NHK『きょうの料理』のバックナンバーを見ていたら、京料理の先生が、ナスのごま和えを紹介していた。
実に簡単、ナスを縦半分に切り、さらに3mm幅に斜め薄切りにし、熱湯でさっと茹でて、冷水にとり、水気をしぼって、砂糖、しょう油、だし、すりごまで和える。ただそれだけ。
ナスは好きだが、自分では、焼きナス、炒め煮、揚げ煮、麻婆ナス、オーブン焼きと、そんなことしか思いつかない。料理の本を見ても、それまでは、ナスの和え物にはお目にかかったことがない。
で、さっそく、このごま和えをやってみたのだが……。
食べてみてびっくりした。
これは、子供の頃、家でよく食べていた懐かしい味ではないか。
その後、別の本で、やはり、京料理としてナスのごま和えが載っていた。違う先生なので、材料が少し違っていたが、ナスのごま和えは京都の人がよく作って食べるおかずなのかもしれない。
そういえば母方の祖父母は、兵庫県北部の、京都寄りの地方の出身で、京都にも親戚が何軒かある。
正月の雑煮も白味噌の京都風であるし、祖母や母の作る料理はあちら系のものが多かったのかもしれない。
それにしても、子供の頃食べていた味というのは忘れないものなんだと、ちょっと感動した。
それから数日たって、実家に電話をしたら、図らずも母がこう言った。「おナス食べてる? おひたしも作んなさいよ」。母が言う“おひたし”とは、ごま和えのことだなと思い、うれしくなった。
実に簡単、ナスを縦半分に切り、さらに3mm幅に斜め薄切りにし、熱湯でさっと茹でて、冷水にとり、水気をしぼって、砂糖、しょう油、だし、すりごまで和える。ただそれだけ。
ナスは好きだが、自分では、焼きナス、炒め煮、揚げ煮、麻婆ナス、オーブン焼きと、そんなことしか思いつかない。料理の本を見ても、それまでは、ナスの和え物にはお目にかかったことがない。
で、さっそく、このごま和えをやってみたのだが……。
食べてみてびっくりした。
これは、子供の頃、家でよく食べていた懐かしい味ではないか。
その後、別の本で、やはり、京料理としてナスのごま和えが載っていた。違う先生なので、材料が少し違っていたが、ナスのごま和えは京都の人がよく作って食べるおかずなのかもしれない。
そういえば母方の祖父母は、兵庫県北部の、京都寄りの地方の出身で、京都にも親戚が何軒かある。
正月の雑煮も白味噌の京都風であるし、祖母や母の作る料理はあちら系のものが多かったのかもしれない。
それにしても、子供の頃食べていた味というのは忘れないものなんだと、ちょっと感動した。
それから数日たって、実家に電話をしたら、図らずも母がこう言った。「おナス食べてる? おひたしも作んなさいよ」。母が言う“おひたし”とは、ごま和えのことだなと思い、うれしくなった。