ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

復活祭のご馳走・パスカ

2007-04-07 | ルーマニアのご馳走
さらに、昼過ぎから「パスカpasca」と呼ばれるパン菓子作り。パン生地を作っておいて平らに伸ばし、ブルンザ(=ルーマニアの白チーズ)と卵+砂糖をこねたペースト状のものを重ね、パン生地で蓋をして丸型に焼き上げます。または、この季節のために平たく延ばしてブルンザペーストを広げ、さらにパン生地で十字架と額縁をかたどることも。



オーブンに入れるときに胸の前で十字架を切っておられたので、私も合掌。また私のオーブン番が始まります。すでに夕方です、オーブンが暖かくてついキッチンでうとうとしてしまいました。

ルーマニアでは、私が訪れたどこの家庭にもコンロの下に大きなオーブンが併設されていて、大皿でケーキを焼いたりお肉丸ごと料理などに大活躍しています。かぼちゃの丸ごと素焼き、なんていうのも甘くて美味しいです。コンロはややコンパクトな4つ口、でも大きいのがオーブン。いつもいい香りが漂ってきます。


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復活祭のご馳走・サルマーレ

2007-04-07 | ルーマニアのご馳走


同時進行で「赤いサルマーレ」に取り掛かります。サルマーレはルーマニア風ロールキャベツ。手の中で包んでいくので俵型の小さい一口ロールキャベツです。中身はまず、炒めた玉ねぎみじん切りにパプリカを加えて赤く色づけします。写真はパプリカを加えたところ。

これに同量位のお米+ミンチ肉+卵をつなぎにしてよくこね、これを酢+塩で漬けて柔らかくしておいたキャベツの葉でくるんでいきます。わたしも見習って一生懸命包みました。お姑さんのようにはうまくいきませんがここは数をこなせ~最後には「bine(=good)」と言ってもらえる包み肉が出来ました。

これにもお米を使っています。軽く水洗いするだけで、時間をおくことも無くすぐに具材に混ぜて使っています。
 


平たい大鍋の底に数種類の乾燥ハーブを敷き詰め、ローリエ・黒胡椒の粒も振りいれ、ロールキャベツを並べます。先ほどのキャベツの芯や細かい部分も刻んでのせて、トマトペースト・水を加えて、途中で塩加減を見ながらこれまた煮込むこと2時間余り。味のしみこんだ柔らかいサルマーレの出来上がり。
 
美味しいです、肉団子入りチョルバもサルマーレも。お姑さん、「サア、味見シテゴラン。」とお皿に盛って下さいますが、「私ハ、明日マデ食ベナイノヨ。」と肉類や卵を食べない習慣に従ってパンやジャガイモの煮込みを少しだけ食べておられます。

味見しているだけで一日中、お腹いっぱいです。味見どころか、出来立てをお昼に、そして夕食にいただいています。わたしは仏教徒なので何の抵抗も無くいただいてしまいます。でも、マイダーリンも出来立てをぱくついています。習慣を守るかどうかは個人の問題のようです。

おまけに弟さんは「サア、バカンス。」とばかりに山のリゾートに出かけてしまいました。イースターマンデーと呼ばれる月曜日まで3日間のお休みなのです。友達と見るのかな?DVDをカバンに詰めていました。でもこのたくさんのご馳走は?残った家族でいただくことにしま~す。


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復活祭のご馳走・チョルバ

2007-04-07 | ルーマニアのご馳走
最初の献立は「肉団子入りチョルバ」。チョルバは独特の酸味の利いたスープです。特に復活祭用のメニューではなく、時々食卓に上ります。きょうは家で一番大きなずん胴鍋が朝一番からキッチンで湯気を立て始め、順番に具材を加えて煮込んできます。
 


肉団子は、玉ねぎみじん切り+ミンチ肉+お米+卵。さらに香菜を加えよくこねてなべの中に落としていきます。「ボルシ」といわれる酸味のもとのスープを加えてよ~く煮込むこと3時間(写真はずん胴大鍋で煮込んでいるチョルバ)。

玉ねぎを炒めずに団子に丸めているためあっさりしていて、全体がごく柔らかい口当たりでふわっとした肉団子入りチョルバの出来上がり。お米が日本とはまったく違った用途で使われています。

ほかに、スープの具材のひとつとしてスープの中に直接米粒を入れることもあります。お米の食感はまったく異なるものになりますが、とろける直前まで煮込むとこれまた美味しいです。ほかに炊いたお米をマヨネーズやドレッシングであえたお米サラダもあります。これはわたしにはちょっと勘弁して欲しいお味です。


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スーパーお姑さん

2007-04-07 | ルーマニア・わたしの日常
今朝からキッチンで大忙し。明日の復活祭のご馳走を仕込んでおられます。朝8時前から大鍋にスープを沸かし始め、「明日カラ2日間ハ何もシナイノヨ。」とおっしゃるごとくご馳走作りです。たくさんの具材を刻み、手際よく作業を進めておられます。4人家族なのでかなりの量を作りますが、いずれも手作業、手の込んだ料理です。
 
