Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

DON GIOVANNI (Fri, Apr 24, 2009)

2009-04-24 | メトロポリタン・オペラ
どうしてこれをAキャストに持ってこなかったかなあ。その一言です。
もちろん、Aキャストの方がBキャストより良いなんて決まっていないことは、
このブログでも何度も書いてきた通りなんですが、
それでも通常、メディアの公演評はAキャストのものしか出ませんし、
舞台写真も圧倒的にAの方が多く出回ります。
こちらのBキャストが先に上演されていれば、もっと今年の『ドン・ジョヴァンニ』は面白い!と、
勢いがついたと思うのですが、、。

常日頃から、あくまで比較の問題ですが、あまりモーツァルトが好きではないと公言し、
メトのシーズンの大詰めに伴う過密な鑑賞スケジュール! 
たまるブログのレポ!
土曜のリングの予習! 
同僚のバケーションによって仕事は倍増!
と一週間異様に忙しかったので、普段ならオペラの鑑賞ではまず居眠りすることがない私ですが、
今日ばかりは、もしもつまらない出来だったら、いえ、はっきり言ってしまうと、
シュロットがドン・ジョヴァンニを演じた、あの9月のAキャストのような公演だったら、
寝てしまうかもしれない、、と危惧してオペラハウスに向かいましたが、そんな心配は全く杞憂でした。

鑑賞する人それぞれに、ドン・ジョヴァンニはこうあってほしい、こう歌ってほしい、
という希望や好みはあると思いますし、公演全体としては、欠点がないわけではありません。
しかし、マッテイのドン・ジョヴァンニ。
これは、好き嫌いを越えて、観る価値大です。
というか、私はこの作品を見て、これほど時間の経過が早く感じられたことはないほどに、楽しみました。
楽しんだ、という意味では、今まで実演で観た『ドン・ジョヴァンニ』の中で一番だったかもしれません。
そして、このオペラは、まわりがどんなに頑張っても限界があって、
とにかくドン・ジョヴァンニ役を歌う歌手が、この役をきちんと把握していないと、
お話にならない、ということを実感したのでした。
マッテイ、私は彼が二シーズン前にメトで歌った『セビリヤの理髪師』でのフィガロはなんとなく
フットワークの重そうなところが苦手だったのですが、
このドン・ジョヴァンニ役はすごくいいです。
今現役でこの役を歌っている中では、一番面白いものを提示している歌手ではないでしょうか?

マッテイのドン・ジョヴァンニは、一言で言うと、
この作品が往々にして間違ってまとってしまいがちな、気取ったところを全部破り捨てて、
一つ一つのシーンを、ものすごくわかりやすく咀嚼して、
あえて”身も蓋もないやり方で”提示しているところに特徴があります。
この作品を初めて観る、という方が、彼のこの役にいきなり当たってしまったなら、
ちょっと上品な方や、御歳を召した方なら、”あら、やだわ”とぽっと頬を染めてしまったりもするかもしれません。
しかし、初心者にもわかりやすく!という路線を突き詰め、時にはちょっとやりすぎかな、と
感じるところもありますが、それを迷いなく駆け抜けたところに彼のこの役の良さがあります。

それは、もうのっけから全開で、普通のあらすじ本などでは、あっさりと、
”ドン・ジョヴァンニがドンナ・アンナを襲おうとしたところ、
彼女の父親である騎士長があらわれ、ドン・ジョヴァンニは逃げざまに、彼を刺し殺してしまう。”の
一文で済まされそうなこのシーンですが、
マッテイはドンナ・アンナ役を演じるエリン・ウォールを階段に押し倒し、
その生々しさは、一瞬、劇場の客が固まったほどです。
しかし、肝心なのはそこからで、そんなドン・ジョヴァンニから最初は逃がれようとしているドンナ・アンナですが、
彼女の叫び声に一瞬逃げようとしたドン・ジョヴァンニを、ドンナ・アンナが手を掴んで引き戻し、
そこからもっと濃厚なエッチ・シーンに突入するのです。
あれ?逃げようとしていたはずのドンナ・アンナが足を開いてる!

