prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」

2012年11月26日 | 映画
実物のシルクは見たことないけれど、中継ではなくて完全に映画的に再構成した作り。3Dにしてショーの空間が非常に深くなった。3Dも映画のショー的側面を強調するばかりでなく、実物のショーにまた別の見方、アクセスを提供できるわけで、これからまた新しい工夫が出てくるかなとも思う。

主人公にして案内役のミアが穴に落ちてそこからシルクの世界に入っていくあたり「不思議の国のアリス」のようで、おかげで少女かと思ったが、来日記事を読むと19歳でシルクでデビューして10年在籍して今30歳くらい。
ショートにしているせいもあって木村カエラみたいに見える顔で、下半身だけ妙に寸詰まりのような不思議なプロポーション。

出だしで古くてちゃっちい昔ながらのサーカスを描いておいて、それと「アート・サーカス」であるシルクがコントラストをなすように構成されている。
ショー自体の肉体的パフォーマンスや構成、衣装や美術のすばらしさは筆舌に尽くせず、見ていてもう一度見てみたいなと珍しく思ったくらい。

昔のいかがわしい、子供が悪いことをすると売り飛ばされるなどと言われたサーカス(曲馬団というおどろおどろしい文字をあてたりする)とでは別次元のものではあるけれど、一方でどこかディズニーがお伽話のどろどろした部分を解毒してすごく綺麗で夢のあるものにしたのに通じた違和感も少しある。

ビートルズの曲使うだけですごい権利代かかっただろうなと下世話なことを考えた。

中国の京劇を、特に孫悟空か何かをこういう具合に3Dショーにしてみたら面白いのではないかとちょっと思った。

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