prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「プッシャー」

2014年09月20日 | 映画
どうしても「ドライブ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督のデビュー作という見方になるので、一見するとプッシャー=ドラッグディーラーの一週間を手持ちカメラを使った日常的なタッチで描いているようで、それ自体相当にスタイル意識の現われと見える。
ただ、これを単独でいきなり見てどれくらい買ったか、かなり疑問。

オープニングの物騒な顔のアップ(目の部分が真っ暗になっていて見えないのが不気味)が畳み掛けられる

デンマーク映画というと(「ブリッジ」「ホスピタル」みたいなテレビドラマでも)、必ずといっていいくらいスウェーデンとの妙な対抗意識が描かれるのだが、ここでもそう。まあ日本人にはわかりにくい。

アメリカ製だととにかくドラッグは取り締まらなくてはならんのだという意識で立ち向かうわけだが、ヨーロッパ製だともう少し緩い。ある程度人の勝手みたいな感じはある。
だから犯罪ものには違いないが、官憲側の描写はほとんど見事なくらいない。

だから主人公がドラッグに溺れるというより借金に追いかけられている印象が強く、なまじ福祉が発達しているものだから、なまじ麻薬と借金で生殺しになっているみたい。






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