんの表現力は素晴らしい。

しかし、Mちゃんが得意とするそういう表情、表現も今年は他国の女性達もすごく上手くなっている。





今年はどうも男性陣が少しさえない、というか、女性陣が上手い!

とくにステージ部門は   女性の表現力、表情  が見物だ。







ナタリアの表現力で今まで勝ち抜いていたブルホのホセ&ナタリアも他の女性達の表現力アップによってかなりキツい戦いを強いられている。

なんとか最後に名前が呼ばれて決勝に残れたが今年も上位は難しそう。










そして決勝組でこのパレハを忘れてはならない。

ファビアン&ビルヒニア

いきなりリーゼントとベティちゃんの格好で出てきた二人はコミック振り付けだった!

タンゴだけじゃなく色んな曲をミックスしたCDでハッキリ言って踊ってる部分は少ない。
ファビアンが胸元からでっかい櫛出してカツラの頭を梳いたりしてた。


しかしこれがオモロイっ!!

かなりイケる!!

はっきり言って普通にデモするよりずっと良い!!
トラディショナル・ダンサーよりコミックダンサーの方が向いてる!?










決勝に残れなかった組でオモシロかったのはコルドバ出身だけどドイツに住んでるという女の子の組。

これもコミックなのだが設定が「メイド喫茶」

男性がスーツ着た客で女性がメイド服のウェイトレス。

ちょーミニスカートで胸元ぱっくり。
そのウェイトレスがお盆を持ったまま踊るのだ。

   かなり面白い! 

お盆持ったままコルガーダとかリフト系の大技も決まって会場はすごく盛り上がった。

技術が少し低かったのとファビアンたちがいたのが決勝に残れなかった敗因か。








あとはXの受付のゴンサロ君も準決勝に残ってた。
彼はタンゴ始めて1年くらい。
なんかの間違いで通った感じ。
一緒に踊ってた女の子は実はコロンビア人だった。知らんかった。
技術力は全くないけど女の子が表現力があって頑張ってた。










とにかく、明日は決勝。


残れなかった人もよく頑張った。
みんな上手かったよ。
明日はみんなで残った人たちを応援しに行こう!

みんながんばれー!!!