M's diary

よかったを探そう

カイコが我が家に……

2014年06月29日 20時56分51秒 | Weblog



カイコです。

虫の嫌いな方、
ごめんなさい。


毎年、
3年生の子供たちが、
カイコを育てて
繭から糸をとる学習をするのです。

オバサンは担任ではないので
直接は関わらないのですが、
算数の時間に教室に入ると
箱に入れられたカイコを
見ることができます。

子供たちが
持ってきてくれる
新鮮な桑の葉を食べて、
カイコは
どんどん大きくなります。

やがては
繭になり、
殺されてしまうのに、
カイコたちは
ひたすら食べ続けます。

箱にはフタはしていませんが、
カイコは決して逃げません。

見ていると、
健気に思われてきます。


ただ、
困るのは土日。

学校に置いておくと、
エサをやる人がいないので
カイコは弱ってしまいます。

それで、
担任の先生方が
自宅に持ち帰り、
カイコの世話をすることになるのです。


ところが、今年は
どういうわけか
カイコの数が多すぎて、
担任だけでは
世話がしきれなくなった模様。

みんなで協力し、
手分けして持ち帰ることになり、
オバサンも
面倒を見ることになりました。


実は、
我が家の裏庭には
桑の木が生えているのです。

(植えたわけではなく、
 石垣の間から
 勝手に出てきたのですが)。

だから、
エサには困らないと思い、
協力したのです。


が、
いざ、持ち帰ってみると、
カイコの数があまりにも多い。

多すぎる(汗)。

一つの箱の中に
100匹?
いや、200匹くらい入っていて、
人口密度じゃない
蚕口密度が高すぎるのです。


桑の葉を入れると
カイコが一斉に集まって、
葉を食べ始めます。

ギシギシ、ギシギシと
小さな音がします。

しかし……
みんなが葉の上に乗ってきて
ダンゴ状態になるので、
いくら葉っぱを入れても、
あっという間に
葉が見えなくなってしまうのです。

下敷きになって
エサにありつけない者も
いるようです。

しかも、
そんな状態の箱が
2箱もあるのです。


庭の桑の葉だけでは足りず、
外にも出かけて行って、
桑をさがしました。

幸い、
近くの道路脇に
桑の木がたくさんありました。

土日合わせて
10回以上、
葉を取りに行きましたが、
それでも足りない様子。

カイコの世話に追われて、
休んだ気がしない土日でした。

しかし、
担任の先生方は、
毎週、これなんだから、
本当に大変だと思います。


明日は、
カイコたちを
学校に返します。

先生方の苦労が報われて、
カイコが
ちゃんと繭になれますように。
          

今年も学校公開

2014年06月20日 17時52分37秒 | Weblog
梅雨に入ってから
気温の変化が激しくなり、
みなさん、
お疲れ気味。

体力のないオバサンは
顔面神経痛が出てきた。


そんな先週末、
土曜日に
学校公開があった。

今年も、
取り出し授業を
見てもらうことになり、
オバサンも多少緊張して
授業の準備をした。


Sちゃんは
気が気でない。

「パパ、
 たぶん来れるって言ってたけど、
 仕事があるから来ないかも……」

「小さい弟がいるから、
 授業中に騒いだら迷惑になるから、
 ママ、来れるかどうかわからない」

Sちゃんは、
悲観的な発言を繰り返した。


子供たちは、誰でも、
両親に
自分を見てほしいと思っている。

その思いは、
そばで見ていると
切なくなるくらいだ。


昔、
仕事があるからと、
子供の学校の参観日に
行かなかったことがある。

子供は
どんな思いをしていたのだろう。


学校公開の当日、
Sちゃんは
表情が暗かった。

「パパね、朝、寝てたんだ。
 パパ、2時間目が始まる時間を
 知らないんだ。
 きっと、
 家を出る時間がわからないよ。
 間に合わないかも」

Sちゃんは廊下に出て、
