ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

読書感想文課題図書 低学年

2014-07-25 15:11:21 | 児童書
今年の低学年向けの4作品も目を通しました。

 「まよなかのたんじょうかい」は以前に講演も伺った
西本鶏介さんの絵本です。タクシーの運転手をしている
おかあさんがなかなか帰ってこないのは、どうして?
わたしの誕生日なのに…。
でもそこには思いがけない訳がありました。
こどもの不安やいらだちも、丁寧な描写で素敵な落としどころを
見つけることが出来ました。今、働くお母さんが増えてこうした
状況は結構あるかもしれませんね。共感できるお子さんも
たくさんいると思います。

 「どこかいきのバス」はママとけんかして家出したぼくの
まえにあらわれた一台のバス。乗ってみると形をかえて
いろいろなところに連れて行ってくれます。実はバスも
家出してきた○○○でした。
どこの世界もママとけんかすると家出したくなるのだなと納得。

 「ミルクこぼしちゃだめよ!」は絵がカラフルなアフリカを
舞台にした絵本です。頭の上にのせたミルクをパパのもとに
運ぶのですが、それにしては旅のようにあちこち通っていくのに
ちょっと違和感。私が良く読み聞かせする「ハンダ」に雰囲気も
似ているし…。絵はポップで明るい感じがするし、細かい描写が
良く出来ているのでじっくり絵をみると楽しくなります。

 「ひまわり」はとても丁寧な絵が印象的な科学絵本です。
一ページ一ページ大変美しく感心します。作者の方は
熊田千佳慕さんを師事されていたとのこと。
納得の出来映えでしょう。こういう本を親子でじっくり
読んでひまわりを育ててみたら良かったなあと今さら思いました。







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