島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

出だしからハプニング

2013年07月27日 | 日常
26日よりサンティアゴで仕事。フライト午後6:30.

今回はバルセロナ乗り換え。
が、パルマ発が大幅に遅れ、バルセロナに着いた時はすでにサンティアゴ行きは雲の上。

一昨日、サンティアゴで大変な列車事故がありました。現在の段階で死者80名。
天災は避けられないが、人災はなにがあっても避けなければいけません。スピードオーバー、オートブレーキが反応しなかった、など色々報道されていますが、避けられた事故であったことは明らか。

ちょうどこれから行く講習会の受講生たちの到着日だったこともあり、オーガナイズ側も大慌てだったそうですが、国内の受講生は皆、長距離バスを利用、とのことで、難を逃れたらしいです。

私の方ですが、用意されたフライトは翌日の早朝6:35.
用意されたホテルは近未来すぎてルームキーの使い方が分からず四苦八苦。





これから飛んで着いたら直行で仕事...
の前に、スルーで行ってるはずのスーツケースが届いているか、という問題あり。譜面台もごっそり持参している楽譜もスーツケースの中です。

ちなみに、一泊分の仕度はどこに行く際にもバッグに携帯。
ロストバゲージが度々起こるスペインで学んだ知恵.....

ヴァカンス---黒い森編

2013年07月25日 | 旅行
海がある風景に慣れ親しむと山のある風景、緑があって河がある風景に感動を覚えます。

このヴァカンスですっかり山派へと転じた私。

ピクニックの朝、クリスチャンが用意したドイツ版ランチボックス。



毎晩、ワイン片手に岡部さんと取り止めのない話をし、時には「うちの旦那ってさ-」と愚痴もたらしましたが、このランチボックスを用意する彼を見て、お主、やるではないか、とひたすら感心。



ある日の黒い森散策。

行き着いた先には



湖。

子供達は早速



入水。



この後、マヨルカ父さんも入水。
ずっと傍観していたドイツ父さん、水着を持参していなかったため、なんと下着でスイミングを始め、向こう岸まで行って帰って...と、私たちを楽しませてくれました。パンツ姿だったため写真なし!



帰り際、彼らが冬にスキーを楽しむために宿泊する、という穴場ガストハウスで夕食。
一面が真っ白になる光景もいつか見てみたい。



ある日はこんなリフトに乗って山頂付近まで行き



ガーーーーっとそりで降りてくるというアトラクションに。
ナルが4歳の時来たことのある場所です。



高所恐怖症の私には足が震えた吊り橋。

とにかく自然いっぱいのヴァカンスを過ごしました。
次の再会はいつかな。

ドイツヴァカンス紀行、でした。

ヴァカンス----出会いの地巡礼

2013年07月24日 | 旅行
今回の家族ドイツ旅行のメイン-

といっても過言ではない一大イベント。

Staufen訪問。

1995年の6月、語学学校でNadalと出逢いました。
二人でこの地を訪れるのは18年ぶり。
しかも子供二人同伴

と思いきや



三人同伴....

Dierstein家の次女、ユナは幼稚園児。ドイツは7月末まで授業があるのですが幼稚園児は行っても行かなくても関係なし(なのか?)我が家の滞在期間、ユナはほとんど通園なし。

というわけで、傍目から見ると三人の子持ち夫婦とも見える私たちの巡礼の旅スタート。



Staufenの駅に到着。
そうそう、ここに18年前の6月5日に到着したんでした。
フライブルグ音大の受験前にドイツ語を取得するために日本からやって来たわけです。