パパとママの姿をさがした。

チャイムが鳴っても
パパとママは現れない。

仕方がないので
席に着いて
ひき算の勉強を始めた。


「Sちゃん、
 2学期も、3学期も
 学校公開があるよ。
 今日、パパが来れなくても
 また見てもらえるよ」

あまりにもSちゃんが
思い詰めているので、
オバサンは
気休めの言葉をかけた。


5分くらい経つと、
Sちゃんが立ち上がった。

「あ、来た。
 パパの声がする」

次の瞬間、
パパとママと弟が
教室に入ってきた。

Sちゃんは
緊張して硬くなったが、
まじめな顔で勉強を続けた。


ママは小さい弟を連れて
廊下に出て行ったが、
パパが残って
Sちゃんの隣に
座ってくれた。

Sちゃんは、
得意のたし算の問題を解いた。

「おう、
 できるじゃないか」
とパパが言ってくれた。

Sちゃんは、
にこりともせずに
次々に問題を解いた。

無口なパパは
特に何も言わないが、
Sちゃんの様子を
じっと見てくれている。

パパの温かい人柄が
なんとなく
伝わってくる。

Sちゃんも
何も言わないが、
とてもうれしかったと思う。


最後に、
パパと一緒にできる
算数ゲームをした。

Sちゃんは、熱心に
パパに向かって
ゲームの仕方を説明した。

相変わらず、
パパは無口だったが、
嫌がらずに
一緒にゲームをしてくれた。


ゲームは
Sちゃんの勝ち。

「パパ、負けちゃったな」
とパパがつぶやいた。

Sちゃんは心配そうに、
「パパが点がとれるまで
 つづけてやるよ!」
と言った。

そして、
パパが1点とったところで
ちょうどチャイムが鳴った。


Sちゃんは、
きちんと後片付けをして、
パパと一緒に
教室を出て行った。


後で聞いたら、
パパは仕事を休んで
来てくれたとのこと。

「だから、代わりに、
 次の休みの日に
 仕事が入っちゃったんだ。
 パパ、残業なんだよ」
と、Sちゃんが教えてくれた。


パパ、
見に来てくださって
ありがとうございました。

おかげさまで、
Sちゃんは
明るくがんばっています。


神さまに
心から感謝しました。
        

梅雨ですなあ

2014年06月09日 17時00分46秒 | Weblog
猛烈な暑さで
ヨレヨレになっていたオバサンだが、
一転、
雨で涼しくなり、
生き返った。

しかし……。

先日の大雨で
庭の水槽の水があふれ、
カメが1匹脱走。

子供に言わせると、
「広い世界を
 見に行ったんだよ」
とのことだが……。

カメさんの
前途に祝福あれ。


さて、
今日の午後は
補助教員の研修会。

見回すと、
昨年までとは
ずいぶん顔ぶれが変わっている。

ちょっと焦る。

この仕事、
いつまでできるのだろうと、
この頃、よく思う。


この前、
もうひとりの子の
取り出し授業を頼まれそうになり、
断ったと書いた。

実際、
別の先生が
引き受けてくださったのだが、
いろいろ事情があって、
結局、今、
オバサンがやっている。


正規の先生方は、
本当に忙しいのだ。

本当は、
ひとりひとりの子供に
細やかに目を配り、
ていねいに見てあげたいと
誰もが
願っていることだろう。

だけど、
自分のクラスを任されたら、
その全体を見なければならない。

集団を指導するということは、
なかなか
大変なことである。

限られた時間の中では、
個々の子供のニーズにまで
目が届かないこともある。

いや、
目は届いても、
応えてやれないこともあるだろう。


だから、
オバサンのような立場の者が
その隙間に入って、
個々の子供たちを
見るのだ。

全体を見る先生と、
個々を見る先生と、
両方があっていいのかもしれない。

このオバサンには、
全体を見るよりも
個々を見るほうが
合っていると思う。


明日から、また
新しい気持ちで
子供たちに向き合いたい。

研修会を終えて
そう思いました。