下品な表現を承知であえて私がこれを書くのは、
この場面がどのように描かれるかによって、この後に続く、
ドンナ・アンナとドン・オッターヴィオの関係と、彼らの歌から聴こえてくる切なさが、全く違って来るからです。
もちろん、暴行未遂だったという解釈で演出してもいいわけですが、
私は後に続く二人の会話や音楽を聴くと、未遂だったとは絶対に思えません。
しかも、無理矢理暴行されるのでは全く意味がなくって、
”ドンナ・アンナの同意の上で”、という、ここが肝心なところです。
しかし、仮にドンナ・アンナがドン・ジョヴァンニと関係を持った、という風に解釈している演出でも、
この冒頭の短い時間で表現するのはかなり厄介で、実際、
役が作りこめていなくて思い切りがない人(aka シュロットのような歌手)がやると、
意味不明なシーンになって終わってしまうのです。

このシーンが決まると、
許婚や婚約者や夫がいようが、時には彼らを傷つけることになっても、
お構いなしに、というか、それすら忘れて、魅力のある男性にはガードを落とす、
それでいて、それを素直に認めないで、ちょろまかしたり、
人(ドン・ジョヴァンニ)のせいにしようとする、という、女性の嫌な部分、
自分にその嫌な部分を見てなお、自己嫌悪と、そしてドン・ジョヴァンニへの恋慕から、
婚約者オッターヴィオとの結婚に踏み切れないドンナ・アンナ、
そして、それに気付いていないのか、気付いていても気付いていない振りをしているのか、
いずれにしてもその性が悲しいドン・オッターヴィオ、


(身分の高さ、女のずるさ、ゆえに、本当のことが言えないドンナ・アンナを演じるエリン・ウォールと、
それを知ってか知らずか、のドン・オッターヴィオを演じるパヴォル・ブレスリック。)

この身分の高めの二人の、色々頭で考えてしまうゆえに、鈍感にはなれず、
幸せが遠のいていく感じなのに比べ、
陥った危機的状況はアンナ&オッターヴィオ組と全く同じようでいて、
二人とも素直に感情を表現し、結局ピンチさえ乗り越えてしまう、
ツェルリーナとマゼットの田舎もの+身分が低いものならではのしたたかさ、
(ちなみにこのツェルリーナという女が私Madokakipは死ぬほど嫌いで、
”ぶってよ、マゼット Batti, batti, o bel Masetto”では、
マゼットではなく、この私があんたをぶちのめしてやる!!といつも思う。)
など、色んな事柄が万華鏡にように鮮やかに写るというものです。


(マッテイのドン・ジョヴァンニに言い寄られ、すっかりその気の田舎の女ツェルリーナ。
演じるのはイザベル・バイラクダリアン。)

マッテイは歌いだした瞬間から声にスケールの大きさを感じるさせ、
すでにここでシュロットのドン・ジョバンニとは一歩も二歩も違います。
野太い幹を思わせる声ですが、決してパワーで押しまくっているわけではなく、
高音域から低音域まで音が均質で、楽々とこの役を歌っているように見えるのがまた良いところです。

マッテイ演じるドン・ジョヴァンニは、何もかもあわてず騒がず、
大らかに受け止め、ドンナ・エルヴィーラの行動も、”参った、参った”と言いながら、
どこかで彼女を憎みきれない優しさが漂っており、レポレッロもこき使いつつ、
可愛がっている感じなのですが、唯一、観客をはっとさせるくらいキレる場面があって、
それは、最後に、エルヴィーラが”お願いだから、今ままでのことを改心して!”と頼むシーンです。
エルヴィーラはそれまで、あくまで利己的な理由から、
ドン・ジョヴァンニの恋路を邪魔したりしていたわけですが(ツェルリーナを守るふりをするのだって、
本当は、他の女性に彼をとられたくないからです。)、
ここで、初めて彼女は利己的でなく、本気で彼のためを思う気持ちから、
改心するようすすめるのですが、ドン・ジョヴァンニは大変な激ギレ振りを示します。
用意されていた料理ののったテーブルクロスを引っ張って皿を床にぶちまける、
このシーンでのマッテイの激しさは、一瞬きらりと異常性格を感じさせます。
そして、我々観客は、そうだ、今まで私達は彼の魅力に参って彼のことを好きになりかけていたけれど、
一方で彼は強姦魔であり、一人の女性を愛する、という概念も、
その女性とかかわる人々(特に男性)の気持ちが全くわからない人間であり、
自分の身を守るためには人の命を取ることも辞さない、
ある面では非常に人間的な感情に欠けている男だったんだ!ということを思い出すのです。
どんな局面に合っても決して自分を失うほど怒ったりしない彼が、
エルヴィーラの”改心して”=”自分を変えて”という頼みには、
”ふざけるな、このアマ!俺様のアイデンティティを変えようなんて、思いあがるな!”というわけです。
絶対に自分の生き様を変えない男、ドン・ジョヴァンニの面目躍如です。
ドン・ジョヴァンニはやはりこうでなきゃいけません。