恐ろしいほどなにも変わらないこの村。
お昼は18年前によく仲間と行ったレストランで当時と同じメニューを頼み話が弾みます。

この後、この村のシンボル、シュタウフェン城の遺跡へと足を延ばします。



ここに二人で登ったのが初デート。
サン・ホアンのお祭りがあった6月23日の夜で花火が上がっていました。



見渡す限りワイン畑。



頂上の遺跡も変わることなく、子供達はここでかくれんぼ。
私たちはぼーーっと下の景色を眺めます。





通った語学学校はすでに閉鎖。
ドイツ一番人気の老人ホームがあり、この地で生涯を終えたいと望むドイツ人が多いとか。



18年かかったけれど来てよかった。
また何年後かに、足腰鍛えて登りに来よう。

ビフォー



アフター



昼、夜の差はありますが同じ場所のショット。
18年前はヤマハから研修で来ていた友人に、現在は息子に撮ってもらった写真です。

続く。

ヴァカンス---Freiburg市内編

2013年07月22日 | 旅行
もうお馴染みFreiburg。
前回はNadalが仕事の関係で二泊三日しか合流できず、おまけに8月だったのに雨、雨、雨。結はまだバギーが必要で思うように観光できなかった記憶が。

が、今回は本当に天気に恵まれました。
ドイツ人にとってはキツイ暑さだったかもしれませんが島民には楽勝の暑さ。日中どんなに暑くても朝晩長袖が必要なくらい涼むので文句無し。

彼らが到着した翌日、早速市内観光。
馴染み親しんだこの街も子供と歩く楽しみは格別。



まずナルが反応するのは路上演奏者。
スペインにも勿論存在するのですがレベルが違う。
思わず立ち止まり小銭を出すこと数回。
根本的なレヴェルが違う。

絶対外せないビアホール。マルティンスブロイ。



自社ビールで喉を潤し



文字通り「1mウインナー」を完食。

私のマヨルカでの野菜中心生活が一気に崩れ落ちる瞬間です。

岡部ファミリーがあきれ返るくらい市電を乗り回し市内を散策。

ミュンスタープラッツもマスト。



ピエロのレヴェルも高い。



子供達の間で大人気なビー玉。日本でも購入しましたが、マルクトプラッツのビー玉市には



兄ちゃん、口が開けっ放し。

5€分のビー玉を購入、お友達へのお土産もここで調達。



丁度ベリーのシーズンで大好物のラズベリーを二回購入しました。
あと1ヶ月早いと白アスパラのシーズンなのですがさすがにその姿はありません。

市内を見渡せるシュロッスベルグにも登りました。





奥の山の前が岡部さんの住むVaubanです。



子供達が「ここもパパとママの想いでの場所?」と聞いてきます。

パパとママの想い出の地はここより他にあるのよ。

続く....

ヴァカンス ---不惑旅行編

2013年07月22日 | 旅行
昨日、ドイツから戻ってきました。
色々思い出しながらアップしていく楽しみ。ふふふ。

まずは不惑旅行編。

Basel空港で岡部さんと合流。
車でチューリッヒ、Churを通りValsへ向かいます。
この間Heidiland、ハイジランドという村の表示がありました。
文字通りチューリッヒを過ぎたあたりから景観が「ハイジの世界」に変わっていきます。

無事ホテルに到着。
部屋からの眺めが



ハイジでしょう!!!
頭の中は

ローロローロロッロッロー
ペーターーーーー!!!!!

です。

早速、温泉へ。
30度から42度まで様々な温度の温泉が用意されています。
野外にある32度の温泉プールサイドに寝転がると目の前には



この景色。

2時間かけてすっかりのぼせた40、41のオバちゃま二人。
少し休んでドレスアップしてホテル内のレストランでディナーです。

これがまた素晴らしくて大感激。
各自5皿のコース。



これは一晩目に岡部さんのコースに出てきたレバー料理。一見するとデザートみたいだけれどレバー料理の上がカラメルになっている唸り声をあげたくなる一品。



こちら、二晩目に私のコースにでてきたデザート。
右がクラシックなティラミス。左はエスプレッソのアイスクリームの上にマスカルポーネと生クリームで出来ている(おそらく)クリームが乗っていて、その上にカカオ。
口の中で「ティラミス」が完成する、という演出。

温泉は宿泊者以外の人も入れますが、朝風呂と夜11:00から12:30までは宿泊者専用。
私は夜、熱いお風呂に浸かってから就寝。夜は羽布団で寝るくらい冷えこみます。