夕方近くまでキッチンは戦場のようです。合間を見て掃除洗濯。木曜日に大掃除を済ませていますが、要所をもういちどきれいに。一杯の洗濯機も廻し、さっさと干します。こちらの気候は大陸性でこの時期よく乾燥していて、洗濯物はすぐに乾きます。
 
夕方まえにパンの買出しにも行かれました。ごく近所の小さなお店は復活祭で2日間くらいお休みするところが多いのです。最寄りの大きなスーパーも今日は早じまいとのことで6時閉店。わたしも少し走りに出かけましたが、街区はいつもの土曜日夕刻の人出はなく、かなりひっそりしています。

「夜ニハ、キャンドルヲ持ッテ教会ニ行ノヨ。夜ノ12時ヨ。貴女モ行ク?家ニ居ル?」
「12時?モチロン行キマス。」
何か特別のミサがあるようです。夜はまだ寒く感じる季節ですが、厚着をして一緒に出かけることにしました。

それにしても丸一日中働きづめです。「今日ハ忙シイノヨ。」と、腰掛けることも無く立ち詰め。復活祭を思う気持ちがそうさせるのかもしれません。

ご馳走などはスーパーの店頭に何でも並んでいるのですが、今までの習慣どおりに手作りで迎える復活祭。わたしも風習やお料理を見習えるし、お姑さんと同居で良かったな~と思える日々です。


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ひまわりの種

2007-04-07 | ルーマニアのご馳走


「ルーマニア人はひまわりの種が大好き。」とガイドブックにも載ってるくらい、あちこちで見かけるのがこの黒い種。あれ?たしか日本で見かけるひまわりの種は白と黒の縞模様だったはずですが?ところ変われば品変わる~大きさも日本で見かけるサイズよりも少し小ぶりです。
 
スーパーに袋入りで売っていますが、市場(piata=ピアッッア)で農家の人が売りに来ているのを買ったほうが断然美味しいそうです。縞模様のものは主にスーパーで売っています。 
 
これを炒っていただくのがマイダーリンのお好み。火にかけているととっても香ばしい香りが漂ってきます。殻を割って中の実だけを食べるのですが、ひとつひとつの殻が小さいのでわたしにはうまく実を取り出すことが出来ません。

殻も香ばしくて美味しいので、丸ごと食べていたら、
「盲腸ニナルヨ。」
「大丈夫、私、モウ手術ヲシテイルカラ。」
それに殻も噛み砕いて食べているので残りません。

「殻を飲み込むと盲腸になる」と言うのはルーマニアでも言われていることなんですね~。


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ルーマニアで見つける日本 

2007-04-07 | ルーマニア・わたしの日常


国民の館からの大通りに面したところにある日本の美術品を扱うお店。ほかにオボールの近くに日本人経営のJapanese goodsのお店もあります。暖簾やちりめんの和人形、風呂敷、器などを扱っています。
 


ちょっと判りにくいですが、ピンクのジャージの私の右隣の彼の背中に注目、「ROMANIA空手道」とバックプリントされています。



空手を習っているラン仲間の息子さん。私に見せるためにわざわざ着てくれました。日本の武道はこちらでは人気で、いつも走りに行くスタジアムに併設されたスポーツセンターの屋内施設で、道着を着た子供達に出会います。「カラテ?」と尋ねると「ジュウドウ」、「sunt Japoneza」(=わたしは日本人です)と自己紹介すると、とても珍しげに見てくれるのです。
 


こちらは骨董市から、舞妓さんイラストの鏡です。五重塔に富士山、まぎれもなく日本のお土産です。どこからどうやって東欧までやってきたのでしょう。お値段を尋ねてみると400円位していました。骨董市の同じような小物の中では少しお高め。



先ほどのラン仲間の息子さんはピカチューがお気に入り。世界のピカチューはルーマニアでも放映され大人気だったそうです。放映は3年ほど前に終了。お父さんのステファンはルーマニア・マスターズのM35クラス(35~39歳)3000mインドア記録保持者で実にランナー体型です。息子さんはお母さん似かな?お母さんのビキニショーツの後ろは紐になっていますが、これ、こちらではごく一般的な普通のビキニです。



最後にマイダーリンのスクラップブック。日本のことはよく新聞にも載っています。あらあら、ダーリン、「アジアンビューティ、荒川静香選手ノ顔ガヨク見エルカラ」とイナバウアーの写真を逆さ向きにして貼り付けていますよ~。


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夢見るルーマニア乙女・銀行OLさん

2007-04-07 | ルーマニア・わたしの日常


昨秋に銀行口座を開設しに行ったナショナル・ルーマニアン・バンクで偶然日本語を勉強中、というOLさんに出会いました。ルーを離れる直前だったのでメールアドレスだけ交換して、日本一時帰国中はローマ字と英語交じりでメール交換。
 