そして、怒りのあまりにテーブルをぎりぎりとエルヴィーラに押し付けるマッテイのドン・ジョヴァン二ですが、
負けてはいないのが、エルヴィーラを歌ったフリットリ。
ここで彼女も思いっきりテーブルを押し返し、二人の間で静止して動かなくなったテーブルの姿が、
絶対に自分の生き方を貫こうとするドン・ジョヴァンニの意志と、
なんとしてでも地獄に落ちる前に彼を救いたいエルヴィーラの意志とが拮抗している様子を表しています。

フリットリは今シーズンのオープニング前にパヴァロッティを追悼して行われた
ヴェルレクの演奏でも、ボストン響の演奏会でモーツァルトを歌ったときにも、
トップに息が浅い音が多く聴かれて、どうしたんだろう?と思っていたのですが、
今日もやはりその感じが若干続いています。
また、本当はドンナ・アンナを歌う予定だった彼女が急遽エルヴィーラ役に入ったので、
言っても仕方がないことなのかもしれませんが、
エルヴィーラ役には彼女の声は少しコンパクトで優しすぎる気もします。
ただし、役の把握の仕方は非常に的確で、最近声にややパワーが不足しているとしても、
彼女の出演するオペラを観て損をした、と感じたことがないのは、
その、彼女の役の把握力に賦するところが大きく、私が彼女を好きなのもそこです。
カタログの歌 "Madamina, il catalogo e questo"を
レポレッロが歌っている間、そのカタログの中に、自分との色事について書かれたページを見つけて仰天し、
屈辱を感じながら、レポレッロが見ていない隙に、
そのページを破って丸めて手に持つ、という彼女の一連の動作のテンポの良さは、
フリットリがコメディエンヌとしても一級である片鱗だと思います。
Aキャストのグラハムが怖いエルヴィーラだとしたら、フリットリのエルヴィーラはどこかに優しさのあるそれで、
その彼女が本気でドン・ジョヴァンニを救おうとする行為こそが、
彼を本気で怒らせる結果になってしまったのが、可哀想で、つい同情してしまいます。

このBキャストによる公演の初日について、APから出た評では、
3人の期待できる新人たち、ということで、ベテラン・キャストよりも、
ウォール(ドンナ・アンナ)、ブレスリック(ドン・オッターヴィオ)、そしてシェンヤン(マゼット)の3人が
フューチャーされていました。
シェンヤンは今日の公演には登場しなかったので、ウォールとブレスリックについてのみの感想になりますが、
私はこの二人、ある意味、ものすごく対照的だと思いました。

まず、ウォール。
彼女は舞台姿も美しく、音楽性もあり、歌唱技術そのものは非常に高いレベルにあると思うのですが、
残念ながら、声そのものにもう一つ瑞々しさがないというのか、魅力的な声というには後一歩の感があります。
特に、高音で、息が浅いのか、しゃーっという音が入るのは耳障りです。
割とがっちりした体格なので、上手く体を使えば、彼女ほどの体格で息が浅くなるなんてことは少し考えづらいのですが、、。

一方のブレスリックは、声そのものは非常に美しく、素材としてはよいものを持っていると思いますが、
彼の場合、まだまだ歌唱技術で磨くべき余地がたくさんありすぎます。




不適当な個所かつ不適当な仕方のブレス、フレージングの稚拙さ、、、等々、
この役はAキャストで、ポレンザーニがレベルの高い歌唱を披露しており、
声の質感は、ブレスリックの方が少し柔らかいとはいえ、
二人とも非常に似ている部分があるので、余計に彼の歌唱の至らなさが目立ちます。
この70年代の少女漫画に登場しそうな、かまきりのようなぎょろりとした目と逆三角形の顔も、
”素敵ー!”と思う人がいる一方で、”なんか気持ち悪い”と感じる人もいそうで、
好みが分かれるルックスかもしれません。

