工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

16番ペーパー電車の復活

2020-08-18 14:39:35 | 今日の製作所


某オクで入手の古い(と思われる)京浜電車をレストアしました。

記事にしてもあまり参考にならない気がしますが、こんなのもたまには如何でしょう?



入手状態はこんな感じ
「鬼嫁命令終活処分品」というものですw
しかと受領いたしました・・・

特に記載も標記もありませんがどうみても京急の旧型電車
バイブルたる「スタイルブック」に2両の図面が載っており、これを見ながら作ったと推察されます。

入手時には塗り替えて自由形にでも
と思っていたのですが、見ればみるほど京急電車であり、窓ガラスを剥がしたりが面倒なのでそのままレストアすることにしました。

車体側面の痛みはほとんどなく、雨樋の一部を作り直した程度です。
紙のメクレなどは木工ボンドをちょっと塗って戻します。
塗装ハゲや部品を撤去した部分には近い色を筆塗りしています。
・・・ちょっと違うけどまぁ気にしない(汗
灯具類と、ランボードが中心からずれて付いている屋根を作り直すことにしました。

下回りは台車が無いダケなので、手持ちの日光の台車をそのまま取付。
デ71の方にアルパワーを搭載しました。
インサイドギアのマウントにそのまま取付が出来ました。
他に連結して似合う車両も無しとベーカー式カプラーを取り付けてみました。



屋上についているランボード(厚紙)を思い切って剥がし、グレインペイントを全体に塗りました。
・・・ザラザラになりますが正直かなりオーバースケールなので、普通はおススメしません。
でも、この模型には丁度良い塩梅で、ついでに木目の目止めにもなります。



デ51は屋根には元々何も付いていなかったようですが、ポールカーとして再生することにし、IORI工房のトロリポールを取り付けます。
こんなに安い16番の集電装置があるでしょうか?



適当にプラ板で台座を作り完成。



巨大なオヘソライトはそのままの予定でしたが、カプラーがぶつかるのが判明したので撤去
尾灯と共に、アルモデルのホワイトメタル製品を使用しました。
こちらも廉価なので気軽に使えます。

屋根はクレオスのオキサイドレッドのサフを全体に塗装。
よく見るとかなり怪しいですが、京浜電鉄のデ51の完成です。



一方のデ71(湘南デ1?)もランボードを追加
こちらは屋根にパンタ取付穴があったため、爪楊枝を突っ込んで埋めました。
・・・瞬着で固定して削り、グレインペイントを塗れば分からなくなりますw
パンタは手持ちのかなり古い、かなり大型のパンタを採用しました。
・・・ホントはPS14などでしょうが手持ちナシ、トミックスのTDKでは雰囲気ナシという由

この手のかなり古いパンタは線が太く、現代の模型に付けるには不自然ですが中古でも結構高いですね。
皆さんも私同様レストア用に探すのでしょうか?





こちらも同様にアルモデルの灯具類を付け、赤い屋根、黒いパンタにして復活。
窓が不思議な構造(デ51はこれが正解)で、中桟が異様に太いですが雰囲気はあります。

残念ながらいつ頃か不明ですが、紙質や木片の床下機器など、相当古い作品と思われます。
ウン十年は眠っていただろう2両の電車
台車とパンタを付けて復活しました。

精密模型ではなく民芸品に近い仕上がりですが、コレはコレで評価されるべきかなと。
眺めて触っているほどに愛着が湧くような作品です。

元々高価なものではありませんから、飾ったり走らせたりして楽しむのが良さそうです。

アルモデルのとて簡をつくる(2)

2020-08-10 15:27:36 | 今日の製作所


いよいよ夏本番?
今年はなんだか蒸します。

さて、最近中古で入手したアルモデルの箱型機関車2両
ジオラマ製作の気分転換?にサッと仕上げてみました。



ほぼ箱になってましたが屋根と前面はハンダで固定。
車体はEEタイプには付属の通風器、運転台側面にヒサシを取り付ける程度に留めました。

毎度のことながら屋上に力を入れます。
・・・模型は上から見る事が多いので、屋根が命(個人的な感想です)

そうは言ってもフリーランスなのでお気楽に・・・
手持ちのベンチレータや避雷器を取り付けています。
パンタはロングセラーのKATOのPS14。線が太いので繊細な模型には向きませんが、こういうのにはピッタリかと思います。
・・・パンタ台を作るのがやや面倒ですがw

あとは特に考えずにそのまま塗装。



西武風にしてみました。
カラーサフのオキサイドレッドと黒を使用しています。
西武はもっとピンクっぽいですがマァ自由形ですのでw
でも中々雰囲気はあるかなと思います。

手摺は先端部も白にしたいところですが、線が太くハデになりすぎるのを避けて黒のままです。

タミヤの墨入れ塗料でスミ入れをし、艶消し仕上げとしました。



屋根はグレーのグラデーション
・・・ウェザリングというには余りにテキトーな、ラッカー塗料の濃淡を適当に吹いたものw
ヘッドライトはリトルジャパンの名鉄キット付属のもの、グロベンはキッチンの小型のもの、避雷器は銀河です。





ナンバーも西武風にE41とE42
動力は片方だけにして、重連で運用予定。

こんな感じで休憩がてら?作れるキットです。
金属キットと言えば、細かなディテールまで作り込むのが前提になっている場合が殆どなので、お手軽に作りたい方にこのシリーズはおススメです。

木を作る(針葉樹その2)

2020-08-02 18:02:15 | 今日の製作所


上田電鉄城下駅に保存車の5251がやってきました。
使っていないホームの有効活用(客寄せパンダ)です。

褪めないステンレスボディーにヘッドライトが付いていると現役らしい雰囲気があります。
記念品を購入すれば運転台に入ることも可能。

・・・列車折返しの合間に見学をすると、自分の列車が横付けされるので全体を写すことが出来ませんので要注意。
デモ別所温泉側から見学に来る人はあんまりいないでしょうね。


さて、先回のジオコレの杉を利用したHOサイズの針葉樹



全体をグレーにスプレーし、クレオスのウェザリングカラーでテキトーに茶色をまだらに筆塗り。
だいたい100mくらい離れて見た山の木の幹をイメージしていますw

「w」とか言ってますが、この距離感って結構大事かなと。
全体の解像度を設定する感じです。

そのまま葉を付けてみたところ、下から見上げた時に見える枝がグレーになっているのはなんだかおかしく、枝のある部分だけマホガニーを更にスプレーしています。



あとは幹に葉が付かないように部分的にマスキングし、クリアコート艶消しを吹いてKATOの湿草をまぶしました。
艶消しスプレーの粘着力で葉をくっ付けます。
結果はなかなか良い感じ。
真横から見ると枝ぶりに違和感がありますが、斜め上・下から見ればかなりいい雰囲気だと思います。



森がだんだん密になってきました。