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予言者に聞く アメリカ分断社会の今後

2017-04-30 07:15:00 | 報道/ニュース

4月6日 国際報道2017


ワシントンにあるアメリカン大学。
アラン・リクトマン教授は
1984年以降すべての大統領選挙を的中させ
去年の大統領選挙でも9月の時点でトランプ氏の勝利を予測していた
ほぼ唯一の専門家として知られている。
その予測どうりとなった結果は社会の亀裂を広げるものになった。
(アメリカン大学 リクトマン教授)
「アメリカは大きく分断されています。
 問題は
 トランプ大統領がその分断の橋渡しをするのではなく悪化させていることです。
 彼は分断を自分のために利用できると思っていますが
 大統領候補ならともかく大統領では無理です。
 彼にはまだ学ぶ時間があります。
 しかし今のところ分断の橋渡しをする努力を何もしていません。」
トランプ氏の登場によって
深まっていた溝が一気に表現化した人種問題。
リクトマン教授は
「この現象はアメリカ建国当初から続く白人たちの恐怖心の表れだ」と指摘する。
(アメリカン大学 リクトマン教授)
「アメリカは常に移民排斥を主張してきた国です。
 トランプの移民排斥に終点を置いた政策は
 古くからある“アメリカのテーマ”なのです。」
急増するヒスパニックなどのマイノリティーの人口。
アメリカは2040年代には白人の人口が国民の半数以下になると見られている。
(アメリカン大学 リクトマン教授)
「もはや大多数ではない白人たちは
 真実に向き合い適応しなければならないのです。」
そして白人たちがマイノリティーの人たちに怒りを抱くのは
「差別意識に加えて自分自身が置かれている格差への不満がある」
と教授は指摘する。
(リクトマン教授)
「あれほど多くの人が不満を持っている本当の理由は
 この30~40年の間に9割のアメリカ人にあった大規模な富が
 1割のトップ層へ移ってしまったことです。
 アメリカの富と収入は偏った状態にあります。
 これは1929年の大恐慌以前の状態に近いのです。
 この80~90年で得たものをアメリカはほとんど失ってしまったのです。」
アメリカの上位10%の富裕層がアメリカ全国民の総所得に占める割合は
1980年代以降増え続け
いまや総所得の半分以上を占めている。
人々の怒りを生み出す大きな原因となっている格差。
リクトマン教授は
「解決のためにはグローバル化を受け入れ新たな産業を生み出すしかない」という。
(リクトマン教授)
「人々がフラストレーションを感じているのはわかります。
 鉄工所も炭鉱の仕事も消えてしまいましたし
 復活することはもうありません。
 アメリカの未来は神話として語られる1950年代の重工業ではないのです。
 アメリカの未来は紛れもなく
 教育・技術や代替エネルギーによる経済にあります。
 グローバル化は止まらないのです。
 唯一考えられる答えは
 」“グローバル化”というものを理解して
 それが一般の人の利益になるように人間らしいものに変えていくことです。」



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