メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

マニアック タンゴ用語辞典  セントロ

2008年03月01日 02時41分47秒 | マニアック タンゴ辞典
アルゼンチン・タンゴはまだまだ未開発な分野の踊りなので踊り方もリード方法も様々。
教え方も人それぞれで使う言葉も違う。
同じ言葉を使ってても先生によってちがう意味のときが多々ある。

だから言葉の定義づけはむずかしいんだけど大体一般的に使われている意味合いでこのブログでは使っている。


今回はセントロについて。

セントロとは英語でいうところのセンター。
つまり「中心」という意味。


タンゴでセントロというと人によって違うところを指すことがある。


まず1つは上半身のセントロを指す場合。

肋骨の割れ目のあたり、胃のあたり。
上半身のセントロとは実際には中心ではないのだけれど上半身をコントロールしてる部分を指している。
この部分を引き上げることによって姿勢を維持し、下半身との分離を図る。

ミロンゲーロ・スタイルなどではこの部分にエネルギーを集中して前に出し、相手とのコンタクトを取る。

ミロンゲーロでなくとも全てのスタイルにおいてこの部分は超重要でこの部分でつねに相手を探すことによってコネクションを保っている。



2つ目は下半身のセントロを指す場合。

お腹の下、骨盤の中心のあたり。
腰の骨が動くことによってその下の脚が反応ため 歩いたり、体重移動したりするときはこの部分をコントロールして骨盤を動かし移動する。
もちろん上半身を固定しておいてこの部分だけを回転させてピボットしたりすることもある。
「脚を開いて両足に体重を乗せて上半身を固定し腰だけを左右に振る」
などの技も可能。



最後は身体全体のセントロを指す場合。

人によって胴が長かったり、脚が長すぎたり(オレ)するがこの場合、お腹のあたりを指す。
ここは基本的に閉まっている。

基本的には上半身のセントロと下半身のセントロは上下の位置関係にある。
上記のような(腰フリフリ)特殊な技でない限り移動するときは同時に動く。
よって、その真ん中にあたるお腹も一緒に動くことになる。



と、セントロひとつとっても先生によって指してる部分は様々である。
もちろん上記の3つの部分を他の言葉で表す先生もいる。
ただ単に「中心」という意味で使うときも多々ある。

このブログではただ「セントロ」と書いてある場合は上半身のセントロを指している。
他の部分は下半身のセントロ、腰、お腹、腹筋などと表記している。

ちなみに英語でいうところの「CityCenter」も「セントロ」である。
     
         


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