島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

サッカーの後は救急?

2009年05月29日 | 日常
またもや、サッカーにやられた一日・・・・というのは。

水曜日の朝、朝食を食べる息子が「おなかが痛い・・・」といったことから事は始まりました。
おなかでも冷やしたか?と思ったのだが、とりあえずシリアルを一皿平らげ、元気に登園していったのを見送り、その日はいずみさんが安静最終日の私を訪ねに来てくれることになっていたので、のんびり家で待っていると、だんなから電話。

「今、幼稚園から電話があって、教室で2回吐いたらしく、保健室にいるみたいだから、これから病院へ連れて行く。おなかのウイルスらしい」

家を出ていたいずみさんには連絡はせず、まあ、たいしたことないだろう、と家で待っていると、どこが病気なの?っていうくらい元気な息子がだんなと帰宅。
ただ救急病院で、おなかのウイルスなので、乳製品はあたえず、水分を多くとらせるように、と指示があった、とのことで、たいして心配はしなかった。
いずみさん持参のおいしーーーい蜂蜜とレモンのシフォンケーキをだんなといただき、ことはすんなりいくかと思いきや。

夕方6時過ぎから連続の嘔吐。嘔吐。嘔吐。
嘔吐した直後はさすがにぐったりしているのだけれど、30分もたてば「ママ、お腹すいた・・」と食べ物を要求。
スープくらいなら飲めるかな、と思って、あげてみても駄目。おかゆも駄目。すべてが駄目。
もう多少おなかすいてもいいから、アクアリウス(ポカリスエットみたいなスポーツドリンク)だけ飲んで横になってなよ、といっていたら、そのうち吐き疲れたのか、ソファで寝だした。

ま、ちゃんとこれで夜寝られたら、明日は少しなにか食べられるかな、と思い、これまた、たいした心配もせず、その日非常にスペインが盛り上がっていたチャンピオンリーグ(サッカー)をテレビで観戦することに。

またもや、バルサですよ。バルサ対マンチェスターの最終戦。
そういやぁ、2週間前、バルサの試合を見たあと、救急へ行ったんだよね~なんて話しながら。

試合はバルサが勝ち、近所でバンバン上がる花火の音を聞きながら寝仕度をしようと立ち上がったそのとき。

息子の悲鳴が。

「ママーーーーー耳が、耳が、耳がいたーーーーーい!」

嘔吐は心配しなかったけれど、耳が痛い=中耳炎の疑い、なので、これは放っておくとえらことになるから、またもや救急。
でも私は付き添えないので、だんなが車で救急へ駆けつけた。
深夜の小児科の救急には、南アメリカからごそっと来た小児科医(この国でも、小児科の仕事はきつく、とくに救急の先生は外国人が多いです)が勤務しているのだが、どうやらこの日当たったウルグアイ出身の先生は、だんなの目から見て「あやしい」先生だったらしい。
別に南アメリカの先生は質が悪い、ということはないです。でも、たとえば労働許可のために日本人の小児科の先生に求める書類と南米出身の小児科医に求める書類の数には雲泥の差があり、南米の方はほとんどなんの手続きもなしくらいの勢いで仕事に就くことができる・・・と聞いたことがあるんですが、これは本当でしょうか????

ま、それはいいとして、ウルグアイ先生は、息子が耳がいたーーい、と訴えているその場で、たいした診断もせず、「あ、これは中耳炎だね」といったらしい。
「ずっと吐いているんですが」というだんなの訴えにも「ウイルスだね。抗生物質だね」と即効の診断。
診断表に書かれた薬の数、といったら、なんと6種類。
なるべく抗生物質は飲ませないで・・というのが、息子のかかりつけのお医者さんのアドバイスだし私たちもその通りだと思うので、電話でだんなから「多すぎないか?」といわれたときも、耳の薬だけ買って、あとは様子を見よう、という結論になった。

ときはすでに1時過ぎ。
24時間営業の薬局(スペインでは、病院で薬を処方してくれるわけではなく、医師が書いた処方箋を持って薬局へ薬を買いに行きます)がどこにあるのかを把握していないだんな(私もあまり知らない)が、耳の薬を買って帰ってきたのが2時過ぎ。

次の日は私の検査日。
絶対安静から解放されるか否か、という検査だったけれど、そのことよりも、息子の耳が気になる!
とりあえず私の検査をしてもらい、同じ病院なので、息子の担当医に診てもらうことにしたのだが、アポなしで行っているため、待つこと1時間。
なんだか元気そうに見えるのは気のせいなのか????というくらい、機嫌のよい息子。

担当医の丁寧な診断のあと、「中耳炎じゃない。少しだけ耳の奥が詰まってるから、○○という液を2滴くらいたらしてあげるだけでOK.心配することなし。抗生物質???冗談じゃない。今から食事療法いうから実行するように」と、薬なしで帰された。
この差はいったいなんなのだーーーー!
まじめに6種類薬を飲ませてたら・・と思うとぞっとしますね。

とりあえず、10分置きにフルーツジュースを大匙1杯、これを2時間続けて、吐かなかったら、パンになにもつけず食べてみる。
24時間、食事時にはこれのみ。
24時間吐かずに済んだら、次の段階へ。ハム(ボイルされたハム)やリンゴなど固形物を与えてみる。
48時間吐かずにいったら、乳製品はのぞいて普通食に戻す。

ただいま、27時間経過しておりまして、ハムだけ入ったサンドイッチを食べたところだけれど、異常なし。非常に元気な息子です。
すべてが食べられるようになるまで自宅安静なので、家にはいるけれど、写真のように外で絵を描いたり、今日はスペイン人の友人が家庭訪問してくれたのだけれど、前夜救急へ行った話を披露したり(得意になる話ではないのだが・・・)通常通り、いや、もしかしてパワーアップかも。夜にはうどんをリクエストされたし、食欲はすでに戻っているらしい。ほっ。


バルサの試合がある日はご用心、です。


ところで、私ですが、絶対安静から無事解放されました!
できれば、あと10日くらい赤ちゃんがおなかの中にいたほうがいいらしい(なんせ、予定日は6月26日だし)けれど、ま、今産まれても子供に影響はないといわれ、一安心です。