ということで、先にあげたマッテイ、フリットリを含め、
私は今日の公演は圧倒的にベテランや中堅たちの力の方が牽引力になっていたと思います。
まだ名前が挙がっていない中では、ぶってやりたい女 No1のツェルリーナを歌ったバイラクダリアンが
いい味を出していたと思います。
やっぱり、Aキャストの、あの手足の長いバレリーナのようなレナードのツェルリーナよりは、
このバイラクダリアンのような、手足短めの”ぷくっ”としった女性がこの役には合っていますし、
バイラクダリアンの声は、このツェルリーナや『フィガロの結婚』のスザンナなんかに
ぴったりの、ちょっとぺちゃーんとしたトーンのある、それでいてふくよかな声質で、
キャスティングが成功しています。
レナードは見た目だけでなく、声質の面でも、この役には少し鋭角過ぎるような気がしました。
このバイラクダリアンは、写真によって随分美人度が違って見えて、
時に、ものすごい不細工な写真もあるので、どれが本当なんだろう?
写真は修整が可能だから、まず不細工な方が本当だろう、と思っていたのですが、
舞台にかなり近い今日の席から見た私が断言します。美人です、この人は。



高音域で特に、少し音程が甘くなる傾向があるように今日の歌からは感じましたが、
声そのものは先に書いたように非常にふくよかな声で、この役をチャーミングに歌えるその個性は貴重です。

そして、何と言っても忘れてならないのは、レポレッロ役。
詳しいキャスト表を見ずに鑑賞しはじめて、
えらく上手いけどえらく年増なおっさんがレポレッロを歌い演じているな、と思ったら、
サミュエル・レイミーでした。



ドン・ジョヴァンニ役が当たり役の一つだった彼。
(上の写真は2005年にメトでドン・ジョヴァンニ役を歌った時のレイミー。)
プライム時には、いつもりりしい役やかっこいい悪役を演じることが多かった彼が、
ぽかーんと間抜けた笑いを浮かべてドン・ジョヴァンニを見つめるという怪演。
今シーズンの『つばめ』での、あの素敵な大人の男、
ロンバルド役にはまりまくっていたレイミーと、とても同じ人に思えない、、。
けれでも、マッテイのドン・ジョヴァンニを頼もしそうに見つめながら、
全力でレポレッロ役を演じる姿は、またロンバルドの時とは違う素敵さがあります。

ロンバルド役では声の衰えを感じましたが、むしろ、こういうレポレッロ役みたいな役の方が、
衰えを感じません。この役なら、多少、見た目がおやじっぽい、というハンデはありますが、
歌唱の面では、まだまだ後進と遜色なく、しばらく歌えそうな感じがします。
今が旬の、勢いのある人を追いかける聴き方ももちろん楽しいのですが、
こういう旧世代から次世代へのバトンの受け渡しを見るのも、独特の感慨があります。



実は今年でメト・デビュー25周年となるレイミー、
今シーズンメトに登場するのは今日が最後ということで、
一幕とニ幕の間のインターミッションに、舞台でキャスト全員が彼を囲み、
ゲルプ氏から、記念品の贈呈がありました。メトの昔の緞帳の一部だそうです。
ゲルプ氏がスピーチの最後にレイミーが昔放ったといわれる名言、
”リハーサルは演出家の言うとおりに。本番は自分の思い通りに。”を紹介すると、
大照れしながら、”同僚のみんな、合唱やオケのみんな、そして、何より、
私の歌にずっと付き合ってくれた観客の皆さん、ありがとう。”と言うのがやっとのレイミー。
シャイな人なんだな、と思います。
それでもマイクを通すと、ぼそぼそと何を言っているのかわからないゲルプ氏に比べ、
歌い声通りの渋い話し声ながら、きちんと一つ一つの音、言葉がはっきり聴こえるのには、
やはりずっと舞台でオペラを歌ってきた人だ!と思いました。
今シーズンは指環のモリスといい、このレイミーといい、”おじパワー”炸裂イヤーになっています。

今日の『ドン・ジョヴァンニ』は、そのおじパワーがいい感じで絡み、
さらに、ベテラン~中堅どころ(フリットリ、バイラクダリアン)が抑えるところをしっかり抑え、
新人のウォールとブレスリックが伸び伸びと歌い、という、配役のバランスの良さが光った公演でした。

それにしても、あのシュロットの時と同じ演出には思えないほど、
今日の公演は生き生きとしていました。
シャツの胸をはだけているだけじゃドン・ジョヴァンニは描けません。
マッテイの真摯な役への取り組みと気合に花丸10個!!