こちらに戻ってきたのでさっそく店頭までご挨拶。出向くことを伝えていたので週末の復活祭のカードを用意して待っていてくれました。クリスマスと同様、カードを交換する習慣もあります。後方部門の彼女のデスクに案内してもらい、英語・ルーマニア語・日本語とその筆談でおしゃべりです。

わたしが、カタカナやひらがなを紙に書くと
「キレイ~、トテモ綺麗デスネ。」と感激してくれますが、
「小学校ニ上ガル前カラ、日本語ヲ書イテイルカラ、当タリ前。」
 
この銀行の信用貸し部門を担当する彼女、銀行窓口は朝9時~夕方5時ですが、何やかやと雑務が多く朝は8時には出勤し、夜8時過ぎまで仕事をしているそうです。失礼ながらルーマニア人ってもっと働かないものだと思っていました。

「コノ12時間モ働クコトハ、ルーマニアデハ普通ナノ?」
「いいえ、銀行は特別、忙しいです。(日本語)」
「オ給料ガ良イノカシラ?Good salary?」
「チョットダケ、ホンノチョットダケ、普通ヨリモイイクライ位デス。でもわたしは若い、そして夢があります。(日本語)」
「ドリーム?どんな夢?」
「ココデ働イテイテ、日本人ノビジネスマンノオ客サンガ来テ、わたしは日本語が出来る、日本ノ会社ニ私ヲ雇ッテクレナイカシラ、ト。」
 
そんなチャンスを求めて彼女は頑張っています。まっすぐ私を見つめて語ってくれる彼女の素敵な夢、実現するといいですね~。


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吸血鬼ドラキュラの末裔

2007-04-07 | ルーマニアの新聞記事より


ルーマニアと言うとドラキュラを思い浮かべる人も多いのでは?なんとその国にドラキュラ伝説の末裔が実在します。52歳のこの男性ステファン・ブランディス・ラティアさん、映画監督・脚本家・俳優・スタントマンまでこなし、音楽科でパイプオルガンも専攻した多彩な人物。民族フェスティバルのディレクターも勤めます。トランシルバニア地方のドラキュラハウスには1546年の勲章やトルコの剣などが所蔵されているそうです。

伝説のいわれとなったワラキア公ヴラド3世は13世紀のルーマニア・トランシルバニア地方に実在の人物。別名「串刺し公」と異名を取るほどの残忍さで、反逆者や当時の敵国トルコの兵士達を串刺しにして処刑したことで有名です。上のステファンさんは、ハンガリー国王の妹と政略結婚したヴラド3世からの女系の流れをくむそうです。

小説『吸血鬼ドラキュラ』はアイルランドの作家ブラム・ストーカーによるものですが、このヴラド3世がモデル。そしてブカレストから日帰りできる距離にあるブラショフ近郊のブラン城はヴラド3世の祖父・ヴラド1世がここを居城とし、これもまた『吸血鬼ドラキュラ』のお城のモデルとなり、今では観光名所となっています。

ヴラド3世の末裔ステファンさんは、日本で言うところの織田信長の子孫・フィギュアスケーターの織田信成くんかな?(こんなところで名前を出してごめんなさいね~有名税と思ってください~)


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たくさんの花束

2007-04-07 | ルーマニア・ブカレストの日常


お花屋さんがとても多いブカレスト、いつも鮮やかな色の花束がたくさん売られています。誰にプレゼントかな?花束は選ぶのも飾るのも心うきうきします。



こちらのお店の大きな花飾りは?パチンコ屋さんの開店セール用ではありません、赤・白・黄とこの明るい色彩の花飾り、実は霊柩車を飾るものなのです。霊柩車も赤であったりしてお国柄の違いを感じます。もちろん渋い色の葬送車もあります。

でも、お葬式には出会いたくないです、やっぱりどこかで誰かが亡くなるというのは心寂しいものです。


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愛用のサンシルク

2007-04-07 | ルーマニア・わたしの日常


ルーマニア語がまだよくわからない私、昨年こちらへ来たとき、シャンプーとコンディショナーを選ぶのにとっても苦労しました。というのは、「ブロンド用」「赤毛用」「ブルネット用(=黒みがかった髪、真っ黒ではなくこげ茶、ルーマニア人に多いです、マイダーリンもこの色)」と分かれている上に、さらに「ウエーブヘア用」「ストレートヘア用」と細分化されているようで???

日本人らしさが好きなのでわたしは黒髪を染めていません、ストレートですが少しくせ毛。この髪に合うシャンプーは???

店員さんは英語を話せなかったので、売り場をうろうろしながら英語を話せそうで親切そうなお客さんの女性に声をかけ、「アナタハ、ブルネットネ。」と、選んでもらいました。次に白髪染めを選ぶときにはまた一苦労しそうです・・・。


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