網創漠蓄

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原子力行政に関連して

2011-03-13 14:29:50 | 社会・地理・歴史

福島原発の事態がひとまず落ち着いたことを受けて



福島第一原発の爆発事故は結局、海水注入により安定化
恒久的な発電力不足を招くことと引き換えに、最悪の事態を防止しました。
どうやらIAEAからは比較的肯定的な評価をされているようです。

これに関して
原発で爆発…情報二転三転、対処に戸惑う住民という記事を見て思ったことを。
流言飛語」の発生条件を見る限り、原子炉の状態に関する正確な状況が
回線の寸断などによって把握困難になったことが原因だよなと。



現状では細かいところは推測するしかないが、安全装置に関しては
監視装置や非常用電源なども含めた配線が寸断されたっぽい感じ。
ただし炉内の最低限の安全対策は働いたため破局には至らずに済んだ感じ。

政府による対応の揺らぎも「数時間」の範囲であり、少しずつ把握できた状況に対する
最善手が切り替わる(この場合は避難の方向)ことにより起きた感じ。その際に
「懸念された水蒸気爆発ではない」→「懸念された爆発ではない」
→「爆発は起きていない」という感じの伝言ゲームも起きたのではないかと。



この「逃げるべき方向」は津波のように「逃げるべき方向」が一定になる場合は
最大限の可能性を示す「だけ」でよいが、そうでない場合には集団思考として
対応の最小化を計ろうとしたりその逆になったり、ということになりやすい。

このような短時間での政府の右往左往すら避けるには、連絡体制の強化、
更なる多重化などもさることながら決定の迅速化も図らなければいけない。
そのためにはトップダウン体制の強化が確実である。
この、民主主義をはじめとしたボトムダウン礼賛の時代において。

実際日本でも、強い政治的指導力を求める論がマスコミからもたびたび出るなど、
独裁体制を羨望するような傾向があるのも確かです。中国相手にとか。
結局戦前の無責任体制の反省が十分にできていない、ということになるのかも。



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