パーティー会場を提供した叔父宅の敷地内を散歩するナルとだんなの従兄弟
だんなの家族は結束が固い。
ドイツ時代、「彼女」としてマヨルカへヴァカンスで来ていた時は、彼のビッグファミリーを、映画みたいだ、と感じた。
マヨルカに住むようになってからは、この結束を重く感じ、うんざり時代に突入。
数年後、自分もビッグファミリーの一員なんだ、と自覚するようになり、家族行事は進んで参加するようになってきている。
だんなの両親は離婚しているため、家族行事は一度で住むものが二度、人の倍ある。
双方ビッグファミリーなのだが、私が「絶対参加!」したいほうは義父方ファミリー。
長であるだんなの祖母、その長男である私の義父を中心に、みんなで美味しいものを食べ、飲み、大声で笑い、たまには食事中に激しい喧嘩もあり、それでも数分後には肩を組んで笑っている、そんな「カラっ」とした家族なのだ。
2年前、だんなの叔父が大腸癌を患った。
手術もうまくいき、元気な姿でその後も何度も一緒に食事をしてきた。
ところが、今月になり、転移していることが伝えられ、叔父自身が医者であるため、告知。家族みんなに報告があったのが数日前。
叔父の報告によると、状況はかなり厳しいとのこと。
一族全員が言葉を失った。
そんな叔父が一族、そして気の合う友人みんなで食事をしたい、といってきた。
美味しいコチニージョ(前にも書いたけれど仔豚の丸焼き)をシネウという村から仕入れるから是非みんなで食べよう、と。
そして今日土曜日、30人近くが集まり、もう一人の叔父宅でコチニージョパーティーが開かれたのだ。
正直、私は気が重かった。
話によると、病気の叔父はすでに治療が始まっていて体力も落ちていて、杖をついているという。
表面だけで笑って「励ましの会」みたいになるのは嫌だなぁ・・・と思った。
ところがそんな不安は取り越し苦労だったのだ。
天気もよかったので外で食べよう、と、素敵なテーブルセッティングがすでに用意されていて、いつものように、ワイン片手に和気あいあい。
叔父も確かに杖はついていたけれど、自分がオーダーした黒豚の丸焼きをみんなががっつくのを嬉しそうに眺め(もちろん自分も食べてた)この集まりの趣旨も瞬く間に忘れ、数時間後には全員が酔っ払い。
スペイン人は先のことを考えず、そのときそのときを楽しむ国民といわれている。
口でいうのは容易いけれど、そんなに簡単なことではない。
自分が病気になったとき、自分が企画してパーティーが出来るか???と問われると、私は「No」と答える。
今日のために、各国に散っているだんなの従兄弟たちがわざわざ帰ってきた。そして
「帰ってきてよかった」といった。
誰も病気の話題は出さなかったけれど、帰り際の叔父への抱擁は、全員がいつもより長かった気がする。
言葉に出さなくても全員が同じ思いなんだなと、胸が熱くなった。
この家族は私のマヨルカの誇りです。
だんなの家族は結束が固い。
ドイツ時代、「彼女」としてマヨルカへヴァカンスで来ていた時は、彼のビッグファミリーを、映画みたいだ、と感じた。
マヨルカに住むようになってからは、この結束を重く感じ、うんざり時代に突入。
数年後、自分もビッグファミリーの一員なんだ、と自覚するようになり、家族行事は進んで参加するようになってきている。
だんなの両親は離婚しているため、家族行事は一度で住むものが二度、人の倍ある。
双方ビッグファミリーなのだが、私が「絶対参加!」したいほうは義父方ファミリー。
長であるだんなの祖母、その長男である私の義父を中心に、みんなで美味しいものを食べ、飲み、大声で笑い、たまには食事中に激しい喧嘩もあり、それでも数分後には肩を組んで笑っている、そんな「カラっ」とした家族なのだ。
2年前、だんなの叔父が大腸癌を患った。
手術もうまくいき、元気な姿でその後も何度も一緒に食事をしてきた。
ところが、今月になり、転移していることが伝えられ、叔父自身が医者であるため、告知。家族みんなに報告があったのが数日前。
叔父の報告によると、状況はかなり厳しいとのこと。
一族全員が言葉を失った。
そんな叔父が一族、そして気の合う友人みんなで食事をしたい、といってきた。
美味しいコチニージョ(前にも書いたけれど仔豚の丸焼き)をシネウという村から仕入れるから是非みんなで食べよう、と。
そして今日土曜日、30人近くが集まり、もう一人の叔父宅でコチニージョパーティーが開かれたのだ。
正直、私は気が重かった。
話によると、病気の叔父はすでに治療が始まっていて体力も落ちていて、杖をついているという。
表面だけで笑って「励ましの会」みたいになるのは嫌だなぁ・・・と思った。
ところがそんな不安は取り越し苦労だったのだ。
天気もよかったので外で食べよう、と、素敵なテーブルセッティングがすでに用意されていて、いつものように、ワイン片手に和気あいあい。
叔父も確かに杖はついていたけれど、自分がオーダーした黒豚の丸焼きをみんなががっつくのを嬉しそうに眺め(もちろん自分も食べてた)この集まりの趣旨も瞬く間に忘れ、数時間後には全員が酔っ払い。
スペイン人は先のことを考えず、そのときそのときを楽しむ国民といわれている。
口でいうのは容易いけれど、そんなに簡単なことではない。
自分が病気になったとき、自分が企画してパーティーが出来るか???と問われると、私は「No」と答える。
今日のために、各国に散っているだんなの従兄弟たちがわざわざ帰ってきた。そして
「帰ってきてよかった」といった。
誰も病気の話題は出さなかったけれど、帰り際の叔父への抱擁は、全員がいつもより長かった気がする。
言葉に出さなくても全員が同じ思いなんだなと、胸が熱くなった。
この家族は私のマヨルカの誇りです。