Peter Mattei (Don Giovanni)
Samuel Ramey (Leporello)
Erin Wall (Donna Anna)
Pavol Breslik (Don Ottavio)
Barbara Frittoli (Donna Elvira)
Isabel Bayrakdarian (Zerlina)
Joshua Bloom (Masetto)
Raymond Aceto (The Commendatore)
Conductor: Louis Langree
Production: Marthe Keller
Set Design: Michael Yeargan
Costume Design: Christine Rabot-Pinson
Grand Tier Side Box 35 Front
OFF

*** モーツァルト ドン・ジョヴァンニ Mozart Don Giovanni ***

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26 コメント

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この写真。 (ゆみゆみ)
2009-04-25 16:59:39
誠に恐れ入りますが、この写真は私でも入手できるのですか?
今回の「ドン・ジョ」は話題の公演の隙間のような感じで、私が行った時も修学旅行生のような若いこが多く、バックステージツアーも高校生に1人混ぜてもらっての参加でした。
なので何の資料も無く寂しい限りです。
教えていただければ幸いでございます。

マッチンは決して若くは無いです
私が申すのもなんでございますが、レイミーとのコンビ良かったです。
返信する
レア写真 (Madokakip)
2009-04-25 22:08:21
 ゆみゆみさん、

上の写真は、メトのサイトからのレア写真です。
なぜレアかというと、トップページのメインの記事の中に入っていたものなので、
一日二日で消えてしまったんですね。

後はマッテイがアップで全然写ってないですが
(って、それじゃ意味ない?)、
APが元ネタの記事と写真がいくつかのサイトであがってます。

http://www.mywire.com/a/AP/3-promising-singers-debut-Don/9858555

>マッチンは決して若くは無いです

”レイミーと比べて”という意味でしたが、
誤解があるといけないので(笑)、”後進”という言葉に直しておきました。
返信する
私まちがえていました。 (ゆみゆみ)
2009-04-26 14:15:59
マッチャンでございました。(申し訳ございません)
御紹介いただきありがとうございました。
頂いたサイトをクリックしたら、マッチャンが困っているシーン。ちっさいですぅ

今回は、ラジオも無いそうですし・・・。
しかし、マッチャン!!私が付いているから頑張れ
マドカキップさん、もし御迷惑なら削除してください。

≪何処の国の方でも結構です。私が(パソコン初心者です)日本でパソコンを通してこの公演を聞くチャンスが有ることを御存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけないでしょうか?≫

最近のマッチャンの「ドン・ジョ」は手に入りません。
デマチでお爺ちゃんが「CD無いの?」と聞いたら首を横に振って、「ホニャララ~~」と言っていました。何と言ったのかな?

英会話のお勉強に励みたいと思います
返信する
ですよねー(笑) (Madokakip)
2009-04-27 09:31:21
 ゆみゆみさん、

>マッチャンが困っているシーン。ちっさいですぅ

ですよねー(笑)。
というか、ドン・ジョヴァンニが主役なのに、なんでよ?って感じですよね。
このAPの記事は3 promising singersということで、
ウォール、ブレスリック、シェンヤン(最後の彼は私が鑑賞したときはブルームに代わってしまいましたが)にスポットライトをあてた記事になっています。
特にブレスリックは絶賛されていますが、
私はちょっと疑問を呈したいですね。
彼は声は魅力的ですが、まだまだ技術が追いついてなさすぎです。
Aキャストのポレンザーニと比べて全然、、。
ウォールは逆に技術と音楽性はあるのですが、
声、特に大きく出すトップでの、の魅力にやや欠けていると思いました。
(弱音の高音はすごく綺麗なんですが、、。)
ある意味正反対といえる二人による、ドンナ・アンナとオッターヴィオで、
二人で足して一つ、くらいな感じでした。

マッティのドン・ジョヴァンニは、、、。
と、ここで書いてしまうと本文に書く事がなくなってしまうので、
お待ちを!!!

