東映には「北の零年」「北のカナリアたち」など「北」がつく大作がいくつかあってこれもそのひとつ。北海道の開拓史に託したりしているけれど、東映という会社の出自が満州映画から引き揚げてきた映画人の受け皿という面があるせいかな、などと思ってしまう。
開拓劇のはずなのだけれど、先住民との絡みが全然ないのをはじめ、大いに喚いたり裸になったり激情的な場面が多い割に、意外と頭で作っている感じ。
五社英雄の演出は画と音楽優先で、冬景色に仲代達矢のマフラーだけが赤いなど画作りは秀逸だし、冬景色の波止場に佐藤勝のスケール感のある音楽がかかる冒頭とか、森進一の主題歌をバックに雪の中を囚人たちが列をなして歩いていき女が追う、といった場面は独立して盛り上がるのだけれど、肝腎の「枕木一本あたりに囚人の死体ひとつが眠っている」とまで言われた過酷な労働の具体的な描写がすっぽ抜けていたりして、全体としての結構が緩い。
古い評言を応用すると、ドラマチックのチックはあるけどドラマがないといった感じ。
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動画の映画予告では 内容は よくわかりませんでした。豪華ゲストですね。
まだ この映画 観ていません。
レンタルDVDにあるかなぁ
私は 柴田恭兵さん の作品を かなり 観ています。