いつまで咲くか花總まり
✿さらに咲くさらに咲きたい中年の舞台女優・花總まりは 松井多絵子
本日☀ひと 菊田一夫演劇大賞を最年少で受賞した✿花總まり（４３） 大衆演劇での優れた業績を顕彰する2015年度の賞にかがやく花總まり、この名前はおそらく芸名であろう。名前にふさわしい花のような女性の笑顔、☀ひと のコラムには後にお騒がせなひとになるひともいるが、、、。花總まりが評価されたのは、東宝版ミュージカル「エリザベート」での演技。オーストリア帝国の皇帝と結婚した皇后でありつつ、自由を愛した19世紀の女性を演じた。「かけがえのない役です」と。
花總まりは1991年に宝塚歌劇団に入り、トップ娘役を歴代最長の12年間続けた。エリザベート役は宝塚時代にも演じた。06年に退団後3年半ほどのブランクを経て復帰した。「いったんやめたことで、自分を見つめ直せた。無駄ではなかった」と。この時期にたっぷり充電したのであろう。可憐な容姿で「奇跡の40代」といわれるが、容姿に頼ったらダメ、花の色はうつりにけりな ですからね。40代でも20代のような美貌の女性を私はやっかんだことがあった。しかしこの美女が還暦近くなったとき信じられないほどの老女になって、、。5月の今はバラが花ざかり、でもまもなく枯れる、ドライフラワーのばらもそれなりに美しいが。
5月18日 松井多絵子
短歌情報・新刊歌集
♦ 三枝昂之歌集 『それぞれの桜』 （現代短歌社・本体2315円）
、 「億年のひと日ひと日が降り積もり死者は私を思い出さない」
♦ 『大人になるまでに読みたい15歳の短歌・俳句・川柳』「愛と恋」「生と夢」など全3巻。
編者は 黒瀬呵瀾、 佐藤文香、 なかはられいこ
（ゆまに書房・各巻本体1500円）