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ハルキの新作は2月

2016-12-02 09:29:06 | 歌う

             ハルキの新作は2月

 村上春樹(67)が来年2月、新作長編小説を出すと新潮社が発表した。描き下ろしで400字詰めの原稿用紙2千枚に及び、全2冊。タイトルや発表日は未定。小説としては4年ぶり。複数巻に及ぶ大作は7年ぶりとなる。

 ♦ 本箱を狭めていたる長編の春樹の小説 読み止しのままの  松井多絵子

 ハルキストの方々の本箱はまだ空所があるのだろうか。何しろ春樹の本は太ってる。来年2月寒さで私たちが着ぶくれている頃に2冊の分厚い小説、私の本箱にはもう空所がない。歌集を追い出さなければ彼の本を入れることができない。取りあえず段ボールの箱に入れるのは失礼かしら。この箱の中にはすでに20冊余りの読んでいない本が入っている。

 「アンデルセン文学賞」を受賞した村上春樹は10月30日、デンマークでの授賞式に英語でスピーチ。 アンデルセンの「影」という作品を引き合いに出して 「小説を書くことは発見の旅だ。小説を書く際予期していなかった自分と直面し自分の影を率直に描く感覚を読者と共有することが小説家の重要な役割だ」と述べた。

 わたしの周りにはアンチ春樹が何人もいる。「ノルウェーの森」が「嫌だ」という女の多いこと。タイトルと小説の内容がチグハグ。わたしもノルウェーの森を歩いたら泥沼だったような、タイトルのイメージをはぐらかされた感じがした。

 ♦ はるかより朝のひかりが走りきて『海辺のカフカ』の下巻は終章

 歌集を読み慣れている私には春樹の小説を読むのはマラソンみたいだ。『海辺のカフカ』を読み終えたときは朝だった。夜半から読み続けていたのだ。何が私を眠らせなかったのか分からない。「ハルキのマジック」に嵌ってしまったのか。ハルキと共に発見の旅をしていたのだろうか。

   村上春樹さま 次の作品は小説ではなく 歌集にしていただけませんか。

                   12月2日 松井多絵子