朝食も豪華でした。
テラス席で地元のパン、クロワッサン、果物、卵、チーズのビュッフェをいただきました。



テラスからの眺め。

お腹いっぱいの朝ごはんの後はハイキングです。



vals自体が山の中、標高も高いのですが、ここからロープウェイで標高1830Mまで登ります。



下界の眺め



さて、ハイキングスタート。













山頂には雪が積もっていて、25度くらいあったはずなのに風はどこまでも涼しく、空気が美味しい。
途中ホテルから持参したプルーンを食べたのですが、ここ山の中で食べる果物の美味しいことといったら。

下山したあとはもちろん温泉。

三日目の昼前にチェックアウトしたのですがこの後も温泉に入っていい、ということでギリギリまで温泉を堪能。
ここで日本人の二人組御婦人に遭遇。
一人はアメリカから、もう一人は日本から、というお2人組。
日本人恐るべし。

斯くして不惑旅行は大成功に終わりました。
すっかりスイスの大ファンになっ私。
50歳記念旅行の計画も練り始めた私たちです。

車で再びBaselへ。
空港でNadalと子供達をピックアップする前にBasel市内で夕食をとったのですが、そこで驚きの光景を目にしました。

市電の走る通りの脇にあるどこにでもある噴水。

そこにオブジェか????と思われる人間の頭部が二つこちらを向いています。

二人で「ねえ、あれって.......」と恐る恐る近づくとその物体は動きだし



確かにこの日は暑かった。
が、噴水で涼むとは....してやられた気分。

続く

不惑のご褒美

2013年07月09日 | 旅行
豊作シリーズ。







明日からヴァカンスに出掛けますが、帰ってくる頃には真っ赤なトマトが収穫できるかな。

さて、タイトルの不惑のご褒美、です。
さかのぼること5年。
ナルと二人でFreiburg滞在していたおり、亜希子さんとあるプランを練りました。

あと5年で40歳。
こちらでは40記念パーティーなどを催す人が多いのですが、そんなのより今まで頑張ってきた自分へのご褒美として旅行に行こう。
思いっきりリラックスして美味しいものを食べよう。

このご褒美旅行先に選ばれたのはスイスのTherme Vals。スイス人の建築家Peter Zumthorによるデザイナーズホテル&温泉。
ヨーロッパで主流な生ぬるい温泉ではなく熱い温泉。
まわりはアルプス。山登り用の靴も揃えました。



温泉の一部らしいです。

本来なら去年実践するべきなのでした、が、お互いのオフの時期が合うことが条件。決まりかけたこともあったのですが今度は私が「金欠....」と、時期をずらしにずらし、私は41になってしまいましたが亜希子さんはまだ40歳。
不惑のご褒美は有効です。

明日の午前中にBaselの空港でピックアップしてもらいます。
Nadalと子供達は週末にFreiburgで合流。
亜希子さんは今日がシーズン最後のコンサート。ギリギリまで頑張る40歳。

忍耐の父

2013年07月08日 | 日常
とある招待状が届いたのは3月も末。
ナルが幼稚園からの友人、マリア・ロサの初聖体の儀式に招かれたのです。
カトリックでは非常に重要な儀式なのですが、宗教的なことよりも、なに着ていくの?とかプレゼントはなに?などが会話の中心。
さすがに今回で3回目の招待なのでなにも考えず6月に突入。
そうです、招待状が届いたのが3月、そして儀式はなんと6月29日!
教会予約は1年前、と、結婚式とほとんど手間は変わりません。

この招待状、3年A組のマリア・ロサが、休み時間に3年D組のなるのところへ持ってきてくれたらしいのですが、クラスの男の子たちからひやかされ、ま、そこでへこたれる子ではなく、ただ気になるのは男の子の招待客はいるのか否か。
聞いてみると学校関係では男子はナル一人、でも従兄弟が数人来るらしい、ということで、あっさり「行く」と返事する息子。さっぱりしてていいなぁ。

