ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

復活祭の日曜日

2007-04-08 | ルーマニア・ブカレストの日常


きょうの日曜日はとても穏やかに過ぎていきました。いつもは何かと物音も聞こえてくる街区もひっそり。馬車の足音も聞こえてきません。復活祭前には深夜24時まで営業時間延長していた近所の超大型ハイパーマーケットもお休みです。
 
テレビでは、ルーマニア各地の復活祭の日曜日の様子を流しています。都会では一晩中クラブで踊り明かす若者達がいたり、リゾート地で過ごしている人たちもいます。山のスキーリゾートはまだ雪が充分に残っていて、スキーやスノーボードを楽しめます。

また、深夜0時の各地のミサの様子も録画放映されています。ほかに歌番組ではルーマニアそれぞれの地方の民族音楽を、それぞれの民族衣装を着た歌い手が歌っています。イタリア・バチカン市国やロシア・サンクトペテルブルグでの今日のミサの様子なども流れてきて、日本での元日のテレビのようです。

マイダーリンは昼過ぎから公園に走りに行きましたが、私は昨日からの食べすぎで身体も重く家でごろごろ。「朝カラ卵ヲ10個モ食ベタノヨ。」というお姑さんもテレビを見たりしてゆっくり過ごされ、ほどなくして近所にお住まいの実のお姉さんのところに出かけたりされています。夜は、ラン仲間のステファン宅にお邪魔する予定です。
 
写真は我が家のダイニングテーブルにかけられたイースター用のクロス。


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夢見るルーマニア乙女・外洋客船へ

2007-04-08 | ルーマニア・わたしの日常


マイダーリンの従妹から復活祭祝福の絵葉書が届きました。差出地はバラボラス、カリブ海に浮かぶ小国です。彼女は今、外洋客船に乗り組んでいて、昨秋10月に出発したあと今月末にならないと戻ってきません。
 
彼女の仕事場は客船のカジノ。各国のリッチマンがのんびりと船旅を楽しむ夜に賑わうカジノのアシスタントです。3年ほど前からブカレストの5ツ星ホテルのカジノで働き始め、じきに外洋客船に採用され、今では一年のほとんどを船の上で過ごしています。
 
彼女の妹さんも普段はホテルのカジノ勤務。要請があるとき外洋客船に乗り組むことになっています。
今は姉妹それぞれ別の客船に半年間の勤務中。お母さまは一人ブカレストに暮らしておられます。
 
そんな姉妹の夢は、船上でリッチマンに出会い、外国に嫁ぐこと。派手さやお色気を売り物にしているような姉妹ではありません。地道に暮らし、真面目に仕事をしているし、マイダーリンともいとこ同士仲がいいです。

姉妹たちの夢、Dreams will come true!


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復活祭のミサ、深夜0時

2007-04-08 | ルーマニア・ブカレストの日常


夜の11時を廻って、出かける準備を始めます。お姑さんは手作りのパン菓子・子羊肉のミートローフ・チーズなど一切れずつ、包んでおられます。イースターエッグやワインの小瓶も一緒に袋に詰めて携えて出かけます。
 
夜半からのミサに、教会の周りには本当にたくさんの人が集まっていました。みんな手にキャンドルを持っています。11時半になると鐘が鳴り響き神父さまのお説教と男声合唱が聞こえてきました。周りの人は何度か胸の前で十字を切りながらお祈りしているようです。言葉がわかれば有難いお話なのでしょう、わたしはそのメロディーと語り口に聞き入っていました。
 
また鐘が鳴り響き、午前0時、教会の中から小さな炎が廻ってきました。キャンドルにともった炎です。ここから順番にお互い近くの人に光を廻していきます。次々キャンドルに灯がともり、あたりは少し明るくなりました。
 
日本でのクリスマスパーティなどのイベントのときにキャンドルサービスをして、「わぁ、綺麗」と思うことも多いですが、今夜のキャンドルサービスは特別の宗教的意味があります。ちょっぴり荘厳な気持ちで見つめるキャンドルの炎です。
 
教会の中では何か儀式が行われているようですが、小窓からちらりと垣間見ることができるだけでみんな外から見守っています。何度か男声合唱と一緒に歌を口ずさみ、アーミン。(ルーマニア語ではアーメン、をアーミン、と発音します。)
 
最後に教会の周りに設けられた順路に従い、献金をして小袋をいただきます(たぶん何かの食べ物が入っていると思います、未検証)。家から用意してきたイースターエッグなどの入った小袋を近くの人に分け合います。

帰路、キャンドルの炎はともったまま。だいじに消えないようにもって帰ります。途中、老夫婦から「ウチノキャンドルガ消エテシマッタカラ、火ヲ下サイ。」といわれ、お姑さんは炎の火をうつしておられました。
 


ほっとした気分で家へ。教会からいただいてきたキャンドルの炎をキッチンの十字架の下のろうそくへ。しばし炎たちを見つめていました。

Paste Fericit!…noapte buna…(=復活祭、おめでとう。そしておやすみなさい。)


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