網創漠蓄

網(ネット)上で、創作物などを、漠然と、蓄えていこうとするページです。

大日本帝国の二次大戦その6

2013-08-16 17:00:00 | 社会・地理・歴史

実際、一般的な庶民にとってはどういうものだったのか

その5はこちら

生活

本土空襲などもあり困窮を極めることになった庶民の生活ですが、その直接的な原因はむしろ
ABCD包囲網など通商の封鎖が原因になっています。元々日本列島のみの生産でで養えていた
人口は3000万人ほどで、そこから輸入を前提に人口が増えたところだったので。最近のエコの
流れから当時のような食生活を「燃料を使わない食生活」と称賛する向きもありますが。

経済封鎖はそれ自体、最近では北朝鮮やイラクに対するものなど戦争を誘発する行為と言われる
こともあります。尤も例に挙げた二国は封鎖の抜け道があったとも言われています。しかし日本の
置かれたものは海路全てをふさがれる逃げ道のない代物になっていました。もちろんだからこそ
開戦には慎重論も出たわけですが、庶民の声はむしろ開戦を後押ししたわけです。

それでも戦時中には内地では飢餓も起こさず、子供は疎開させるくらいには保護するなど
最低限以上の政策はとられていました。それ以上の力はありませんでしたが。実際政権の基盤も
危ういレベルだったし。そして実際そういった統制は外地に対しては全く及んでいませんでした。

前線

インパール作戦にも見られるように日本軍において補給線というのは軽視され続けていました。
これは日露戦争の時にもやっていた構造的欠陥と言われており、実際に輜重兵は軍において
軽視される存在でした。それは当然相手国の補給線も似たような見方で見ていたわけで。

実際日本の戦い方自体は戦国時代の戦い方の延長と考えられます。国内で戦っている分には
補給がそこまで困難をきたすような事態は考えられません。しかしそれを元々食料の乏しくなった
地域で同じことをやろうとしたために戦死者よりも多い餓死者を出すことになりました。

ひどい略奪行為も、そりゃああったでしょう。人間極限状態に追い込まれれば行動は原始化し
理性が働かない状態になるので。もちろんそこに名前もズバリ「飢餓作戦」などによりなけなしの
海運も機能停止に陥りそれに拍車をかけました。徴兵制の許では兵士たちも元は一般庶民。
極限状態における訓練なども受けていたわけでもなくただ単に世界的な傾向ではあります。

女性

慰安婦という言葉も有名になってきましたが、戦争における女性問題はどの国にも古くからあり
もっと遡れば女性が単なる戦利品の扱いだったような時代もありました。その延長として近年でも
レイプ行為を黙認する軍もあり慰安婦制度を作ること自体が女性保護の流れの上にあります。

とはいえその扱いは平時のモノより格段に落ちるのは間違いないでしょう。兵士の方の処遇すら
上記のような状態だったので当然同様の状態に置かれもしたはずです。そして男性の性欲は
苦境に陥ると高まることは知られていますし大きなストレスのかかる女性も同様と言われます。

軍部においては民間業者に委託する形を取っており、問題のある業者も多数存在したようです。
その前から「からゆきさん」として海外に渡る女性も数多くおり、軍が絡んでも事情は当然その
延長として理解されるべきでしょう。内地はもちろん外地や併合領土などでは現地人が経営する
場合も多くそれらは当然現地の風習に沿った運営になりまた違った問題も引き起こしていました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