prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「Another アナザー」

2012年08月17日 | 映画
予備知識ゼロで見た。
眼帯をした女の子(橋本愛 ちょっと若い頃の原田知世風)が最初のうち主人公の男の子以外には見えないみたいだったり霊安室にとことこ入っていったりするから幽霊なのかと思うと、他のクラス全員から「いないことにされている」子なのだという設定なので、なんでまたそんなややこしいことをするのか、いじめ=シカトの極地かというとそうではなくて、そういう一種の生贄を作っておかないとクラスの誰かが死ぬから、という具合に後知恵的に理屈をくっつけていく語り口なので、なんだか一向に乗れない。
本来ありえない設定に巻き込む勢いとか手管とかがいかにも弱いのです。

人と幽霊と「いないことになっている人」とが入り乱れている上、どういうルールでそれらが区別できるのかはっきりしないものだから、実はこのキャラは死んでました、と言われても釈然としない。
あと結局いったい何のたたりだか呪いだかで人が死んでるわけなんですか。

「オーメン」風に一見偶然が重なるようにして人が死ぬ殺し場も、その積み重ね方がちょっとづつ間延びしている。
首がふっとんだ人間が倒れるところで、地面に手をつくというのはいただけません。四谷怪談の民谷伊右衛門ではあるまいし、「首がとんでも動いてみせるわ」ってわけでもないでしょうに。
(☆☆★★)


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Another アナザー - goo 映画



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