prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「デューン 砂の惑星 PART2」

2024年03月26日 | 映画
砂の映像がフラットで荒漠としていて、しかしよく見るとマチエールが稠密だから巨大感が出ている。これは大画面でないとわからないと思う。

押井守がPART1について「スター・ウォーズ」あたりでは宇宙船に細かい凸凹をつけて巨大感が出しているのに対して、のっぺりしたデザインながらデジタル処理でノイズをかぶせてそれに替えていると指摘しているのになるほどと思ったのだが、砂漠の映像もそれに類する処理をしているのではないか。

サンドウォーム登場シーンは人間→巨大なウォーム→さらに巨大な砂の大地という三段構えの画作りをしている。
ウォームに人間が取りついて手綱をとっている図はデヴィッド・リンチ版でもやや不自然に思えたが、ここでも完全には払拭できてはいない。ウォームが手綱をとりきれる大きさを超えている。

リンチ版はムリに縮め過ぎていたし、テレビシリーズ版は画が物足りないと、帯に短し襷に長しの感があったが、今回のはまず満足。