えくぼ

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「影裏」が怖い

2017-07-29 15:03:15 | 歌う
朝刊の稲田大臣が妖怪に見えてきた。さらに同じような目ガネで辛そうな表情の沼田真佑、芥川賞受賞で笑顔のはずの彼だが、受賞作は「影裏」

選考委員の高樹のぶ子氏は「東日本大震災を書いた作品の中では、突出している。大自然も、人間も、邪悪で不気味なのだ」と、

岩手で自然と親しみながら暮らしていた男の平穏な日常を突然襲った「崩壊」と「別れ」

▲10メ一トルの津波を思う電柱の高さの津波の迫りて来るを

「影裏」は芥川賞受賞、3.11をテ一マにしている。短歌でも、被災者ではない私まで何十首も詠んでいる。

島田雅彦氏評 「震災としてLGBT」が織り込まれた回復の物語。その哀切な欠落感に惹かれる。

山田詠美氏 文章がきらきらと輝いていた。失踪した友人への思いが、物語り全体を繋ぎとめている。

「影裏」という本の広告が怖くなってきた。午後5時、夕日が沈む。

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