ラジオの放送、シリウスでは確かあったと思うのですが、
好きな演目だと全部録音してあるのですが、
モーツァルトなので、、ごめんなさい、、(ドン・ジョヴァンニはその中では好きな方なんですが、
それでも、、笑)。
この事情を存じ上げていたら、録音しましたのに、、。
返信する
レイミー (keyaki)
2009-04-28 23:04:14
メトデビューたったの25周年ですか。下積みが長かったのは知っていましたが、かなり遅いですね。
デビューは、やっぱりマリリン・ホーンと共演なんですね。彼にとって、ホーンは恩人ですね。
たまたまカラヤンがドン・ジョヴァンニを歌わせたので、ドン・ジョヴァンニ歌いみたいになってますけど、レイミーは、レポレッロの方が合ってると思います。
声の揺れが激しくて、一時期、メトでも、引退して欲しいとかって騒いでましたが、それを乗り越えた...ということですね。

ブレスリクの写真、変ですね。あんな顔だったかしら。私のブログに裸(ちょっとしまりのない)の写真を載せましたけど、ご覧になりましたか?
http://colleghi.blog.so-net.ne.jp/2009-03-01
返信する
私も間違いかと思いました (Madokakip)
2009-04-29 08:38:21
 keyakiさん、

そうなんですよ、25年って一見、長そうに聴こえますが、
そうでもないですよね。
彼の年齢を思うと、もっと長いと思い込んでいたので、
25と聞いて、あれ?それだけ?と思いました。

彼は1972年のナショナル・カウンシル・オーディション(メトで行われる若手歌手の発掘のためのオーディション)のファイナリストなんですね。
でも、そこから、メト・デビューの作品である、
ヘンデルの『リナルド』は1984年、
実に12年の期間があったことになります。

>メトでも、引退して欲しいとかって騒いでましたが、それを乗り越えた

歌う役にもよるかもしれませんね。
『戦争と平和』のクトゥーゾフはちょっときつかったですが、
このレポレッロは、不思議なくらい、声の衰えが気になりませんでした。
これからも歌い続けるとしたら、歌う役を選ぶ必要あり、なんですが、
単に登場場面の少ない脇役であればいい、というものでもないんだな、と思います。
(『つばめ』のロンバルドの方が、登場場面はずっと少ないのに、
声に老いを感じました。)

>裸(ちょっとしまりのない)

こ、これは、、、!
こんなたぷたぷなお腹でよくも舞台に、、(笑)
グリゴーロ君が代役で立ったときも同じ格好だったのかしら、、?
だとしたら、ブレスリク、”やべっ!”と思ったに違いありません。
というか、思ってほしい、、。
返信する
ヤッター!! (ゆみゆみ)
2009-06-06 21:58:43
御無沙汰いたしております。NYでは眠れず、帰国後はインフル騒動で、心が衰弱。「マッチャンが叩かれていたら、私はマドカキップさんに何を言うかわからない」との恐れから、今まで封印しておりました。バーデンーバーデンまで、マッチャンを追いかけ、心が落ち着いたところで拝見して、ばんざ~い。誉めていただけた。ネ・ね・私が、3回も見に行く理由がおわかりいただけますでしょう?そしてマドカキップさんがご覧になり、私が見れなかった1回がどれだけ見たかったか。
マッチャンは、本当に毎回歌い方、表現が少しずつ異なります。それが又面白く3回目が私には1番満足のいくものでした。
マンドリンと歌うカンツオネッタを4回目はどの様に歌ったのでしょうか?
1・2回目は唯丁寧に歌いましたが、3回目は、2番をピアニッシモで囁く様に歌ってくれました。私は、アンナ大きな体で【囁くようにしかし言葉はハッキリ】歌う彼に惹かれました。
そしてシャンパンの歌。私はマッチャンと一緒に歌いますが、あの早口は、舌をかんでしまうくらいで、でも音程もしっかり。申し訳ないけれどあの歌でため息・拍手が取れるのは彼くらいでないかと思います
今回の組み合わせは、私の理想です。いつもガーガー怒鳴らないエルヴィラ・年令がいって落ち着きのあるレポレロ・どの女性を口説いている時もあたかも私を口説いてくれているように歌うマッチャン。最高でした。
マドカキップさん長い間お疲れ様でした。
又来シーズンも素晴らしい公演があるといいですね。インフルが、大流行しなければ「死の国から」応援に駆けつけます。ラシェットさんの公演も同時に見れるのですが・・・。時差との勝負も若い(うちでないと耐えられなくなりそうですから。
返信する
当たり前でしょ!と思っていらっしゃるかと、、 (Madokakip)
2009-06-08 08:04:36
 ゆみゆみさん、

しばらくお名前をお見受けしなかったので、心配しておりました。

>帰国後はインフル騒動で、心が衰弱

もうお元気になられましたか?
移動が多くてお疲れになられたのもあるかもしれないですね。

今回、ゆみゆみさんのマッテイについて、
大絶賛ともいえる記事を書けて、私も嬉しかったのですが、
コメントがないのは”当たり前でしょ。何をいまさら。”と
思っていらっしゃるからかと思っていました(笑)。

