prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「外事警察 その男に騙されるな」

2012年06月21日 | 映画
「亡国のイージス」の映画版などもそうだが、日本の仮想敵国が「あの国」とか呼ばれて北朝鮮とはっきり描けないものだからどうしたって腰がひけた印象になる。

南北分断問題も韓国映画で描かれるような切迫感が出るわけもない。
それに北朝鮮が実際に核開発してブラフ交じりにせよ国そのものがテロ国家と化している状態で敵役上の「テロリスト」を特定できるものなのかどうか、中途半端。

お隣の南北問題ネタにするより、日本の核技術が流出したというネタを今扱うなら、日本で原子力発電を止めないのは核の傘の下の「平和」を維持する都合上核兵器の原料を供給する原発をストップするわけにいかないからだったとかいう具合にでもしないと、余貴美子の官房長官が日本は核に関して手が白いかのようにしれっと演説するラストの皮肉もあまり効かないと思う。
(思いつきで書いたのだけど、本当にそういう判断で原発を運転する必要があると判断されたような気がしてきた。やだね)

もともと日本の原子力発電建設は、ソ連に続いて中国も核兵器を持つようになって危機感を強めたアメリカが、核兵器に転用はとりあえずできないけれど原料は供給できますよと東側に威嚇するために西側のあちこちに技術供与したのが始まりなわけだし。

乱暴なことを言うけれど、北朝鮮が核兵器を開発しているのだから韓国にもあるような気がしてきた。実際日本には持ち込まれていた(そうでしょ?)が、韓国はどうなのだろう。

しんねりむっつりしたタッチの割りに結果として意外と凄みが効きません。
(☆☆☆★)

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