家族ぐるみでお付き合いしているので家族全員で出席、ということにしていたのだが、ふと手帳をみると「ガリシア」の文字が。
そうだった、仕事でその日はいないんだった。

ナダールさん、頼みましたよ、とマヨルカを発ったのですが。

12時のミサの前に鳴りまくる携帯。正確には鳴っていたらしい携帯。
弾いている間はミュートにしているので気がつきません。





おーい、半端ねーぞー
いたくないよ、この場。
ミサ、途中で抜けるぞー1時間のミサだぞー

その後場所を移し昼食。
てっきりビュッフェかと思っていたら名札付きのフルコースだったらしく、子供席、大人席に別れ、全く面識ないママ友夫婦たちと同じテーブルにつき

優子は?あ、お仕事ね。
お父さん一人でお留守番を預かるなんて素晴らしいお父さんね。

などと言われ、本当は両親宅をたらい回ししているくせに、できる夫、父親の顔をし、

ひじょーーーーーに疲れた、と悪態をつかれました。

お疲れ!

仕事の合間のプチ観光

2013年07月07日 | 日常
ガリシアでのマスタークラス、コンサートを終え平和な島に戻ってきました。
ちょうど猛暑がスペイン全土を襲い、北スペインで普段は夏でも一枚羽織るものが必要なガリシアでさえ30度超え。
おそらく初めての夏服使用滞在。

毎回海の幸を飽きるほど堪能するのですが、今回は更にグレードアップ。







一日働いてありつく食事が白ワイン&海の幸。
幸せです。

今回も高校生中心のサックスマスタークラスだったのですが、4名中学一年生が参加。
私も生徒たちも緊張気味。しかも高校クラスが「ちゃんと受け答えしないと怖いぞ」と脅したため、一人はレッスン前に嘔吐....完全なる間違いインフォメーション!!!
が、日が進むに連れ信頼関係が生まれ、自分でも驚いたのですがこの年の子供達に接するのが楽しくて仕方なくなってきました。なにせ反応がいい。可愛い。



子どもクラス。

新発見でした。

今回はフライトの関係で半日オフ。

スタッフの一人が実家に招いてくれてお母さんの手料理をご馳走になりました。
多めに食事作っておいて、としか連絡を受けていなかったご両親。いきなり現れた日本人にびっくり!!
が、あっという間に意気投合。



お花屋さんをやっているご家族でビニールハウスいっぱいに色とりどりのお花が植わっているのですが、お父さんは趣味で野菜作りもされていて、これはガリシア地方限定のpimiento
de padrónというピーマン。ソテーして食べるのですが本当に美味しい。padrónというのは村の名前です。



各家にはこのような貯蔵庫(必ず十字架が付いています)があって、主にトウモロコシを貯蔵するそうです。

普段、食後にコーヒーは飲まない、でも今日は我が家がインターナショナルになった日(....)という訳のわからない理由で食後もコーヒー、自家製食後酒も振舞ってくれ、帰宅時にはこんなお土産も。



採りたてパドロンピーマン。
格安チケットで飛んできているため、手荷物一個限定。こんなにスーツケースに入らない!

方法は一つ。

7月末に今度はサンティアゴで講習会がありこのスタッフくんもいるので彼にサックスの楽譜を預けて持ってきてもらえばピーマンを持って帰れる。

ほんとにいいの?と念を何度も押されたけれど、さらわなければいけない楽譜だけを持って後はピーマンと楽譜の交換。

ガリシアはポルトガルと経度が変わらないため、日没が他のスペインよりも1時間、2時間ほど遅く、夜が長い。
お腹いっぱいご馳走になったあと、スタッフくんが見晴らし台までドライブに連れて行ってくれました。



絶景。海に浮かんでいるのはムール貝を育てている筏のような箱。
ここで採れるムール貝がスペインで食べるムール貝の90パーセントを占めます。
ここから南に行くとVigoというところに着きこちらで採れるのは牡蠣。とにかく海の幸の宝庫なのです。



岬の様子は地中海とは正反対。
水も冷たく、この先にあるのはアメリカ大陸。大西洋を初めて目にしました。

盛り沢山のガリシア滞在。

この間マヨルカでは..