彼のドン・ジョヴァン二は本当にいいですね。
これを観てしまうと、あのシュロットの歌は何だったんだろう?と思ってしまいます。

>マンドリンと歌うカンツオネッタ

私が観た回は、ピアニッシモ、とまではいきませんでしたが、
非常に美しくしっとりと歌ってくれて、
客席側が聞き惚れていたのを思い出します。

フリットリのエルヴィラもよかったですよね。
歌唱については彼女の絶好調とはいいがたかったと思うのですが、
それでも、フリットリは役の読み込みが丁寧で、
絶好調の日でなくても、色々なものを提示してくれるのが、
私の彼女の好きなところです。

Aキャストは平均的に若いキャストでしたが、
このBキャストは思い切った若手とベテランをうまく組み合わせたいいキャスティングでしたね。

ぜひ、『死者の家から』、マッテイの応援にいらしてくださいね!
来シーズンもよろしくお願いします!!
返信する
廃棄処分。 (Unknown)
2009-06-08 11:40:12
≪あのシュロットの歌は何だったんだろう≫
私もシュロット版の録音は、廃棄です。
もう1つお尋ねしていいですか?
マッチャンは、墓場のシーンで3日目にキョンシーのまねをし、ピョンピョンって飛びました。アレだけ歌って、そこまで演技するゆとりがあるって凄いと感じました。最後はしたのでしょうか?
マドカキップさんにもいただけたお墨付き。なのに、ミラノでは色々事情もあるのでしょうが、マッチャンの日が少なく、またシュロットがたくさんです。私はいかっています。
私が今回疲れたのは、マドカキップさんの様に舞台を観たいと思ったのも1つです。反撃をしなくてはならないと力んでいました
でも、感想を拝読し思いますに、人の心を打つ公演 は私みたいにボーっと観ていても、自然と身を前へ乗り出し、気がつけば抜き差しなら無い所へ。と引き込むのかもしれません。
エルビラさんとの最後のシーンの見方にはアッパレ
私は、マッチャンを通しジョバンニに惚れ、フリットリサンを通して彼女の優しさを感じ、彼女の気持ちが痛いほどわかる気がして参りました。
マドカキップさんのお連れ様といいジョバンニといい、巡り会ってみたい男性でございます。
もしもし、今後この公演の放送(何でも結構です)があり、日本でも聞けそうでしたら、お知らせいただければ幸いです。あんなに全てが揃った公演は、残すべきです
返信する
捨てられちゃいますか(笑) (Madokakip)
2009-06-09 04:54:19
 ゆみゆみさん(ですよね!)、

>シュロット版の録音は、廃棄

ははは、捨てられちゃうんですね、シュロットのドン・ジョは(笑)。

>墓場のシーンで3日目にキョンシーのまねをし

ええっ(笑)!!!
それはすっごくインパクトがあるので、
やってくれてれば絶対覚えてますので、
残念ながら私が鑑賞した回はなかったです。
確かにおっしゃるとおりに、歌にも演技にもゆとりがありますよね、
この役での彼は。
それが、毎回色付けを変えて歌える原因にもなっているのかもしれないですね。
シュロットは私が観た二回とも、
はんこで押したように歌も演技もほとんど同じでした。

>反撃をしなくてはならない

マッテイのために!!!
すごいファン愛を感じます。

>ボーっと観ていても、自然と身を前へ乗り出し、気がつけば抜き差しなら無い所へ。と引き込むのかもしれません

ゆみゆみさんがボーっと見ていらっしゃるなんてとても思えませんが、
おっしゃるとおりで、いい公演というのは、
どんなスタンスで観ている観客をも舞台に引き込んで放さないものだと思いますね。
この公演の時、私の後ろの席はきゃぴきゃぴのティーンエイジャーみたいな子達でしたが、
すっかり舞台に引き込まれてました。
彼らはボックス席の後列に座っていて、
そこって、本当に視界が悪いのですが、
それでも一生懸命のびあがったり角度を変えながら夢中で見てましたよ。

>日本でも聞けそうでしたら、お知らせいただければ幸いです

夏の間、シリウスが一部の放送を再放送するようなので、
もしこのキャストのドン・ジョが再放送されることがわかりましたら
ご連絡しますね。
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